「ヘンタイ・プリズン」グランドルートも改めてクリアしました。
本当に面白かったので皆さんにもぜひプレイしてほしいと思うわけですが、
ぶっちゃけ体験版だけでも5時間くらいかかり、全部で35時間くらいかかるゲームです。
なかなか試しにくいという人もいるかもしれません。
なので、まず導入の体験版部分のダイジェストを3分でわかるようにまとめてみました。
小見出しの部分だけ読んでいけば3分で概要がわかるようになっています。
気になるところは動画もあげていますので確認してみてください(ちゃんと製作会社であるqruppoさんのガイドラインに沿って公開しています)
最初の3時間は舞台説明&キャラ紹介
本作品はメインヒロインが揃うまでに3時間かかります。
そのくらい導入が丁寧な作品です。
逆に言うと、これのせいで敷居が高くなってるところもあるのでまずは概要をチェックしてみましょう。
露出狂で他人に迷惑をかけた主人公は、HENTAIの矯正収容所に収監される
主人公は露出狂の変態です。陰部を露出することを自己表現の手段と考えています。
何度か補導されるものの、それでも人の迷惑を省みず露出を繰り返したため
社会から更生不能とみなされついに孤島の上にあるチューリップ・プリズンに収容されてしまいます。
※こういう行為をするやつが主人公という時点で無理という人もいると思いますので、そういう人は無理せず「そっとじ」推奨。
※主人公はこの時点では自分がやったことを全く悪いと思っていません。むしろ「表現の自由」くらいに思っています。ですが、本作品は「表現の自由万歳」みたいな作品ではありません。後で激しく後悔し、自らの罪を心から償う展開がありますので、この時点で作品を否定しないでください。
①初日 「お前たちHENTAIには人権はない」
普通の刑務所かと思ったら、冒頭のあいさつで
「おまえたちHENTAIには人権がない!」と言われて人権をはく奪され厳しい洗礼を受けることになります。
このあたりは「ストーン・オーシャン」の展開と重なりますね。
②プリズンでの規則や1日の生活が丁寧に描かれます
今までの生活とは全く違う、プリズン内での生活。
露出どころか、少しでもHENTAIっぽいと疑わしき行為をすれば即座に懲罰を受けます。
そして抗弁をしようとすればさらに厳しい罰を受け、刑期を伸ばされることもあります。
実質的な治外法権となっているこの監獄では、どれだけ理不尽でも看守に従わざるを得ないのです。
③入所から1か月ほどたち、島の外にいる姉と連絡することを許されますが、その際に「性犯罪房」の連中に目をつけられてしまいます
主人公は「わいせつ房」に収監されました。
他にも性犯罪や重犯罪者が収監されているこのプリズン内で、わいせつ房の囚人はヒエラルキーが最下位で舐められがちでした。
ある日、同じわいせつ房の女の子が、性犯罪房の囚人たちにちょっかいを出されているところを見かけ
みかねて割って入った結果、目を付けられてしまうことに。
④他の囚人からいじめを受けそうになりますが、とある女性が主人公を助けてくれます
なお、このキャラクターは前作「ぬきたし」に登場したキャラクターと同一人物です。
実は本作品は、「ぬきたし」から10年後の作品なのですね……。
さらにいうと、同人サークル「はとのす製作所」の時からずっと
「qruppo」が作る作品は同じ世界の中で物語が続いているという設定になっています。
⑤自分に優しく接してくれる彼女に生まれて初めて恋愛感情を持つ主人公。しかし……
それは主人公をハメる罠でした。
罠にはめられて「プリズン内で女性を強姦しようとした」というレッテルを張られて立場がわるくなった主人公。
そこから追い打ちとばかりに本性をむき出しにした女性を中心に陰湿ないじめを受け続けることに
⑥やられっぱなしではいられない主人公、対抗するためにおなじくいじめにあっていた「ドローンガール」と共闘して対抗しようとします
ここでようやく一人目のヒロインと会話が発生します。
本作は3人のヒロイン+1人の攻略対象が登場するのですがいまどきのエロゲで2時間以上もヒロインが登場しない作品はかなり珍しい!
⑦いろいろあって「ドローンガール」のノアと協力していじめてきた奴をまとめて撃退することに成功します。
めでたしめでたしと思ったら、この中の一人がヤクザもんでした。
主人公とドローンガールは二人そろってヤクザに呼び出されます。
この時に登場するのが二人目のヒロインです。
すったもんだの末、主人公はヤクザたちにも気に入られ、困ったことがあったら一度だけ助けてもらえることになりました。
⑧一難さってまた一難、今度は看守長に目をつけられて、厳しいシゴキを受けることに!
主人公はとにかく我が強いので、今度は「看守長」ソフィーヤ・シコレンコと対立してしまいます。
その結果、ソフィーヤの独断で「劣等囚人」という扱いになり、常時監視される状態に。
※なお、このソフィーヤ・シコレンコさんは全然デレないのに、この後作品中で一番の人気キャラになります。
・「僕は勉強ができない」の先生みたいにクソまじめなのに押しに弱くてチョロいというギャップ属性もち。
・「プリンセスコネクト」のキャルや「ランス」シリーズのかなみのようにいじめられてる姿が似合う不憫属性もち。
など最強属性なのでさもありなん。ソフりんかわいいよソフりん。
⑨看守長のしごきはさらに激化し、命の危険がある「炭鉱採掘現場」での重労働を強いられる展開!
さらに、主人公は最も過酷な「炭鉱採掘現場」で働かされることになります。
最初は体力が足りずすぐに倒れたところを無理やり起こされてさらに働かされたりします。
さらに仕事が終わってもネチネチと攻撃を受けて疲弊していきます。
ある時重労働の末、本当に力尽きそうになったところでとある少女に助けてもらいます。
これが3人目のヒロインです。
⑩看守長のしごきにたえながら体力をつけたり、周りの理解者を得て、看守長に一矢報いてしごきを止めることに成功!
しかし、主人公は負けじと食らいつき、徐々に体力もついて
おなじ炭鉱採掘現場の囚人たちから可愛がられるようになってきます。
主人公は救いようがないHENTAIであるという問題はありますが
「なにか困難があっても努力したり頭を使って乗り越えようとする」
「人の悪口は絶対に言わない」
「思ったことははっきりと表現する(ただし考え方は独特)」
という性格なので、まわりから「おもしれーやつ」って思われるタイプなんですよね。
一時期のエロゲにありがちだった無個性な主人公とは程遠いです。
共通ルート開始
⑪ここからがようやく物語の本編。 プリズン内でのイベントとして「チームを組んでものづくり」をすることになり、メインヒロインを集めます
というわけで、なんと主人公はここから仲間と一緒にゲーム作りを始めるという展開になります。
このゲーム作りの部分がものすごく参考になるので、この部分だけでいいからぜひ見てほしい。
以前に記事でしょうかいしたのはこの部分です。
⑫ゲーム完成間際になって、プリズンの所長が介入し、ゲーム制作は中止、データは没収され、チームも解散させられます
この後、さらに「エロデューサー」という輩による妨害工作などいろんな障害がありましたが
主人公とその仲間たちは協力して障害を乗り越え、ゲームは完成間近にこぎつけます。
しかし、あとちょっとで完成となった時にプリズンの刑務所長たちの手勢が押し寄せてきて、すべてを没収されてしまう。
主人公は、ゲーム制作を通じて初めて「露出」以外の自己表現のすべを得て新たな生きがいを得ようとしていたところでした。
それだけでなく、今まで理解者もおらず友達もいなかった主人公にとって初めてできた仲間だった。
それらがすべて力づくで奪われた。
主人公は激怒した。
必ずや那智暴虐なプリズンの圧政を取り除き、そして仲間を取り戻して
再びみんなでゲームを作り上げるのだと誓った。
というところで体験版が終わります。
かなり壮大な物語の始まりを予感させますよね。
実際にめちゃくちゃ面白かったので、この先はぜひゲームをプレイして確かめてみてください。
ヘンタイ・プリズン