クジラックスの作品「歌い手のバラッド」の第8話が今年の1月21日にリリースされた。
1話が投稿されたのは2015年11月だ。とにかくこの間にクジラックスはいろいろあって断筆状態になり、
2020年5月に7話から一足飛びに最終話を先にリリースし、それから8話と9話を作るという変則的な構成になった。
8話では、逮捕された歌い手である聖司の中学時代の話が描かれている。
音楽が好きで、同級生の女の子に素朴な恋愛感情を抱き、
その女の子にいいところを見せようと思ってがむしゃらに音楽を頑張った中学時代
その後、大学時代の事件をきっかけに女性という存在そのものに幻滅して
一切希望を抱かなくなったという過程を描いている。
その結果、本編では、その当時の初恋の女の子と同じくらいの年齢の
要するに「中学生」を食い物にすることに生きがいを感じる存在になってしまった。
9話では、この歌い手「聖司」がどのような結末を迎えるかが描かれる。
8話発売日の一週間後に某イラストレーターの騒動が発生して、今でも炎上が続いている
ちなみに、シリーズ作品としては1年半ぶりに作品が発表されたのが1月21日だった。
そのわずか1週間後に人気イラストレーターがボコボコにされ、過去のヤバイ発言が掘り返されるという騒動が起きた。
小塔つみがトレパクとは別に別角度でヤバかった。
— 猫隣座の弁曲面 (@tokoro_tenpura) February 6, 2022
ネカマのおっさんが『イラスト描いてあげるよ』で女の子の写真や学生証を収集しようとしてたって…
普通に児ポ案件やん…
ちなみに男は門前払い🖐#古塔つみ pic.twitter.com/TLjNxAjIYm
「歌い手のバラッド」で描かれた歌い手の栄光と転落
動機はともあれ欲望を解放した人間は強い。
音楽への情熱や、女性へのあこがれの気持ちをすべて捨て去り
パーフェクトミソジニストと化した彼はJCを喰うことに全力を費やした。
あれほど好きだった音楽も、すべてはJCを喰うための手段になった。
ここまで欲望をむき出しにした彼はある時まではとても絶好調だった。
真のミソジニーは表面的には誰よりも女性に優しい。
モテない男だった彼は、女性を心から軽蔑しているがゆえに、どんな男よりも紳士的に振舞った。
女性を同じ人間としてみなさなくなったことで、女性を喜ばせるような歯の浮くセリフやしぐさを照れずに行えるようになった。
非現実を求めてる〇〇〇〇の期待に応えるのが俺の仕事ってわけ
しかし、そういう虚飾に満ちた夢のような時間は続かない
或る時に、自分の悪行が一つバレたのをきっかけにして一瞬ですべての虚構ははぎとられる。
今まで自分をちやほやしてくれていた世界が一転してすべて敵に回り、
自己の尊厳はすべてはぎとられ、世間のさらし者にされ、徹底的に嘲笑される。
そんな転落の物語が描かれている。
なお、「歌い手のバラッド」最終話は歌い手にあこがれていた女性たちを肯定するような内容になっている。
なお、今某イラストレーターの中の人が明らかになったり、その所業が知れ渡るにつれて、
このイラストレーターのファンだった人の中には傷ついている人もいると思う。
ファンだったというだけでバカにされたり
「イラストにしてほしい?」という呼びかけに手を挙げてしまったことで
危うく食い物にされそうになったことにきづいてしまい、何かを好きになることに恐怖を覚えている人もいるような気がする。
「歌い手のバラッド」の最終話は、そういう被害にあった女性や
歌い手やイラストレーターにあこがれる人たちを決してバカにせず、
むしろその人たちを応援するような終わり方になっているので、興味がある人は読んでみるといいと思う。
レビューありがとうございます!「彼ら(3DS)も、自分たちが以前女の子たちに対してそうやってたように大人たちにヤリ捨てられたわけですが」のところ、本当そうだなと膝を打ってしまいました。だから彼らから女の子達のダイジェストへのつながりが自然に浮かんだのだなぁ。 https://t.co/0k8YjKeNmJ
— クジラックス🐳歌バラ8話同人誌発売中 (@quzilaxxx) October 10, 2020
多分現実は、「歌い手のバラッド」よりもずっと悲惨な終わり方になりそうな気がしている。
ネットの人間は、クジラックスの描く物語よりも残酷であるという事実が恐ろしい。