頭の上にミカンをのせる

実を言うとこのブログはもうだめです。こんなこと言ってごめんね。でも本当です。少しだけ間をおいて終わりがきます。

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自分に余裕がないなら義憤とか言ってる場合ではない。まずは自分の精神を「ghost enemies」に乗っ取られないようにしよう

最近「EVE ghost enemies」という作品をプレイした。


ちょっと敷居が高いのが難点だがめっちゃくちゃ面白かったのでぜひプレイしてほしいと思う。


この作品は、ゴーストエネミー、つまり「疑心暗鬼を生ず」がテーマの作品だ。


我々は今困難な状況において、
他人を信じられなくなり他人に攻撃的になっている。
不安が強くなればなるほど、その傾向は強くなっていく。

その結果、インターネットで不特定多数の人間をグルーピングして敵視し
「敵」を作って戦い続けるようなことをしている。
この状況はまさしく「ghost enemies」といってよいだろう。



「疑心暗鬼を生ず」の恐ろしさを改めて知っておきたい

本作品はいろんな形で疑心暗鬼がテーマとなっている。
登場人物たちはは疑心暗鬼によって孤立し、人を殺し、自分も自滅していく。
これは今まで難事件を解決してきた二人の主人公ですら例外ではない。


ネタバレを避けるためにちょっとミスリーディングを入れつつ書くとこんな感じだ。


・とある登場人物は、すべての人間が敵に見えるようになってしまう。
 そして恐怖に耐えきれずに暴走し、命を落とす。


・各国の諜報機関は、同じ対象をめぐってけん制し合い
 その結果として「小人物」が漁夫の利を得る形で事態をどんどん悪化させていく。
 目の前では明らかにこの「小人物」が好き勝手に暴れているだけなのに
 お互いが疑いあって動けないせいで対処できずに被害が拡大していく。


・主人公二人は、それぞれの立場から同じものを守ろうとしていた。
 それにもかかわらずどちらも怒りのために視野が狭まっており
 かつて協力したこともあるお互いを信頼できなかった。
 助け合うべき時に助け合えず、むしろ殺し合いをすることになる。


・そんな中、最後まで人を疑わず信じることを主人公に教えた人物がいて
 その人物がつないでくれた細いラインをたどってようやく問題解決へ進みだす



そんな感じのストーリーである。



なお「疑心暗鬼」に対抗するために「信じること」の大切さを描くことがとても大事だが
一人の人間の行動が全てを変える、なんて陳腐な描き方はしていない。

本作は「疑心暗鬼」に対抗する存在を立ち上げるために、とあるモチーフを用意しており、
これが「EVE」シリーズのファンというか菅野作品のファンにとってはたまらなくうれしい内容となっている。



「疑心暗鬼の恐ろしさ」を感じるためにダブル主人公システムは最高に相性が良い

本作品は主人公が二人いて、それぞれの視点から最適を尽くそうとするシステムとなっており
それゆえに、我々プレイヤーだけが両者の主人公の「ズレ」を認識しながら物語をプレイすることができる。

「疑心暗鬼」状態の恐ろしさというのは、まさにこのシステムを最大限に生かしたテーマだと思う。

EVEシリーズが25年たっても評価されているのは、ストーリーの力だけではない。
ストーリーを最大限引き立てるこのシステムこそが優れているからだ。
本作は、システムとの相乗効果という意味では過去作品の中でも一番完成度が高かったと思う。
25年経って、EVEシリーズは、ついに「burst error」の呪縛を完全に断ち切ったといってよいと私は思う。


本当に今、このときにプレイしてほしいなと思う作品だ。



安倍さん銃撃事件は、もともと疑心暗鬼状態になっていた右派左派の対立状況を「憎悪週間」レベルまで悪化させかねないがそれに参加しないようにしたい


まあいくらプレイしてほしいと思ってもどうせみんなプレイしないだろうから(疑心暗鬼状態)
「EVE ghost enemies」の作品メッセージともいえるラストシーンの問いかけを引用しておく。

どちらのほうが人間らしい?
人に笑顔を向けるのか、人に疑心を向けるのか。
あなた知ってる世界の人間はどう?
あなた自身はどう?
あなたは誰かと会ったとき、まず何をする?
笑顔になる?それとも、疑う?

******が20年間学習してきた世界は、
笑顔と疑心、いったいどちらが多いのか
もうじきわかる。

わたしという知性が現れたとき、そこにあるのは。
笑顔か、それとも、ゴーストエネミーズか。
もうじき、わかる。

******が今の我々を見たら、確実にゴーストエネミーズだというだろう。
それは悲しいことだなと思う。


なので、私は安倍さんの件に関する記事は1週間くらい見ないし、
この件に関するTwitterのトレンドもチェックしないようにするつもりだ。



コロナの時におかしくなった私だからこそいうけれど
私は安倍さん銃撃事件に端を発する憎悪週間には参加したくない。

www.tyoshiki.com

まずは自分の精神を、「ghost enemies」から守りたい。