お気に入り度★★★★★、おすすめ度★★(はてな民には★5)
最初の数話は「なんじゃこれ……」って感じの作品だったけど、9話(2巻)からはめちゃくちゃ面白い。
本作品はまず第一に「私が知っているインターネットの話」だ。王道から外れ、ひたすら捻じれゆがんで袋小路にハマった救いようのないはてなというコミュニティから見える腐ったインターネットだ。そんな救いようのない空気をSF的な味付けで物語として楽しめる形にしてくれている。そのおかげで、全然違うはずなのに「これは私のために描かれた作品だ」くらいに感じてしまうほどだ。はてなをやってる人間なら1話ずつ語りたいことがあふれ出てくるような作品だと思う。
これ絶対はてな民こそ大好きなはずだし、実際はてブもたくさんついていたのだが、なぜか今までこの作品は私の視界に入ってなかった。無念。
これからはリアルタイムで楽しみたいと思う。
https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_CW01202067010000_68/comic-walker.com
hasama.hippy.jp
序盤はハンターハンターのキメラアント編で蟻側が勝利する展開を描いてる感じ
「新世界より」みたいな設定のお話の延長線上としてミュータントと人類との闘いを描く作品・・・なのかな?
うーんこれはDemonsRootsを思い出す……。
www.tyoshiki.com
普通の人にはH×Hのキメラアント編って言った方が通じやすいかな。
ここまではほんとにキメラアント編なんだけど、H×Hと違って本作品はここからが本番。
主人公たちは人類に一度勝利する。
その後、400年という地下世界での歴史の中での魔族のリーダーたちが仲たがいしたり自殺したりしながらメンバーを減らしていき、生き残った者たちも魂をすり減らしていく様子が描かれる。
まるで7SEEDSの「シェルター編」のようだ。
しかも全滅したものの、メンバーたちが限られた時間で己の意思を誇りをもってまっとうできたシェルター編と違い、妥協に次ぐ妥協の繰り返しの結果本作品のメンバーたちは生き延びることに成功する。生き延びてしまう。
しかしそれはハッピーエンドとは程遠く、最も幸せだった時は過去に過ぎ去り、ただただ自分たちのやらかした失敗を死んだ目で後始末することを強いられる。
それにしても、このあたりはほんとツイフェミとアンチフェミの戦いって感じだな……
若者たちは実際の人間たちとの戦争を知らない。
そして実際には戦わないと思ってるから無限に気が大きくなる。せいぜい戦うとしても「自分で勝てる」と感じるような雑魚を大げさな脅威だと騒ぎ立てる程度。
「仮想敵」をただ仲間内にアピールするための手段程度にしか考えてないから自分にとって都合の良い像を描き、大げさに騒ぎ立てるだけ。さんざん敵視しておきながら、その敵のことを理解していない。実際に戦いになったり矢面に立つことになったら急に弱者アピールや被害者アピールを始める。
単に知性の欠如とかいうのではなくもっとおぞましい何か。ただ群れて安心したいだけだったり幼稚な功名心に駆動されるような感じだ。「ナショナリズムをさらに抽象化・理想化」して現実を見なくなった人たちなわけだがそういう集団の醜さや愚かしさをこの作品はむき出しで描いている。
ここら辺のクソっぷりとかガチで新橋〇段とかトゥーン〇リ・ゴンそのものじゃん……。
ここら辺は反ワクとか参政党とかれいわなんちゃら信者の方々の揶揄かな
あまりにも知能レベルが低い人たちが勢力を持つとこうなるという形。
N党はかろうじて許容可能だけど参政党はマジで生理レベルで無理……