君はみんなより早く歩き、暗闇を照らしている
私は、私の道を往くよ。君の進む方へ
原作全然プレイしてないけど好き。ゾクゾクする。
ストーリーの基本設定は「パンプキンシザーズ」に近いが、よりメインヒロインの曇らせに特化した作品
物語世界では「オリパシー」という不治の病に侵され、差別されてきた人たちが「レユニオン」という形で終結して反乱を起こしている。これに対して主人公やアーミヤという少女は「ロドス」という組織を結成して「オリパシー」患者と人類との融和を目指していく。
基本的に「オリパシー」患者には救いはないという残酷な世界設定なので、「レユニオン」と「ロドス」はつぶし合う関係になっている。
「ロドス」は一般人からは忌避され、救おうとする相手からも憎しみをぶつけられるという非常につらい立場にある。
こういう状況で、若くして「ロドス」のリーダーを務めているアーミヤの瞳を曇らせるイベントが次々と起こる。
(大人がたくさんいるのになぜアーミヤがリーダーなのかはたぶん進めていけばわかるよね?)
序章だけのイメージだと誰にも達成不可能な高い理想を追い求めようとするアーミヤという少女を「理想に準じる純粋存在=王」として鍛え上げていくために不要なもの、つまり人間としての弱さを一つ一つを丁寧にそぎ落としていく作品……みたいに感じている。
そして、本当にその過程過程に容赦がなくて良い。
完成されたアーミヤがどういう状態になるのかはすごく見てみたいなと思った。
ランス6のアベルドさんじゃないけど、私は曇らせ展開からそれを乗り越える女性ってバリバリ性癖であり、好意とかじゃなくて崇拝に近い気持ちを持ってしまいますね・・・
だから私はランスシリーズの中でシーラが大好きだし、そのシーラの運命をかえる原動力となれたランスが好き。*1
littleprincess.sakura.ne.jp
この点において、アーミヤの扱われ方はFGO第二部六章のアルトリアやトネリコの描き方に似ているがそれ以上だと思う。
王道中の王道をいくが、女性主人公にここまでを背負わせる作品はそれほど多くない。現時点ですでに「女王の花」を越えてくれそうな期待はある。
そしてあらためてこういう作品を見るたびに「ヴァンパイア十字界」のストラウスの化け物ぶりがよくわかる。
al.dmm.com
おすすめ度文句なし★★★★★★の作品。1~7巻までが全て茶番で、8~9巻で読者の涙腺を殺しに来る作品。さすがにこれ初見で耐えられる人いないと思うけどどうだろう。
やはりこの作品のストラウスくんがいちばんえげつない。もっとも、彼は「人間ではない」という一点でダメなんだけれどね。
ただ人間には絶対に到達しえない理想の存在として描かれたこの王様のことは今でも時々思い出す。
アーミアはこのストラウス様にどの程度迫れるだろうか・・。この作品、今こそアニメ化してくれないかなあ・・・。
*1:もっと言うと私はフェミニストが好きだけど、フェミニストと真逆なことを言ってるツイフェミが大嫌いです。ツイフェミの言ってることはフェミニズムではないどころか真逆なことを言ってるからです。あれをフェミニズムだと思ってる人が本当に嫌い