最近とにかく家の中をさっぱりさせようと思って断捨離・・・は無理だからちまちまとものを捨てていってるんですが部屋の隅にあった段ボールの中から「闇のパープルアイ」というむちゃくちゃ懐かしいマンガを見つけてしまった私……。
最近こんなツイートを見かけたものだからつい我慢できなくなって読んでしまったのでかたらせてくれ~~(好きなマンガについて語りたいだけ欲求モンスター)
リコリコ、序盤に提示された問題は何も解決してないのにとりあえずハワイでラブラブハッピー!で押し切るのですごい。ディストピア日本は何も体制変更してないし、孤児を戦闘マシンに変える組織も存続してるし、合法殺人は続いてるし、悪の犯人も逃走したけど、雰囲気で一件落着してるの、力業すぎる。
— 赤月ゆに 🦇 (@AkatsukiUNI) 2023年1月15日
- 「リコリス・リコイル」というのは主人公が「主人公の義務」「ノブレス・オブリージュ」をズバッと拒否したお話でしたよね。
- 「闇のパープルアイ」はそんなリコリス・リコイルの先祖!(的な要素が……ある……かもしれない)
- 「リコリス・リコイル」の完成版としては「EXTRAVAGANZA」という作品をお勧めしま・・・す・・・ん?
「リコリス・リコイル」というのは主人公が「主人公の義務」「ノブレス・オブリージュ」をズバッと拒否したお話でしたよね。
明らかに狂った社会を描き、ちさとに「お前本当にこんな社会でいいのか?」とキモイオッサンとキモイ男がしつこく話しかけてきます。有無を言わさぬ勢いで主人公に役割を押し付けてきたエヴァの時代とは全く違い、この男たちはなだめすかしたり、取引を仕掛けてきたりと主人公をその気にさせるのに苦心している様子がかなり滑稽ですね。しかし社会によって卓越した能力を与えられた主人公は「いや、社会の事とか義務なんて知らんし」とバッサリ。「私は私がやりたいようにやるし、好きな人のために生きるんだ」ということで、可愛い女の子と逃避行。社会の問題は解決されずゆがんだまま、本人たちだけが幸せに過ごしましたとさ。
…という感じで 「物語の"主人公"が物語の"主役"から降りる」という結末に。
しかもそれを意図してやったというよりは「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」という感じであり、なんかきづいたらそうなってた、みたいな終わり方でした。リアルタイムで見てた時は「なにこの・・・なに?」って感じ。
まぁあれですね。我々国民があまりにもエリートというものを軽視しすぎた結果、エリート(主人公)の方も「こいつらがどうなろうが知らんわ」と割り切ってしまったというか。これから先の社会では、左翼の人やらポモの人がいくらエリートに要求したり、格差を批判しても、エリートは罪悪感なんか感じないし何も差し出したりはしない。そもそも興味がない。そんなことより可愛い女の子とイチャイチャすることの方が大事と。悲しいことですが、こういう「新しいタイプのエリートたち」に味方をしてほしいなら、今まで見たいに「殴って奪い取る」みたいなやり方じゃなくて「この人たちを助けたいな」という気持ちになるようにやり方を変えるべきなのかもしれないですね……。つらい。
「闇のパープルアイ」はそんなリコリス・リコイルの先祖!(的な要素が……ある……かもしれない)
と、だいぶ話がそれましたが「闇のパープルアイ」はそんなリコリス・リコイルの先祖的な要素があるような気がします。
この作品は親から血塗られた宿命とかすごい強い力を引き継いだ少女が主人公です。
周囲からすると無視できない恐るべき力を持っているためそれを利用したがる存在や、自分をリーダーにしようとする連中なんかに絡まれますが本人の望みはただ大事な人と平和に過ごすことだけでした。だから最終的にはいろんなものから逃げて終わりとなります。
ちなみに本作品で主人公に敵対する存在は真島君より圧倒的にタチが悪いです。
真島君は狂っているように見えてある種のノブレス・オブリージュに従って行動する人間でした。少なくとも主人公に対してはそう接していた。
しかしこの人物はただただ倫理観のない欲に駆られただけの俗物です。ただ自分の欲望のために他人を利用することしか考えてないサイコパス。この人間によって主人公は平和な生活をズタズタに切り裂かれ、大事な人たちを多く殺されます。
それでもなお、主人公は本人の真のポテンシャルを最後まで出すことはありません。
上で述べたように、恋人と二人で逃げます。宿命とか、使命とかそういうものを背負って何かと戦うようなことは一切なく終わりです。物語的にはいろいろと気になるところとかたくさんあるのですが、いろいろ投げっぱなしで終わるところとか、最後の印象とかがリコリス・リコイルっぽい!
・・・うん。多分気のせいだNE!とりあえずこの作品めちゃくちゃ好きだったから、なんか今風の作品にこじつけて語りたくなっただけです。
今読んでも面白いのに電子版がないのもったいないから電子化してくれー(復刊欲求モンスター)ごめんなさい、電子化されてました。 よっしゃ紙の本捨てて電子版かっとこ。
漫画文化が少しずつ成熟しはじめて、「展開の速さよりも綿密なストーリーを」「一つずつのエピソードを大切に」という流れからじっくり描かれた作品も増えていた時代。そんな時に「知ったこっちゃねえ!」とばかりに怒涛の展開を繰り広げ、キスするのがせいぜいだった少女漫画の世界にセックスを持ち込み、暴力を持ち込み、アクションを持ち込み、ホラーを持ち込み、サスペンスを持ち込み、これでもか!とエンタメ精神を盛って盛ってひたすら読者を飽きさせない事に全力投球されている作品。
私の性癖は絶愛と闇のパープルアイとバナナフィッシュで作られたと言っても過言ではない…🤣
— 蒼碧(あおみどり)@低浮上ぎみ (@AoMido118) 2023年1月16日
すべて高校生で網羅してた作品たち🤣🤣
小学生のころ21時には寝ていたから、唯一観られるドラマがテレ朝月8枠だけだった。恥ずかしくていたキスのタイトルが言えなかったなぁ。あと闇のパープルアイの拷問シーンで性癖ねじ曲がったwww
— けさこ (@asks_ksk) 2023年1月12日
闇のパープルアイを思い出す
— イカ天🇯🇵Calamari Fritto (@bar_books) 2023年1月9日
かっこいい https://t.co/4DT9RsXxVb
中学生の時にドーベルマンに追いかけられて自転車で全力疾走で逃げた記憶と「闇のパープルアイ」に出てくるドーベルマンがめちゃくちゃ怖くて殺人マシーン犬のイメージしか無かったけどバムのおかげでとても可愛らしい犬だと思えるようになりました(ありがとうグク) pic.twitter.com/Xos77ZaJiC
— テパタン (@tepataan) 2023年1月17日
若い人が見たら性癖捻じ曲がるよねえw
「リコリス・リコイル」の完成版としては「EXTRAVAGANZA」という作品をお勧めしま・・・す・・・ん?
※えっちつながりでついでに紹介しておくと今日からFANZA動画10円セールやってます。第一弾は明日の昼までなので忘れずに
この作品は、せっかく主人公が逃げて幸せな時間を築いていたところに、しつこく組織の連中とか敵対勢力の奴がおいかけてくる展開になります。シナリオ分岐があって2つのエンディングが用意されてますが、どっちも壮絶なお話となっております。
最後までプレイするのに数十時間かかるほど長い話で、主人公が壮絶なまでにひどい目に合うので途中は読んでてつらいかもしれないけれど、最後までプレイするとスカッと爽やか家族愛()の大切さを学べる名作です。グロ耐性があって「リコリス・リコイル」が不完全燃焼だという人はぜひプレイしてみるといいよ。これは本当にプレイできてよかった一作品だと思ってます。