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DLSiteがAI画像生成絵師に厳しい対応を決定! 重要なマネタイズ手段である「CG集販売」「支援サイトでのAI生成画像利用」に大幅制限をかける

togetter.com

この問題完全に後追いになっていますが、大手支援サイトではだいたいダメになっているみたいですね。skebはもちろんNG

info.eisys.co.jp

画像生成AI技術のは急激な発展に対し、対策やガイドライン・ポリシーの整備が追いつかなくなってきており、
現状のままAI作品の販売を継続することによる既存のクリエイター様への影響を考慮し、一時的に「AI生成作品」の販売を停止することといたしました。
AI作品の取り扱い一時停止対応の詳細は下記になります。
「AI生成作品」の販売を停止、「AI一部利用」については販売を継続いたします。

作品の主体が画像生成AI技術に依存したものであるかを基準として考えており、その他の作品形式においても、依存度が高い作品と判断された場合にはお取り扱いいたしません。

というわけで、CG集の販売が明確に規制されることになりましたね。

AI生成作品、特にCG集は、現時点ではまだDLSiteにとって割と害悪になってると思ってたのでしょうがない……

まぁ仕方ない。

DLSiteさんは、CG集の1枚1枚のモザイクチェックを人力で行っているので、質が悪いけど枚数だけが多いクソCG集が11000円とかで次々と販売され、販売本数自体は少ないという状況が続いていました。純粋にオペレーションの負担に対して利益が少ないのでプラットフォームであるDLSiteさんにとって「会社の利益を削る害悪」状態になっていたと思います。


www.youtube.com
www.dlsite.com

また、DLSiteは販売促進のために割引クーポンを大量に配布しているのですが、これって「割引クーポンをきっかけに作品に触れてもらってそのあとは常連客になってほしい」からやってるわけですが、価格に見合わない高い値段をつけてる作品は単にDLSite運営が損するだけでメリットがないからこれまた害悪なのですね。

例えばこちらの作品。すでに作品登録を取り消されていますが、自分が見た時点では3000万円ほどの売り上げがありました。

しかし、ほとんどの人は割引クーポンを使っているでしょうからDLSite運営がかなりの持ち出しをさせられたはずです。果たして運営にとってそのメリットがあったと言えるのでしょうか?

いろんな意味で、これはAI生成技術が良いとか悪い以前の問題としてやっぱりAI画像生成絵師の人たちが、DLSite運営に対してメリットよりもデメリットの方が大きいというのが要因として大きかったのかなあ、と勝手に推測しています。(本当かどうかは知りません)


これだけならともかく、DLSiteでは「Ci-en」という自社で運用しているPixivFANBOXみたいなサービスについても明確に制限をかけました

info.eisys.co.jp

現状のままAI生成コンテンツの投稿を受入れることによる既存のクリエイター様への影響を考慮し、一時的に受入れを停止することといたしました。

・今後、投稿記事、クリエイターヘッダー画像、プロフィール欄など、クリエイター様が編集できる箇所にAI生成コンテンツは投稿できません。
・Ci-en内にAI生成コンテンツを投稿していなくとも、AI生成コンテンツが見れるよう別サイトへ誘導している内容は投稿できません。
・上記に該当するクリエイターは、随時、クリエイターアカウントを停止いたします。
・クリエイターアカウントが停止された場合、有料プランに登録されていたユーザー様に返金対応をし、クリエイター様への振り込みはいたしません。

かなり踏み込んだ対応になってますね。売り逃げすらできないようになっています。

こちらについては、サーバー負担などはあるものの、CG作品集などと違って「クリエイターとファンの人がお互いに納得しているなら我々は関与しません」という態度を取ることも可能だったと思いますが、DLSiteは「問題が起こりうるので我々としては許容できません」と言ってきた。



結局のところAI生成技術そのものが問題というよりも、AI生成技術を使ってマネタイズしようとしてる人がプラットフォーマーから信用されてないということかも?

これ結構えぐい処置だなと思ってて、私が曲解してるだけかもしれませんが「AI画像生成絵師の事を信用していません」あるいは「まだ商品として認める域ではない」ってことですよね……。

最近までは物珍しさもあって「付加価値の低い作品でもマネタイズができてしまう」という状態だったのですが、やっぱりそこでチキンレースでやりすぎる人がいてアウトという判断になったということだと思います。

特に既存のクリエーターの利益や著作権侵害などの問題について深く考えず、さらに「プラットフォームに被害を与えてもお構いなし」みたいな人間が目立ってしまえば、そりゃプラットフォームから厄介者扱いされるよなあと。つい最近「AI生成画像だけでFANBOXで月18万マネタイズなんて無理。どうせ嘘だ」って言ってる人いましたが、話題になった人が偽物だとしても、こっそり稼いでる人はそこそこいるんじゃないかなあ…。

FANZAは販売停止にはしていないまでも、AI生成作品は検索から除外できるようにしていますね


完全にすみわけというか、「劣後」の扱いにすることを明確にしています。




ただ、AI画像生成技術がちゃんと付加価値のある作品を作れるのはすでに実例があります

FANZAであれば、この作者さんはAI画像生成生成作品ではあるもののちゃんと実用レベルのものを毎月1本販売しており、コンスタントに100万円以上の売り上げを達成しています。

もっとすごいのでいうと、AI生成画像を素材として作られたゲームが売り上げ4万本近い売り上げ=4000万円の売り上げを達成しています。AI生成画像の量産力を生かした豊富なキャラとCG枚数の多さ、AI生成画像だけに頼らないゲーム性などが話題になっていましたね。

結局のところ「実力がある人がしっかり価値のある作品を作ってそれがまともに売れる」というフェーズが来れば、そのうちAI画像生成作品も地位が固まってくると思います。 ちょっと最初にヤンチャしすぎた人たちのせいでいったん立ち止まって考えようとなっているだけで、将来的にAI画像生成作品が否定されることはないでしょうから、まずは「同人ゲームの素材」みたいな所からジワジワと浸透していくことになるんじゃないかなあ……知らんけど。




ちなみに、だいたいこうやってまともなPFが対応を厳しくした場合、noteに対するb〇ainみたいな感じで「マネタイズできることを売りにしたコンパチサイト」が出てきそうだけれど、今回はどうなるのかな?

まだFanzaが規制されてないしPatreonとか海外のサイトもあるからわざわざ新規プラットフォームへって話にはならないと思いますが

このあたりよくわかってないので今後どうなるのか気になりますね