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三沢文也著・「病まないメンタルの作り方」の感想のまとめ

以下は目次です。詳細はnoteの方をご確認ください。

ファーストインプレッション

・まず私の感想は「コンセプトは良かった。実装はいまいちだった」です。


良いところもちゃんとあるけれど一番大事の根っこの部分で失敗しているから全体が台無しになっている
 特に7ステップの2つ目「反応しない練習」の時点ですでに躓いているのでその後が全部茶番になっている点は擁護しようがない


・様々な文献のエッセンスを抜き出すというコンセプトだが、実際は著者の実践や読解力が決定的に不足している。
 挙句の果てに、よく理解せずに独自解釈をするものだから劣化版ですらない「別物」になっている箇所がある。
 引用している作品に対して失礼極まりない。


・私はともかくとして「読んでほしい読者」にとって役に立つ本ならそれはそれで価値があると思うが
 「自分だけでなく読者が読んでも役に立つレベル」をきちんと考えていないので役に立つ人の範囲が極端に狭い。


・二章~四章までは一応頑張って文献などを読んだのだろうという努力の形跡は認められるが
 五章以降は明らかに力尽きて苦し紛れに「ぼくのかんがえた最強の◯◯」でなんとか繋いだ感じになっていて中身が薄い。
 もう少し時間を書けて十分にネタ集めをしてから執筆すべきだったと感じる。特に五章は本当にひどい。


自分語りに多数の虚偽や見栄・誇張が混じっており、読者に対して誠実じゃないのは書き手としてかなり致命的。
 「DLチャンネルで記事書いてるだけ」の行為を「ウェブライティング」って格好つけるのとか自分で書いてて虚しくならないの?
 人を貶めるために事実と違うことを捏造してメンタルは健全なまま保てるの?
 著者は「自己開示」と「自己呈示」の違いでググった方が良い。
 読者を騙し、自分をごまかして本の中だけ「これで人生が変わった」と言ってみたところで現実の自分は何も変えられないよ。
 

そして、この本も「執筆が伸びてしまったことで、積み上げてきたウェブライティングの収入が激減。終盤はアルバイトをしながらの執筆」「しかも、アルバイトをし始めるのがおそかったため、金欠に悩まされながらバイト・執筆・節約でてんてこまい」という今までの人生の中でも一番苦しい体験をしました。
三沢文也. 病まないメンタルの作り方: これ1冊でメンタルの問題、まるっと解決 (pp.173-174). Kindle 版.

 


前書きの感想

・無料で読める前書きの部分までは本当によく出来ている。この時点では面白いかもしれないと期待させてくれた

・この前書きで書こうとしているコンセプトは良かったと思う。

・前書きで三沢さんが書こうとしていた内容が本当に実装されていたら素直にいい本になっていたと思う

・そうはならなかった、そうはならなかったんだよロック・・・だからこの本はまえがきがピークなんだ。



1章の感想 初っ端から文章能力の低さや構成の下手さが際立っていて先行きが不安になる。

・第1章で三沢さんが言おうとしていたこと=縁起の教えですよね。1章を最後まで読んでこれが分かる人多分ほとんどいないと思う

・自分が作った「アンタッチャブル」っていう言葉推しのせいで、1章で言いたいことの焦点が伝わらなくなってるのが残念すぎる

・「自分で言うのもなんですが、普段の私は理性的な存在です」 →ちょっと自己評価甘すぎません?

・自己効力感を身に着けよう →4章の内容をなんでここでやるの?ステップアップの考え方どうなったの?

・導入として全体像を示すという一番重要な章なのに、なんでここもっと頑張って作り込まなかったのか小一時間問い詰めたい




2章 「反応しない練習」がびっくりするくらい実践できてないし、私の受け売りで水増ししまくってる

とにかくこの本で言ってることと実際に三沢さんがやってることが違いすぎる。机上の空論延べてないでちゃんと実践しましょう

・根本的に「反応しない練習」の内容を理解できてない。
 「判断するな」の原理が理解できてない。いちいち判断・評価してる時点で反応なんですよ。

・好きな野球チームが負けててもアンタッチャブルと唱える →できてないですよね?

・不信感のある他人のことは決めつけないで理解する →全然できてないですよね?

・課題の分離 →言うまでもなく三沢さんは全くできてませんね?

・「嫌われる勇気」の解釈が間違っている
 承認欲求ではなく貢献欲求の話を求めよって話だったでしょ。共同体感覚の話だったでしょ。ワード単位で理解しようとするから間違うんですよ…
 
・正しさの話 →三沢さんにはわからないかもしれないけどほとんどの人は三沢さんのようなヘビーなネット民じゃないんですよ?


3章 「自律神経を整える」の項で著者が「信用できない語り手」になってしまう

・内容がないよう(´;ω;`)

・ADHDのことも双極性障害であることも全く語ってないので、「これ現実の三沢文也さんの話じゃないよね」としか言いようがない

・三沢さんのマイナスがたった3章までの内容で終わってしまうことについて、あるいはなぜ三沢さんの話が普通の人に役に立たないのか



4章 「行動力のエンジン」は比較的マシ

この章はやりたいことはあってるし、内容もそれほどずれてない。あえていえば「好奇心」のところは改善の余地あり。

・10年以上ブログやってて、「3点あります」っていってその3点を説明しないなんてことある?

・1つめはサルトル哲学の説明 これ読書が苦手な人とか心を病んでる人にする説明ですか?ちゃんと三沢さん自身がしっかり咀嚼して語ろう!

・心のマイナスから抜け出した直後の人にいきなり次にサルトルの話をするってマズローのピラミッドとか見たことないのかな?

・というわけでなんでサルトルの後に持ってきたのかわかりませんが、2つめの「自己効力感」についてはまともな話をしてると思います

・好奇心について →好奇心の重要性を訴える割に、満足するレベルが低すぎませんか・・・他2つが引用中心でここだけ自分語りだから一つだけ明らかに語ってる内容のレベルが低い。


5章 目標設定と達成法は全編を通してもっとも質が悪い章。ここだけは書き直したほうが良いと思う

普通の人が「目標設定と達成法」というタイトルから期待する内容を大幅に下回っていると思います。明らかに「目標設定をしてその通りに達成した」という経験がない人が書いてます。このあたり三沢さんの成功体験の乏しさが感じられて読んでてちょっとつらくなりました。
実際に書かれている内容を鑑みるに「目的を持って行動を始めればきっとよくなる」みたいなニュアンスのタイトルにしたほうが良いと思います。

・さり気なく推しの子ネタいれててちょっとクスっとなった

・ちなみにこの章はまじでちょっと感性がなんというか・・・「個性的」すぎてまじで読者の人困惑すると思う

・三沢さんは「目的」と「目標」の区別をちゃんとつけられるようになってからこの章を書き直したほうが良いと思います。

・章の構成がひどい。あまりに整理されてなさすぎ。読者がどう読めばすんなり理解できるかちゃんと考えましょう

・目標設定と達成法のハズなのに、途中からインプット法の話になっていきます

・三沢さんの目標設定は三沢さんのような「ワナビー」専用であってニッチすぎるので、もう少し普遍的に役に立つ内容を書けるようになってください

・ダイエットの話 →なんか目標を達成したかのように書いてるけど目標達成してませんよね? 利根川じゃないんだからちゃんと期限設定しましょう

・ほんとにアルバイトしてたんですね・・・やはり生活苦・・・生活苦は三沢さんの逃げ癖すら解決する




6章 「良いコミュニケーション」という重要な箇所で私が教えた話そのまんま使われてて、ツンデレかな?って思った

・いちばん大事なところが嫌いな私の話の受け売りで本当にいいんですか?

・「バリュー・プロポジション」以降の説明で極端に可読性が落ちるのは、ここから三沢さんが自分で調べてきた話だからです

・ここに限らずだけど、三沢さんは「借り物の理論」を説明する時に説明能力の低さが目立つ

・「シン・営業力」の部分は私とSさんを批判することを目的とするあまり、三沢さんの読解力のなさと嘘つきぶりが露呈しすぎてて見苦しい

・私とSさんのことをのことを意識しすぎでしょ・・・多分私とSさん以外がここ読んでも「何いってんたここ」ってなるよ。私以外の読者のことを忘れてどうするんですか?



最終章・あとがきについて 我々の「実践」と三沢さんの「実践」が違いすぎる・・・

・この本のまとめ=目指したのは「どんなときにも希望を捨てないで突き進む自分を作り上げる本」だそうですが、本当にそういう本になりましたか?

・人に言う前に、お前がちゃんと実践してものにしましょう。 三沢さんがいっている「実践」は世の中の人からしたら全然「実践」じゃないです。

・三沢さんのレベルで独自用語や独自理論を作っても「四次元殺法コンビ」のセリフにしかならないので、ちゃんと守破離の「守」からはじめましょう




読み終わった後の総評 :現時点では完成度が低いですがまだ発展途上の本と認識しています。これから色んな人の意見を聞いてブラッシュアップしてください

<よかった点>
・コンセプトも良かったし全体構成も悪くなかった。
・「図解」を頑張ったところはとても評価してます。


<改善できそうな点>
・全体のコンセプトや章ごとのテーマという軸があるのに、その軸にそって文章を書けていないと思った。章ごとの内容を要約して音読してみることで話のつながりがスムーズに進むか確認してみると良くなりそう。

・まだ自分のものに出来ていない借り物の知識で語ってるところが多く、かつそれらの説明が冗長で不親切だった。いろんな内容をしっかり咀嚼して自分の言葉で語れるようになればよりわかりやすい文章がかけそう。

・嘘や記憶の捏造、誇張が含まれてるのはほんと良くないと思った。そうやってこれからも何も知らない他人や何よりも自分自身を騙しながら生きていくのかな・・・。「信頼できない語り手」になるのは不利だと思うから、正直になって信頼される書き手を目指してほしい。




以上を踏まえて増田への応答 :もう一度「反応しない練習」を読み直すところから始めてみては?

anond.hatelabo.jp

「1か所2か所ならともかく、本の内容が多岐にわたりすぎて、すべての内容を否定することは絶対にできない(できるもんならやってみろ)」

という内容になってます。

ぼくに10年ぐらい粘着したある人物や、悪い意味で言及した人物が読むことを想定して

「重箱の隅をつつくことぐらいなら言えるかもしれんよ?」

「でも、本の内容をちゃんと論破しようと思ったら、ぼくよりも幅広い知識と、オリジナリティの両面がある人じゃないと無理(そんなに能力があるならもうお前が電子書籍出せばいいし、俺の論破とかやる暇があったら、もうお前本書いて自分の人生変えたほうがよくね?)」

という内容になっとります。

「これを重箱の隅と思うのであれば、あなたの本の価値って何なの?」ってところを指摘しておくとね。

三沢さんはね、「反応しない練習」の書いてることを理解も出来てないし身につけられてもいないんですよ。

どこがって?

そうやって「勝ち負け」を意識してるところだよ。

あなたはネットがほぼ人生の全てだからわからないんだと思いますが、普通の人にとってネットでの勝ち負けなんか現実に比べたら本当にどうでもいいことなんですよ・・・。

そういうどうでもいいところから開放されようってのが「反応しない練習」だったのに。

それすら理解できていない・・・。

相変わらず勝ち負けにこだわって、そのために無駄にエネルギーを使っている。

「完全に論破されなかったら勝ち」みたいなラインを引いて負けないよう負けないように予防線張ってる時点でさ。

あなたは「反応しない練習」で書いてたことが何も理解できてないんです。

理解できてないんだから実践できるわけもないし、当然成長もしてない。

表面的な部分だけ読んで理解できてたつもりになってただけです。

取り繕った自分語りではステップ2をクリアしたことになってるけれど

現実における三沢文也という実物は、実際はステップ2で躓いたまま、それ以降のステップは空想でクリアしているつもりになってるんです。

わかります?



あなたは「反応しない練習」について語る資格がないんですよ。

この本の根っこの部分からすでにしくじってるんです。

それを認めないと、これからもずっと「病まないメンタル」と程遠い状態を続けることになりますよ。


「1か所2か所ならともかく、本の内容が多岐にわたりすぎて、すべての内容を否定することは絶対にできない(できるもんならやってみろ)」

あなたの言葉を借りるなら

何箇所か正しいところがあったところで、根っこの部分が腐ってて

その悪影響が多岐にわたりすぎていて、あなたの本の内容を肯定することは絶対にできないんですよ。

私にエアリプで絡んでる時点でもう話にならんのですよ。

だから、あなたが私についてなにか言及するたびに、あなたは自分で自分が書いた本を否定してるんです。

私が、じゃないですよ。あなたが、自分で、自分の本を裏切ってるんです。

わかりますか?

あなたは、自分の本を肯定したいなら、私に絡むのをやめないといけないんですよ。そうしなければ「僕は反応しない練習をちゃんと実践出来てる」ことを示せないんです。

まぁそれこそ・・・「できるものならやってみろ」ですけどね(笑)




最後に

ここから先は、「現実から目をそらすことで手に入れたなんちゃってメンタルの強さ」じゃなく
「ちゃんと現実を見つめたうえで自分を受け入れるメンタルの強さ」を手に入れた時に読んでください。

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