頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

最近のこのブログのお気に入りは「アークナイツ」です
アークナイツ
kindleセールの紹介
新NISA解説ブログ
発達障害

「お父さんが早く死にますように」3巻  「完全に駄目な人間」はいないが、「駄目な選択を選び続ける人間」はいる。そういう人にはどうやったら言葉が届くのだろうか?


作品紹介の前にバキバキ童貞のぐんぴぃ氏が言っていた話の紹介から

以前こんなまとめを読んだ。

togetter.com

間違った選択肢を与えられて育ち、その選択肢に馴染んでいる人間は

まずその選択肢を選ばないというだけで努力が必要になる。

「そもそもそんな選択肢なんて知らない」という人と比べると認知コストがめちゃくちゃ高くなる。

それでも頑張って正しい選択肢を選び続けて、それが当たり前になることはできる、という話だった。

これがこのマンガのテーマでもあるのかな、と思う。





「正解(よりよい方法)」を教えてもらわなかった子はどれだけ周りから「駄目」といっても、自分にとってはそれがベストだと思ってるから反省せずに同じ間違いを続ける

「お父さんが早く死にますように」は父からの性的虐待で苦しんでいた少女が主人公だ。

結局父は途中で死亡し、母はとっくに離婚して家を出てしまっていたので孤児院に引き取られた。

主人公は成長し、自分も自分と似たような境遇の子どもの助けになりたいと思って孤児院の先生になった。

そんなある日、主人公は、窃盗の常習犯が親だった子供「満」の世話をすることになる。

満は両親が目の前で盗んでばかりいたから、を盗んだり奪うことが悪いことだとわかっていない。

孤児院でも他の子の持ち物を盗んだり奪ったりしていた。

主人公は必死で「盗んだりしてはいけない」と教えようとするが、その子は全然話を聞こうとしなかった。



がようやく話を聞く様になったのは

お小遣いをもらって、自分が欲しいものを買うという体験をしてからだった。



満は、「お金を使って買う」という選択肢を理解したことで

初めて「お金を使って買う=感謝される」と「人から奪う=敵意で見られる」の比較ができるようになった。

ここではじめて「なぜ人から奪ってはいけないのか」が理解できるようになり、今まで叱られていた理由を理解した。


それまでの満は「人から奪う」の選択肢しか持っていなかったから
唯一の選択肢を否定されることは、自分を否定されることと同じだった。

だから何を言っても反発するしか出来なかった


しかし、より良い選択肢を知った満は、自分で考えたうえで
これからは「ちゃんとお金をためて買い物をする」を選ぼうと自分で選ぶことが出来た。



主人公は、同じように妹を救おうとするが・・・

さて、主人公には妹がいる。

この妹は、自分と同じように父に性的虐待を受けていた。

そして、虐待に耐えかねて父を殺した。

そして、そのことを「正しい」「これいがいの選択肢はなかった」と思い込むあまり

その後の人生でも、自分の人生の邪魔をするやつは殺せば良い、という発想をしてしまうようになった(※)


姉はなんとか妹にも立ち直ってほしいと思うのだが

妹は姉の言葉を聞いてよけいに頑なになり、己の正しさをますます盲信するようになっていってしまう・・・。



果たして姉は、この妹と再び心を通じ合わせることができるのだろうか。

そのためにはどういう選択肢やifの可能性を提示できるのか。




このあたりは結構興味深い話なので続きも読みたいと思う。



※現実でもこういう過激な思想を口に出す人がTwitter上でよく見られるがまぁ心の闇が深そうではあるな、と思う。


この続きはcodocで購入