乃木坂先生の作品は常にマージナルな存在を描く。
この作品は、身分の壁を越える関係性というわかりやすい題材の他に、
乃木坂先生の作品に通底する「親を恨む子供」「父親殺し」という要素もかなり色濃く出ている。
歴史ものを扱いながらも完全に乃木坂ワールドになっているのがすごい。
とにかく登場人物がみんな親に対する愛着障害だらけで見ててしんどい。
私が嫌いなのは、子供を愛さない「親」だけです。
そうなんだよね。この作品のノリをどっかで見たことあると思ったら、「ミステリと言う勿れ」の久能整なんだ・・・。
ロベスピエールの狂気を丁寧に描こうとしてるところが良い。
彼が意志を持って童貞を貫いたという話は有名だがその背景として
親に対する強烈な憎悪を押し殺していたという解釈がなされている。
ルイ16世は財政の限界を悟っていた。だから貴族への課税はするつもりだった
しかし、貴族制力の抵抗を抑えるほどの力は持っていなかった。
ネッケルに財政報告を提出させたが、結局ニ回罷免させられることになった。
革命が起きなければ、貴族が国王を倒して貴族の国ができていた可能性がある。
国民が国王を暴力によって打ち倒したというよりは、国民はまずマリーアントワネットと貴族を一掃しようとしていた。
6月17日 国民議会の発足⇒テニスコートの誓い⇒国王による国民議会の承認⇒財政改革を訴えた「ネッケルの罷免」⇒市民の蜂起
今からしてもこのあたりが本当によくわからないんだよなあ。
ネッケルは国庫の赤字について報告し、免税特権のある貴族に対する課税を主張した。また、三部会の議員の構成では圧倒的に人口の多い第三身分の代表の議席数を増やすことを提案した。第三身分の側に立ち、貴族に対する増税を主張するネッケルに対して、貴族による退任要求が強まり、同年7月11日にルイ16世はそれを容れて再びネッケルを罷免した。この1789年7月11日のネッケルの罷免のニュースが翌日にパリ中に広がると、改革派の若い弁護士カミーユ=デムーランらが「ネッケルの罷免は国民に対する攻撃だ」と民衆に訴え、パリ民衆の国王への不満に火がついた
https://www.y-history.net/appendix/wh1103_1-019.html
じわじわと、国民がルイ16世を敬愛する心を否定していく
7月14日 :フランス革命は「バスティーユ監獄では政治犯を拷問している」というデマによって始まった
この時、司令官とパリ市長がリンチの上で殺された。
この頃に煽ってたのはロベスピエールとかデムーラン。
7月20日大恐怖 : 「貴族が民衆を襲う」という噂が広がったことで、逆に農民が貴族を皆殺しにした
8月4日 国民議会において封建的特権の廃止が可決 ⇒ 26日に人権宣言が採択された
つい数ヶ月前は、氷結方法を決めるだけで三週間もかかっていたのに、
グランドプールが起きてからはわずか2週間で民衆の望みは実現した。
これで一旦落ち着くかと思ったら大間違いで満足したのは男だけだった。
人権宣言も白人男子だけが持つって書いてた。まじで書いてた。
西欧人ってまじで女性の扱いが日本とは桁違いにすごい。いまでも、法律で縛らないとすぐ女性を差別する。
こいつらを見習って西欧のポリコレを輸入とか言ってる人はまじでアホなのかと思う。
10月4日 キレたフランス女こそが最凶であることを未だに歴史に語り継ぐ「ヴェルサイユパン行進」
雨の日に、パリからヴェルサイユまで20km以上、パン屋を殺しながら歩くという恐ろしすぎる行軍。
国王は全面的に譲歩し、人権宣言に同意することにもサインをさせられた。
にも関わらず、翌日に宮廷襲撃事件が起きた。
そして、マリーはバルコニーに引きずり出されて謝罪させられることに。
ここからは本編と関係のない自分の感想