愛した夫はADHDでした。(無料です)追記:記事の書き手がいうのもなんだけど、こんな記事記事読む暇があったら「ナヴィガトリア」とか「ゴーストフィクサー」とか「マザーグール」読んで! 超面白いよ!
「ナヴィガトリア」 今のところ自分の期待とは違う展開が進んでるけど、これはこれで面白い - 頭の上にミカンをのせる
「ゴーストフィクサーズ」 サマータイムレンダの田中先生の新作オカルトバトルマンガ。 「呪術廻戦」ロスに怯える人は今からこれ読んでおこう。 - 頭の上にミカンをのせる
私が超好きなマンガ「マザーグール」がついに完結!!!! 「5巻まで90%off&9巻まで半額」のセールやってるからぜひこの機会に読んでほしい! - 頭の上にミカンをのせる
というのを読んだ。
先に正直な感想を述べておくとこのマンガは正確性には疑問がある。
ただ、御本人も当事者であるためか、当事者とずっと接してきた私の感覚ともかなり近かったので、自分の責任で紹介する。
ちゃんと専門家が書いた本を読みたい場合は、こちらをどうぞ。
www.tyoshiki.com「ちゃんと話聞いてる?」と言われるを分類する
ADHDの人、全然人の話をちゃんと聞けていないことが多い。
しかし当事者からしたら、この「ちゃんと聞く」の部分がかなり曲者だ。
本人は「ちゃんと聞いてない」って言われても「ちゃんと」の部分が何を指しているのかわからないのだ。
本人なりに頑張って聞いてるつもりなのに、それでも「ちゃんと聞いてない!」って駄目だしされてしまう。
こうなると、自分ではどう改善したら良いのかわからなくなりがち。
そして、どうして良いかわからないまま怒られ続けると
「私は読解力が低いからどうしようもないんだ」
「頑張ってもどうせ怒られるから勝手に怒らせておこう」
っていう感じで学習性無気力または離人症(他人事として受け止める)の状態になってしまう。
実際ADHDの人は諦めてる人が多い。
なにか怒られると、自分ごとなのにすごい他人事感のある「感想」を返してくるというケースが何度もあった。
そこで「ちゃんと聞いてない」をもうちょっと分解して具体的にするとこんな感じになる。
・相手の会話を受け取らずに別の話をする ⇒「ちゃんと話聞いてる?」って言われることが多い。
・相手が話をしてるのを受け取らずにすぐ自分の話を始める(会話泥棒) ⇒ 「今この話してるから」「ちょっと黙ってて」って言われることが多い。
・最後まで聞かないで早とちりな返事をする ⇒「最後まで聞いて?」って言われることが多い。
・すぐに気が散る ⇒「◯◯をするのを一旦やめて」「別のことしないで」って言われることが多い。
・自分の考えにハマってて心あらずになる人 ⇒ 「しばらく黙っておくね・・・」「この話もうやめようか・・・」って言われることが多い。
それぞれに対応が変わるので、「ちゃんと聞いてない、とだけ言われてもわからないよ!」という人は参考にしてほしい。
この中で特に一番改善が難しいのが「会話泥棒」タイプの人
なぜかというと本人は頑張ってるつもりだからだ。
やる気がないわけではなく、やる気があるからこそ空回ってる人は改善が難しい。
本人はちゃんと会話をして、一生懸命相槌とか会話を返しているつもりだ。
つまり、自分の会話に特に問題があるとは思っていない。
でも、相手から見ると「投げた玉を受け取らず、自分が語りたいことだけ語ってるやつ=会話泥棒」として認識されている。
このすれ違いは致命的である。
本人は一生懸命頑張っているのに、やり方を間違えているせいで本人が自分なりに頑張れば頑張るほど「こいつうざい」「あいつずれてるよなー」「こっちのこと尊重してないよな」と思われてしまうという悪循環になっている。
そのせいで、本当に心から「◯◯さんのこと好きです」と言ってるのに、信じてもらえなくなってしまったり最初は親しくしてくれた人たちからどんどんよそよそしく扱われるという感じで人間関係が悪化していってしまうといった悲劇が起きやすい。
ところで、なぜこうなってしまうのかについてというと「感度が高すぎて我慢できなくなるから」らしいです
以下の画像は愛した夫はADHDでしたから引用したものです(このマンガは無料です)
※画像は左⇒真ん中⇒右の順でお読みください。
マンガのためにデフォルメされているので正確ではない可能性は高いのですが、実際にこういう感じなんだろうなあって思う人がいるので、参考にはなります。
つまりどういうことかというと、会話がうまくいかないと感じているADHDの人が本当にやるべきなのは「もっと頑張って色々反応しなきゃ」の真逆!=反応量を減らすことである可能性が高い!
本人は「一生懸命リアクションすること」がちゃんと話を聞くことだと思ってる。
でも「ずれたリアクション」をするくらいなら何もしないほうがマシということがかなり多い。
にも関わらずADHDの人は「自分が思いついたことを、相手のことを考える余裕を持たずにすぐ話す」から失敗する。
・まずは黙って目を見てうなづく。ふむふむととか、「聞いてるサイン」をだすだけのほうが今頑張ってやってるずれた反応をするより好印象だったりする。
・上の空で返事するくらいなら何も言わないほうが好印象だったりする。
・「頑張って考えてリアクションする方がなんかしてる感がある」かもしれないけど残念ながら下手なリアクションやるくらいなら黙ってた方が良い。
⇒リアクションが苦手だと思うなら、まず相手の言ったことをオウム返しするところから練習した方が良い。
この「ズレ」が生じている状態に何も対策せず放置し、何度もそういうことが繰り返されるとどうなるか。
大抵の場合まず自分への自信を失ってしまう。
そしてさらに悪化すると、他人のことも信用できなくなっていく。
新しい人間関係ができても「どうせみんな自分に優しいのは最初だけなんだ。この人だってそのうち私を裏切る」って考えてしまうようになる。
(まぁほとんどのケースで実際に裏切るのは自分の方なんだけど)
そして、自分や他人を信じられなくなるとどうなるか・・・
- 「ちゃんと話聞いてる?」と言われるを分類する
- この中で特に一番改善が難しいのが「会話泥棒」タイプの人
- ところで、なぜこうなってしまうのかについてというと「感度が高すぎて我慢できなくなるから」らしいです
- つまりどういうことかというと、会話がうまくいかないと感じているADHDの人が本当にやるべきなのは「もっと頑張って色々反応しなきゃ」の真逆!=反応量を減らすことである可能性が高い!
- この「ズレ」が生じている状態に何も対策せず放置し、何度もそういうことが繰り返されるとどうなるか。
- だんだんと考えが刹那的になっていく。
- 最終的には、罪悪感を被害者感情にすり替えはじめ、なんでも他責で考える人間になっていく(具体的にヤバい人の事例)