いい加減、出産とか育児周りを「思いやり」とかでなんとかしようとするのやめればいいのに・・・
子育ての本当に恐ろしいところは夫の協力があまり得られず圧倒的にリソースが足りない中で、女性一人でなんとかしてしまうケースが多すぎることだと思う。
あまりにも女性が優秀すぎる。耐えきれずに子殺しをするケースが極端に少ない。たまに母親による子殺しが話題になるとめちゃくちゃ批判されるけどそのくらい少ない。
もちろん統計で可視化されにくいだけでネグレクトとか虐待もかなりあるとは思うが少なくとも生存させることには成功している。
このように女性が頑張ってなんとかしてしまうものだから未だに男性側が「女性一人でもなんとかなるんでしょ」って思ってしまってるところがあるような気がする。
これは「母は強し」という美談ではなくて、とても不幸な話ではないか。
- 知識やリソースが絶対的に足りていない状況を夫婦の愛情とか思いやりとかで乗り越えようとする人、軽装で山小屋も予約せず富士登山をやってる人と同じように見えて、どうしても抵抗がある
- 出産によって女性は強制的に変化し、夫はそれに遅れてついていくことになる。 このメカニズムをあらかじめ理解しておき「待つ」ができない女性は夫婦関係を破綻させがち
- 産後クライシスのリスクを軽視しすぎない
- とりあえず「コウノドリ」と「Shrink7巻」読むだけでもぜんぜん違うと思う
知識やリソースが絶対的に足りていない状況を夫婦の愛情とか思いやりとかで乗り越えようとする人、軽装で山小屋も予約せず富士登山をやってる人と同じように見えて、どうしても抵抗がある
「産後のうらみ」というやつは「産後うつ」や「産後クライシス」という言葉で散々言われている話でありいろんな専門家が研究を対策している話だ。
はてブでも「産後の女性は出産によって内臓がずたずたになり多量に出血もした重傷者であり、同時に精神的にも衰弱している」くらいの前提で語ってる人多いわけじゃん。
これ、夫婦間の思いやりとかでどうにかなる問題だと思ってるのだろうか。
実際になんとかしちゃってる人が多いという驚異的な事実はあるのだけれど、失敗したくないのであれば「夫婦の愛情」とか「思いやり」みたいな不確かなものをあんまり信じないほうが良いのではないか。
めちゃくちゃ備えて、それで「思ったより楽だったね」ってなったほうがいいのではないか。
仮に備えが足りなくてうまくいかなかった場合「夫が悪い」と夫を責めてる場合じゃないはずだ。「対立する暇があったら首根っこ掴んでも夫に協力させるにはどうすればいいか」と考えるべきじゃないのか。
そこで、「夫には任せられない。自分でなんとかする」といって本当になんとかしてしまう女性はあまりにも強くて尊敬しかない。
一人で頑張った母親は、「子供を生存させる」という評価軸では100点満点で100点どころか150点、200点以上で評価されても良いかもしれない。
しかし、そこで夫を敵視し、子供から遠ざけようとする母親はその後の子供の成長をめちゃくちゃ歪ませているのも事実だ。
繰り返すが、どうあれなんとか子供を一定年齢まで生存させることに成功している母親はとても偉大だと思う。
しかし、一方で「富士山に軽装で弾丸登山して、気合でなんとか達成する」みたいなのは、標準になってはいけない。
そのフィジカルや根性はすごいと思うが、そのやり方が賞賛され、共感されるみたいなのは気持ち悪い。
インターネットにおける子育て議論は、なんというか「標準」がおかしいと思う。
標準は正解ではない。 標準の閾値、だいたいみんなが子育てはこのくらいの範囲だろうって思ってるところがおかしいから、議論が不毛なことになりがちなんじゃないかなと思う。
出産によって女性は強制的に変化し、夫はそれに遅れてついていくことになる。 このメカニズムをあらかじめ理解しておき「待つ」ができない女性は夫婦関係を破綻させがち
以前に「ママたちが非常事態!?-最新科学で読み解くニッポンの子育て-」というのを観て、出産をした女性は脳が大きく変化するということ知った。
この気の利かなさは、お父さんが悪いのではなく、お母さんの脳が妊娠、出産を経て変わってしまい、アレコレと気づくようになってしまっただけ。
これを夫婦で異なる役割を持っている、持ちうる能力が違って当然である、と理解すべきなんだそうです。
だから、お父さんは、アイツは変わった、優しかったのに、とかいわないで。
お母さんは、妊娠出産と大量のホルモンに晒され、子育て仕様に脳が変わってしまっただけなんです。
オキシトシンは「愛情ホルモン」とも言われるようですが、感情を左右する作用があるようです。
出産時に大量に分泌され、それが子宮の陣痛を引き起こし、さらに母乳の分泌を促す作用があります。
そして、それだけでなく脳の中にも作用して感情や行動をコントロールしているようです。
オキシトシンが脳に作用すると、親子の愛情や夫婦の愛情が強まるということが分かってきました。
「夫婦の愛情が強まる」のに、なぜ夫にイライラするのか。ここには、オキシトシンの別の作用が関わっています。
人間だけでなく、動物全般に言えるのが、「子供を守るために攻撃的になる」という習性です。
産後クライシスのリスクを軽視しすぎない
厚生労働省の平成23年度全国母子世帯等調査の「母子世帯になった時の末子の年齢階級別状況」によると
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/10221100/?all=1
0歳~2歳が34.2%を占めている。次点は3歳~5歳で20.4%で、末の子どもの年齢が上がるにつれて、件数は減少している。
とりあえず「コウノドリ」と「Shrink7巻」読むだけでもぜんぜん違うと思う
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方法論や仕組みではなく、気持ちの問題にしてしまう。上手くいかなかったときに道徳的に負い目を感じてしまう。
うまくいかないならやり方を変えたり外部の助けを借りたりいろんな方法があるのにそういう考え方を許さない。赤ん坊が泣いてたら母親の愛情不足だと言い、子供が問題を起こしたら親の思いやりが足りないという。
これがマジで良くない。
こういう人たちは、助けられないとなると自分を責めるか、反転して相手が悪いといって相手を攻撃するかの両極端になる。
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