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「放課後カルテ」ドラマ5話の感想  ドラマ化の影響で17巻発売! うれしいなあ!

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4話の時は「水本さんのエピソードを2回にわけて丁寧にやってくれるのは嬉しい」とか出たんですが

5話では水本さんのエピソードをやりながら、先に過去編の回想シーンやることに・・・

構成をだいぶいじってきてますね。コレ自体はわるくないんですが・・・

過去編エピソードの描写がいろいろと端折られててちょっと残念。



原作における25話~28話のエピソードをかなり改変している

原作では、4話かけて丁寧にやってた話なのだが・・・
あまりにも、病気の子供と父親の描写があまりにあっさりしすぎている・・・。
これだと父親が理不尽にみえちゃうじゃないか・・・。


この作品は「誰かが悪いわけじゃなくみんな必死に頑張ってる」っていう雰囲気が
好きなんだけれど、ドラマ版だとちょっとギスギス感が強すぎると思うんだよなあ。

ドラマ版だと牧野がとんでもない不良医師みたいになってしまっているし
親の悲哀を受け止められなかった牧野の悔恨みたいなのが端折られている。


・病院で周りの人とうまくやっていけなかったこととか
・保護者の感情を引き受けることを良しとしなかったこととか
・それでいて、子供を救うためなら強引にでも突き進んでいく強さとか
そういう諸々を抱えて保険医として赴任させられた牧野が何を考えているのかとか

多分ドラマを見てるだけだと伝わりにくいんじゃないだろうか。



しかもこれらの描写について余韻を与えないまま、あっさりと4話の水本さんエピソードに戻っていく・・・。


ドラマ脚本の人はよくよく考えてこの構成にしたのだと思う。

過去のエピソードを重く扱いすぎず、水本のエピソードをドラマチックに演出するための踏み台にしたのは結構面白い。

「あの時の失敗をバネに、今度こそ手遅れになる前に水本さんを救う!」って感じで読者が感情移入しやすくなるという狙いなのかもしれない。

でも・・・牧野ってそういう意味での熱血キャラじゃないんだよなあ。

もともと熱血ではあるんだけれど、他の医者とやり方が違うからズレていた。

気遣うやり方じゃなくて、躊躇せず踏み込んでいくやり方が、子供に響くって感じなので、上のような演出意図だと違和感がある。

このあたり5話を見た他の人の感想がきになるところ。



ちなみにはドラマオリジナルのセリフ。

医師だけではアイツを救えません。おそらく教師だけでも・・・

明らかにドラマの牧野は原作よりも成長してしまっている。その分踏み込みすぎな印象が強い。



だいぶ気合い入れて5話作ってくれただけあって水本さんのエピソードは本当によかった。終わり方も素晴らしかった。






原作ありのドラマを見るのって怖いことなんだなあ・・・。

いろいろいってるけど、個人的には、ドラマ5話はとても良かったと思う。

ただ、5話だけであればいいのだけれど、ここからキャラがズレて行きそうでなんか先が怖くなってきた。




ドラマでスキップされたと思われるエピソード


23話 給食の時間に食べきれない子供



24話  牧野の病院時代