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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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放課後カルテ7話原作部分  原作の三本さんはドラマで描かれたようなただ無邪気で無神経なキャラではないが、ドラマではうまく毒を抜いた感じ

実はドラマ7話の内容は、原作ではだいぶ飛んでて、10巻の48話から11巻の51話までの話です。

しかも内容はかなり変わっているので別物として楽しむほうが良いかなと。

いろいろな配慮の結果「三本さんはやはりドラマではそのままで描くことは許されなかったのか」と思うと少し悲しい気持ちになりますね。

私はドラマ全然見ないのですが、こういうのが「合理体配慮」という名のポリコレの結果だとするのであれば怖いなと思います。 問題児が抱える問題もスポイルされて別キャラになってしまう。



ただ、それでも一つ前の記事で書いたように、私はドラマ版7話は単体としてみればすごく良い話だったと思っています。


ドラマと違って原作の三本さんはかなり棘があります

あと、同じく毒がある水本さんとペアであることが多いです。


で、クラスのみんなも結構三本さんのことを嫌い、仲間はずれにしようとしています。




こういうエグいプレッシャーがあったから、保健室登校になってるんですよね。

ドラマ版だと、さすがにいじめ描写がエグいためか、かなりマイルドになってます

子役にヘイトを向けさせないための配慮でしょうね。

それだけ、今はドラマを見て現実とフィクションの区別がつかない視聴者が多くなってるってことだと思います。
実際かなりマイルドにした7話でさえ、三本さんに対するヘイト発言をしている感想ツイートが何件か見られました。



まぁともかく、原作の三本さんはドラマで描かれたようなただ無邪気で無神経なキャラではないです。
悪気がない、じゃないんです。悪気はちゃんとあるんです。
おそらくドラマではもう描かれないのでしょうが、最終巻付近まで問題を持ち越す結構大変な子供なのです。

だから、半分は嫌な現実から逃れるため、半分は悪意を持って聡くんの家出に協力しています。

聡のお母さんもかなり問題を抱えていますが、こちらもカットされています

仕事場ではしっかりやってたけど、子供の頃は厳しくしつけられすぎていて
子供に対して優しくできない母親だったんですね。


このシーンでもわかると思うけれど、本当に親から見捨てられていたのは聡くんじゃなくて三本さんの方なんだよね・・・

そもそも三本さんが本当に何でもかんでも喋る子なら、保健室のときに牧野にちゃんと自分で事情を喋ってたはずです。

実は、原作では三本さんと聡は対照的な関係ではなく似た者同士なんですよね。

だから、性格は悪いけれど、三本さんは聡にはシンパシーを抱いています。

ドラマではペラペラと無邪気に聡が父親のもとに行こうとしたことをバラしていましたが、原作では聡を守ろうとして自分が罪をかぶろうとまでしています。


性格は良くないけど思慮が浅い子というわけではないんですよね。なのでほぼ別キャラだと思ったほうが良いと思う。


最大の違いとしては、倒れたのは聡ではなく、ドラマでは登場しなかったおばあちゃんであり、おばあちゃんを協力して看病することで母親とのわだかまりが解ける



まぁこんな感じで、かなりいろいろと改変しているので、ところどころドラマを丁寧に見ると「アレ?」って言うところに気がつくと思います。

私はそこまでわかっててもなお、ドラマ7話は悪くなかったと思ってるんですよね。

原作を知ってたからこそ最初は「三本さんのこと何も考えてないバカみたいに描きすぎだろ。なに考えてるんだ」とちょっと怒りたくなりましたが今ではドラマと原作は別物ってことでちゃんと納得してます。

それだけ、7話の三本さん役の子の演技がすごかった。



もともと作者さんはこういうテーマを描きたくてこのエピソードを作ったようです



35話と40話 心因性の腹痛はちゃんと症状として認められている

ドラマ7.5話で取り扱ってます。こちらもTVerで見れますよ。
この7.5話は演技がとにかくすごいのでぜひドラマの方見てほしい。