頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

最近のこのブログのお気に入りは「アークナイツ」です
アークナイツ
kindleセールの紹介
新NISA解説ブログ
発達障害

【DMMセールということで】私が2024年に読んだ中で特に面白かったマンガベスト10。「クソデカ感情」を味わうのが好きな人にはどれもおすすめしたい!


DMMブックススーパーセールの間にぜひ読んでほしいということで、私が今年読んで特に良かったと思うマンガベスト10を紹介します。

全部感想記事書くくらいにはガッツリ読んでるぞ。



今年はマンガをそんなにたくさん読む時間が取れなかった分、それでも読みたいと思えるマンガに自然と絞られてきた感じがします。

1位 宝石の国 : 唯一無二の読後感。読み終わった後SNSでいろんな人の感想を漁るのが最高に楽しい。盛り上がってる今のうちにぜひ読もう!

www.tyoshiki.com
togetter.com

2位 黒魔法寮の三悪人:とにかくスカッとする読み物が欲しい人におすすめ。あまりにも自由すぎる三馬鹿トリオを見て思いっきり笑っちゃおう!

www.tyoshiki.com

3位 ナポレオン覇道進撃:20年の連載期間を経てついに終了した歴史長編。とにかく格好いい男を見てテンション上げたいなら年末年始はコレを読め!

note.com

あまりにも漢臭い作品。 
どのキャラも魅力的だったけれど私が一番印象に残ってるのはやはり長谷川解釈のタレーラン。

ナポレオンのことが好きだからこそ暴走しそうな彼をなだめ
ナポレオンに憎まれながらもずっと見守り続け、
ナポレオンの子孫に領土を保存される道がないかを模索し、
ナポレオンの遺族に自分の遺産も残した。

過保護すぎるおじいちゃん。

とにかく今年はフランス五輪のOPを見たせいでフランス革命以降のフランスを見る作品を多く読んでた気がします。
www.tyoshiki.com
www.tyoshiki.com
www.tyoshiki.com
www.tyoshiki.com

4位 氷の城壁  若さゆえの未熟さ故にすれ違うけれど、若さゆえに踏ん張って幸せを掴む姿がまぶしい。前向きな気持ちになりたい時に読みたい

この作品の登場人物はみんなだいすきですが、そんな中であえてイチオシしたいのが栗木桃香。いわゆる「負けヒロイン」です。
本作品はメインキャラは全員恋愛成就してハッピーエンドになる中
主人公のおじゃま虫キャラとして登場するわけですがこの娘、全然卑怯じゃないんですよね。

物語上は、ミナトとこゆんに危機感を持たせて
二人の距離が縮まるための当て馬として使われちゃったけれど

ちゃんと真っ向勝負で戦ってたし
終わった後、ミナトを恨むようなことはせず
むしろ自分が悪者になってミナトをフッてあげるという親切さを見せる。

自分だった辛かったはずなのに
自分の良くなかったことを反省している。

うまく行かなくても、その経験を糧にしようというタフさを見せている。


栗木桃香が好きすぎるので、ただただ彼女の幸せを祈りたい。
私が応援しなくても絶対にこの娘は幸せになりそうだなって思うけれど。でも幸せになってほしいなって思わせてくれる子だった。

yoshikimanga.hatenablog.com


5位 Thisコミュニケーション  こんなに美しい終わり方はなかなかお目にかかれない! 終わり方がきれいな作品を知りたいという人がいたら、今後もずっとコレを第一に推し続けたい

www.tyoshiki.com
www.tyoshiki.com
note.com

絶大な戦闘能力もつが精神的に未熟な少女たちのクソデカ感情6名分を
一身に受け止めきれないと即殺されるという嫌すぎるハーレムでありながら

嬉々としてその綱渡りを楽しむサイコパスのデルウハ殿が最後までやってくれました!

この作品の主人公である「デルウハ」殿は最低最悪の人間なのですが
そんな人間が、最高のエンディングをもたらしてくれるなんて想像すらしていませんでした。

このマンガを描ききった感想は
本誌で完結した直後の担当と方との電話でいった
「これ以上(自分にとって)面白い漫画は描けない」でした。

好きなものをこれでもかと詰め込んだ設定・キャラクターで、
好きなように描き、
自分の思う一番良い状態で完結させていただきました。

ネームも原稿もカラーも良い出来だったと思います。
ネームを提出した際に担当方に
「完璧で、何も直すところがない」と言っていただけたことも印象深かったです。

作者自身がここまで自画自賛することって珍しいと思うのですが、この言葉に文句がつけようのない最高の終わり方。
もっともっと沢山の人に最後のシーンで得られる爽やかさを感じてほしい。

6位 マザーグール 百合作品でありながらここまで熱血でかつ成長物語を描き切るとは・・・ 女の子たちが最高に格好いい作品を読みたい人の心に刺さりまくる作品

表紙がこの4人で終わるのが本当に最高過ぎる!
終わり方には賛否両論あるかもしれないけれど私は今作品の主人公は桐島朔也だと思っているので、もうハッピーエンドとしか言いようがないです。

本作は「女の子だって熱血したい」っていうお話だったと思う。
自分を偽って周りに合わせるだけの空虚な生き方をしてきた女の子が
自分の大切なもののために戦い
自分の友達といっしょに全力を出し尽くす。
そうやって必死に生きている中で大嫌いだった自分を、肯定できるようになった。

「コミックリュウ」連作作品ということもあってあまり知られていないと思うけれど、
私の中ではこれから先一生自分の心のなかに残る百合作品になると思う。これよりも強いクソデカ感情が読める作品を心待ちにしております


7位 正反対な君と僕 人生二周目としか思えない程の達観ぶりで、恋愛の障害ポイントをひとつずつ丁寧にクリアしていく様子が楽しめる。恋愛したい人は絶対に読むべき

やはり一番好きなカップルはこの表紙の平くんと東さんですね。
アニメ化も決定したので、アニメでどういう風にこの二人が動くのか想像するとたまらん。

とにかく、恋愛って次から次へと問題が発生してくるから大変だけれど、1ツ1つの問題を解決してくことができるし、そうやって二人で協力して問題を乗り越えていった先にはとてつもなく幸せな時間があるのだよ言う事を教えてくれる。

自分が高校生の時とかに読んでたら、絶対に恋愛したくなってたと思う・・・。

私は子供の頃から少女漫画読んできたけど、少女漫画読んで「恋愛したい」って思ったことはまったくないんだよね。自分とは遠い存在としてお幸せに・・・って思っただけだった。4位の「氷の城壁」を読んでもそう思わなかった。

でも、この作品を読んでたら、おっさんでも「恋愛っていいなあ!」って思っちゃった。

まして、若いときだったらもう絶対になんか行動したくなってたはず。

www.tyoshiki.com

www.tyoshiki.com



8位 ナヴィガトリア  異文化コミュニケーションマンガが好きな人にはたまらない一品。ポリコレ抜きで「多様性」をガチで描こうとしてる気がする。

 

国というものを背負って使命に挑む若者たちの物語なので
「祖国愛」というクソデカ感情がテーマなわけですが・・・

いやー、ほんとに一人ひとりすごい多様性があって衝突もしまくってるのに
それでもなんとかクラスとしてまとまっているのがほんとにすごい。

絵がうまいとか、ストーリーがすごいとかそういうんじゃないんだけど

これすっごいことやろうとしてる気がするんだよ。

わかりやすい面白さじゃないかもしれないけれど、

生まれも育ちも価値観も全く違う100人を1つの場所に集めて

その中で一番を決めるっていう試みの中で

ごまかし抜きで「多様性」ってものが描かれている気がする。

私はエロゲメーカーでニトロプラスが大好き侍なので、こんなん大好物に決まっとるやろ

9位 現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変  この作品はようじょ版信長の野望だ。 信長の野望好きなのに読まないヤツとかいる?いねえよなあ!?

www.tyoshiki.com

最初は自分だけ助かれば良いみたいなよくある悪役令嬢ものだったのに、どうしてこんなクソデカ目標を・・・
私達はバブル崩壊後、日本が失われた30年に入り、多くの人が活力を持てずに沈んでいくという未来を知っているが、この地方銀行の頭取の令嬢に転生した主人公は「時代」そのものを何とかするために、のし上がって日本経済を牛耳り、破綻することがわかっている

この作品を知識チートと誤解している人がいるかも知れないがぜんぜん違う。完全に未知の領域にボロボロのステータスで挑むわけだから、むしろ信長の野望みたいなものだ。

「幼女が主人公の戦国ランス」みたいなものだから面白くないわけがない。


10位 ガチ恋粘着獣  「ファッションガチ恋勢どもよ。このマンガ読みに来てください。真のガチ恋というものを見せてあげますよ」。誰かの推し活をやってる人全員がこれ読んでガチ恋を疑似体験しておくべし。自分のキモさを理解したうえで越えてはいけない一線をしろう

「幸せな推し活はみな同じであり、不幸な推し活はそれぞれ(多様な)不幸(の姿をもつの)だ。

yoshikimanga.hatenablog.com

とにかくガチ恋勢への解像度がエグいくらいに高い。

一人の異常者を描くだけでも大変だと思うのだけれど、本作は1つのエピソードごとに複数人の異常者が登場し、タイプがそれぞれ違うため異常者界隈での「多様性」がわかるようになっていたり、

「推し活」をやってる中でもまともなままで終わる人との「分岐」を描いてくれている。ガチ恋勢だけを描くのではなく、ちゃんと踏みとどまれる人を描いてくれているので「なにが一線を越えるきっかけになるのか」がわかる。


デスノートじゃないですが「人間って・・・面白っ!」ってなる。


やっぱりマンガなんて人間のクソデカ感情を味わってなんぼでしょという意味でいうとこの作品を越えるものはなかなか見つけられない。 どうしても人を選ぶので10位にしているけれど、読み始めると病みつきになることは保証します。

特に7巻~12巻が最高に面白かった!



今年を振り返って

ベスト10のうち多くの作品が、とにかく「クソデカ感情」しか言いようがないくらい、強くていろんな要素が絡まった複雑な感情を楽しめる作品だったのも特徴ですね。

年を取ってきたせいか、もうバトルとかよりもとにかく人の感情が美味い。特に若者たちの感情が啜りたい・・・