https://b.hatena.ne.jp/entry/s/news.yahoo.co.jp/articles/0bbd2f7c091fd3a501abba7c221ee19ef45e88e3yu
「貧しい人にもメリットがあるけど、豊かな人にはより大きなメリットがあるからやめましょうってどういう人たちが好む理屈なんだ」
こういうこという人は「豊かな人にはより大きなメリットがあるから、貧しい人の方がメリットが小さいけどやりましょう」って言われたらちゃんとやりましょうって言えるの?
法人税減税の時はそういう理屈で反対してたやつが多いのではないか?
「法人税を減税するくらいなら一定所得以下の所得税を軽減しろ」
「企業にもっと法人税を課して国民に配れば全部解決」って思ってる人まだにたくさんいるでしょ。
っていってきた人多いでしょ。
「豊かな人にはより大きなメリットがある」(貧富の差を拡大する政策)は、全体のパイが大きくなる場合以外はNG
このコメントしたひとにかぎらずわかってない人いるんだけどどう考えても正しい理屈に見えるのに反対してる人がいるって時は、自分がなんか前提を見落としてるんじゃないかって考えるとわかりやすいよ。
周りが馬鹿に見えるときほど、まず最初に自分がちゃんと前提を把握できてるか考えた方が良い。これはマジで。
勝手に自分で前提を固定してるからわからなくなってるだけで、「貧しい人にもメリットがあるけど、豊かな人にはより大きなメリットがあるからやめましょう」になるのは全然おかしくないです。
「全体のパイが変わらないと思っている」「全体のパイが小さくなっていくと思ってる人」にとってはむしろこのロジックなら反対すべきだからです。
ゼロサムとかマイナスサムの状況で、貧しい人にもメリットがあるけど豊かな人には大きなメリットがある施策をやるとどうなるかわかるよね?
「貧しい人の方がメリットが、豊かな人よりもメリットが大きい」ものでなければ貧しい人が損をすることになるよ。
実際、日本はずっとデフレだったからこの考え方が身に沁みついているわけ。
だから40代から上の人相手なら「「貧しい人にもメリットがあるけど、豊かな人にはより大きなメリットがあるからやめましょう」は結構まかり通る。
それにしても、表現が変わるだけでも同じこと言ってるのにわからなくなる人結構多いね
実際「貧富の差が拡大する」っていう言い方だと中身ちゃんと確認しなくても反対する人多いでしょ。
これはずっとデフレの国なら当たり前。貧富の差が拡大したら貧しい側の人はもっと苦しくなるから。
一方アメリカは違った。ずっとGDPが拡大し続けていたから自分さえ豊かになるなら貧富の差拡大にも寛容だった。
どっちが正しいかどうかはどうでもよくて、前提の違いによって受け止め方が大きく変わるという話。
つまり、今回たたいてる人は「日本はGDPが伸びる」と思ってるわけなのかな。
そうでないと話が通じないよ。
それとも減税だったらみんなハッピーになるから問題ないと思ってる?
もしかして税金ってただ取られるだけで還元されないと思ってる人ですか?
自分の前提をもうちょっとよく考えてみた方がよいと思いますよ。
表現が同じでも並べ替えただけで同じこと言ってるのにわからなくなる人はさらに多そう
「豊かな人にはより大きなメリットがあるから、貧しい人にもメリットがあるけどやめよう」だったら割と受け入れる人多そうだよね。
いってることは最初と同じなのに。
語順を並べ替えただけでわからなくなる人結構多いと思う。
だから何って言われそうだから結論だけ言っておくと
「ロジックの前の前提」が大事ってことです。はてブ民はあまりにもこのことについて自覚が薄いと思う
今回の件は「言われ方の違いによって、聞き手の想起する前提がズレてしまうことにより、ロジック部分は同じなのに反応が真逆になる」というケースなのね。
「言っていることはわかるがお前の言い方が気に入らない」ってネットミームがあるけど、
この言い方って態度だけ気をつけようって話よりもっと重要な意味があって
「言い方次第で聞き手の前提が変わってしまう」というところが最も重要なの。