id:worris なぜか参政党を批判することをあれこれ理由を付けて敬遠し、参政党批判者を批判することに熱心な人たち。参政党を支持したいならそう言えばいいのに。
(AI解説)このコメントは、相手の実際の主張や行動の理由を正確に理解しようとせず、勝手に動機を推測し、それを批判の対象にすることで、本質的な議論から逸らそうとする、「動機の推論の誤り」という典型的な詭弁のパターンを示しています。
私はネット民が参政党については反応が過剰すぎるし、逆に国民民主党のタチの悪さについては鈍感すぎると思っています。
私は国民民主についてたちの悪いポピュリズム政党としてすごく警戒していたのでツイッターでもちょくちょく否定的な言動をしていましたが、参政党について現時点ではそこまで脅威だと思っていません。
参政党のような政党が躍進するのはどの先進国でも起きている歴史サイクルであり、これ自体はまず間違いなく避けられないことだからです。伸びた後にどう対応するかが大事であり、選挙前にキワモノとしてたたくよりも、選挙後にキワモノ部分で何ができるかを検証するところを頑張るべきですが、上のworrisさんを含めて参政党のアシストをしている人ばっかりだなあと思います。
今のところは極右政党がストレートに伸びるよりは安心感があります。 つまり「日本保守党」が野党第一党になるようだといよいよやばいと感じますが、現時点ではマイルドにナショナリズムを煽る参政党を支持しているあたり、極右一直線になる手前でなんとか踏みとどまってるんだな、という印象を持っています。
要するに、ガチで排外主義に傾いているというよりは、自民党以外の受け皿を探している段階という感じで、これでもまだ理性的だと思ってるくらいです。欧米と比べて移民の数がまだそれほど深刻な問題になっていないからでしょうか。
日本国民全体が「いい加減この状況はまずい」と本気で今の茶番だらけの政治状況に危機感を感じだすような「底つき体験」をするためには、もう一段階の状況の悪化が必要でしょう。
ただ参政党は「欧州の極右政党がどうして支持されるようになったのか」という経緯をかなり研究しているという印象があります。
なので、ちゃんと警戒するのであれば批判する側もその点を踏まえておいたほうが良いなと思っています。
この話題については以前から紹介しているレイ・ダリオの本がおすすめなのですが、、、この本は高いです。定期的に50%offになっているので、その時にエイヤで買って読むことをおすすめします。
この4つの流れはどの国でも避けがたい流れとなっている

1:経済が成長し、社会秩序が安定するとリベラルやフェミニズム台頭する
en.wikipedia.org
ここで勘違いしている人が多いが、
経済成長時に力をますのは「新自由主義」「グローバリズム」になりがち。
旧来の分配重視のリベラルはそれほど支持を伸ばさない。
またはてサとかフェミニズムは、行き過ぎた新自由主義やグローバリズムの反動程度の存在であり、共産主義と違って単体で一大勢力になる力がない。
「アンチ~~」とか「輸入された道徳観念」を語っている程度の人間は主流になりにくい。基本的に成長前提だけれど、「行き過ぎた」ものにブレーキをかけるという立ち位置になる。
2:経済が伸びなやんだり不安定になるとリベラルが力を失いやすい
リベラルが推進する多様性、多文化主義、特定のマイノリティの権利といった社会文化的価値観は既存の人たちに「自分たちの生活やアイデンティティを脅かすもの」として受け止められがち。
また、リベラルと言っても草の根側からくるリベラルと、エリートによるリベラルでは全く受け止められ方が違っており、それぞれの社会的階層で衝突が起きやすい。
3:反動で保守層を中心にエスニック・ナショナリズムが力を増す

実を言うとナショナリズムというというだけで右翼と受け止める人がいるが
リベラル側が唱えるナショナリズムとして、広く包摂を目指す市民ナショナリズム(Civic Nationalism)というものがある。
これは保守側が唱える排斥的なエスニック・ナショナリズム(Ethno-nationalism)とは対立的なものだ。
ネットの左翼の皆さんはそもそも「左翼=リベラル」「右翼=保守」という感じで混同している人が多いので
リベラルはナショナリズムと無縁であると勘違いしている人が多い。
だけど、ナショナリズムが右翼とか保守層だけのものかって、そんなわけ無いでしょ。

ナショナリズムは別にリベラルとも、左翼とも対立するものではない。
リベラルの代表格として有名な内田樹などを見れば分かる通り、日本でリベラルを主張する人は戦後の特殊事情の影響もあって特にアメリカを嫌い、日本に拘る人がかなり多い。
なので実際にはリベラル下手な保守や右翼よりもナショナリズムが強い人が多かったりする。
にも関わらずリベラルを標榜する人は、少しでもナショナリズム的なものを見出すとすぐにネトウヨとかいってナショナリズムごと否定しようとする。
その結果、市民ナショナリズムを提唱する人まで雑にネトウヨとして切り捨ててしまい、ますます勢力を落としている。
一方で、保守側は逆に受け入れる方向で雑なので、なんとなく広く受け入れ、一定限度までは広がる。そういう非対称な現象が起きやすい。(まぁその代わり保守側の内ゲバは後ですごい複雑になりやすいのだが)
極右勢力が最初に力を持つのはナショナリズムが起点である。
基本的に、ナショナリズムは右翼左翼両方ともがそれぞれの形で持つものであるので、「どういうナショナリズムなのか」をちゃんと見極めて、「排斥的なナショナリズム」だけを否定するようにした方が良い。
なので、参政党を批判する際にも「ナショナリズム」そのものを揶揄しないほうが良い。
ナショナリズムははなんとなく無知な人でも理解しやすく、広い人に浸透しやすい。政治のことなんか何もわからなくても「国が大事」「住むところが大事」というとなんとなくイメージできるからだ。
林原めぐみさんのケースを見てもわかるが、無知ゆえに悪気なく排斥的なナショナリズムを主張した人を切り捨てたり自分たちが多数派で正しいという権威主義的な態度で攻撃すると大多数の人は己のナショナリズムを否定されたとして反発を抱くことになる。
「国を大事にする気持ち」自体は肯定した上で、「ムリに排除せずに国を大事にする気持ちは表現できますよ」と別の方法を教えていく必要がある。
4:国力が衰退して「誰がやってもダメ」な厳しい状況において、それまで政治に無知・無関心だった人たちが生活不安から極左・極右政党に流れる

国の行く末に不安や危機感を感じている人は、権威主義的パーソナリティが台頭する。
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権威ある者への絶対的服従と、自己より弱い者に対する攻撃的性格の共生とした。思考の柔軟性に欠けており、強い者や権威に従う、単純な思考が目立ち、自分の意見や関心が社会でも常識だと誤解して捉える
簡単に言うと、強いものに媚びて思考停止する人たちである。
その前からホリエモンや青汁王子、ひろゆきなどに傾倒する人が多かったが政治面でも、尊大に振る舞う暇空茜や石丸伸二、そして間違いだらけではあるが日本の歴史や伝統とかを強調する参政党などに人は引き寄せられやすくなる。この人たちは総じて馬鹿に見えるというか実際にバカが多いのだが「他の人間を蹴落として自分たちだけが浮き上がラなければ生き残れない」という切迫した感情を持っている。追い詰められているので、なにが正しくてなにが間違っているかを考える余裕がない。自分たちを受け入れてくれる場所を求めている。
漠然とでも良いから、これは日本に限った話ではなく、むしろ日本は「欧米から遅れてようやくこのフェーズに入った」と認識すべき。これは避けられないこと
1:仏蘭西は言うまでもなく「国民連合」の対等で23%を獲得して決選投票までいきましたね
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マリーヌ・ル・ペンが党首を務めるフランス最大の極右政党。かつては「国民戦線(Front National)」という名称で、その過激なイメージから敬遠されていました。
しかし、マリーヌ・ル・ペンが父ジャン=マリー・ル・ペンから党首の座を引き継いだ後、「脱悪魔化(非過激化)」路線を推進。
反ユダヤ主義的な発言を繰り返す父親を党から除名し、経済政策などで左派的な主張も取り入れることで、支持層を労働者階級にも拡大しました。
主な政策: 移民の大幅な制限、国境管理の強化、イスラム主義への厳しい対応、EUからのフランスの主権回復。
2:ドイツの「ドイツのための選択肢 (Alternative für Deutschland, AfD)」も有名ですね。現在支持率10%を越える第二党を狙っています。
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当初は反ユーロを掲げる経済学者の集団として穏健なスタートを切りましたが、現在は反移民・反イスラムを前面に押し出す右派ポピュリスト政党へと変貌しました。
特に旧東ドイツ地域で強い支持を得ています。ナチスの過去から、ドイツでは極右政党はタブー視されてきましたが、AfDはその壁を打ち破り、連邦議会で第2党の勢いを見せています。
主な政策: 移民・難民受け入れの停止、イスラム教の影響力排除、EUからの権限奪還、伝統的な家族観の重視。
3:イタリア:イタリアの同胞 (Fratelli d'Italia, FdI) & 同盟 (Lega)は政権を獲得しました
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イタリアでは右派連合内で2つの主要な極右・右派ポピュリスト政党が競い合っています。
A) イタリアの同胞 (Fratelli d'Italia, FdI)
概要: ジョルジャ・メローニ首相が率いる政党。ネオ・ファシストの系譜を汲むとされながらも、近年は「愛国主義的保守政党」として主流派への接近を図っています。
B) 同盟 (Lega)
概要: 元々は「北部同盟」として北部の独立を志向する地域政党でした。マッテオ・サルヴィーニが党首となり、「イタリア第一」を掲げる反移民・反EUの全国政党に転換しました。一度連立政権に食い込みましたが2019年に政権を自ら崩壊させて以降、支持は低迷。かつての支持層の多くが、より鮮明な野党路線を貫いたメローニの「イタリアの同胞」へと流れました。
4. リベラル大好きな北欧のスウェーデンでもスウェーデン民主党 (Sverigedemokraterna, SD)が台頭しています。支持率20%
「寛容な福祉国家」のイメージが強いスウェーデンでしたが、ネオナチズムにルーツを持つ政党が台頭しました。
近年は党のイメージ刷新に努め、移民政策の失敗がもたらしたギャング犯罪の増加や社会統合の問題を鋭く批判することで支持を拡大しました。
主な政策: 厳しい移民政策、犯罪対策の強化、スウェーデンの伝統文化の保護。
5.イギリス:リフォームUK
元々は「ブレグジット党 (Brexit Party)」として、ナイジェル・ファラージによって設立された政党。その名の通り、当初の目的はEUからの完全な離脱(ブレグジット)を実現させることでした。ブレグジット達成後は「リフォームUK」に党名を変更し、減税、移民削減、非効率な国家機関の改革などを掲げる右派ポピュリスト政党として活動しています。保守党・労働党という二大政党への不満の受け皿となり、特に保守党の支持層を切り崩す形で急速に支持を拡大しています。
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主な政策: 法人税・所得税の大幅減税、不法移民だけでなく合法的な移民も大幅に制限する「純移民ゼロ」、NHS(国民保健サービス)の改革、非効率な行政組織の廃止。
6.シェーガ (Chega! - ポルトガル語で「もうたくさんだ!」「もう十分だ!」の意)
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元サッカーコメンテーターで法学者のアンドレ・ヴェントゥーラが党首を務める、ポルトガルで初めて成功した極右政党。1974年のカーネーション革命でサラザール独裁体制が倒れて以来、ポルトガルは西ヨーロッパで唯一、国会に極右政党の議席がない「例外的な国」とされてきましたが、シェーガはその歴史に終止符を打ちました。反エスタブリッシュメント(既存支配層)、反汚職、反移民、反ロマ(ジプシー)を強く掲げ、急速に支持を拡大しています。
主な政策: 政治家の特権廃止と汚職の厳罰化、移民規制の強化、ロマ民族への公的支援の停止、犯罪への強硬な姿勢。
もちろん途中まで人気があったけれど失速した政党もあります。
イギリス独立党 (UK Independence Party)やオーストリア自由党 (Freiheitliche Partei Österreichs)です。
ブクマの指摘があったから今見たらオーストリア自由党復活してやばいことになってました。。。
www.jetro.go.jp
これにあわせて日本独自の流れを考えると、この状況は、長い間無党派層・無関心層を放置しすぎたことが原因だと思っています。

急激なインフレで何もわからないけど今の政治に危機を覚えた人が政治参加を果たし、ある程度政治について理解を深めていくまでは既存の政党ではなく「敷居が低い=政治に参加しただけで偉いとか言ってくれる」ような、何の歴史背景もなくシンプルでわかりやすい、ゲートウェイ役割を果たす政党が支持を拡大していくでしょう。
既存政党の支持者は、参政党あたりをきっかけに政治に参加し始めた人を味方に引き入れるための活動をするべきだと思いますね。
政治について無知な人間が敷居の低い政党から入るのは仕方がないです。だから初めての投票先が参政党であることを恐れる必要はありません。かれらは参政党しか知らないからそれを選んでいるだけだからです。
この新規参入者こそが、ある程度知識を付けたときにまともな政党にシフトしていくのであれば日本の政治は大丈夫です。
ただ、そうやって参政党をきっかけにした人たちが参政党を支持し続けるのであればこれは大問題です。既存の政党は、参政党よりも魅力がないということになるからです。
私より詳しい人による誤りの指摘や補足は大歓迎です。ちゃんと取り上げるのでどんどん指摘してください。


参政党のことで大騒ぎする前に、ヨーロッパ諸国の極右政党の台頭の経緯と現状について見てみましょう https://t.co/fR3WUfWrbM
— maybe_frills #EndTheSiege (@n0fr1ll5) 2025年7月7日
ざーっと流しただけなんだけど、びっくりした👀
「ヨーロッパ諸国の極右政党の台頭の経緯と現状について」語っていて、Reform UK(RFUK)への言及がない、だと……?
「ヨーロッパ諸国の極右政党の台頭の経緯と現状について」語っていて、Reform UK(RFUK)への言及がない、だと……? RFUKについての最近の世論調査結果、見てないんだ……それで語っちゃう…SS党がどうのこうのというのはちょっと脇においておいてこの記事はあかんと思う
(私もあれを「極右」扱いできるのはニュースチェックしてる人だけで、「何か名前聞くようになったよねー」程度で今まで「参政」してこなかった人たちには無縁の話だと思う。植松はヒトラーの優生主義知らなかったでしょ)UKIPが悲願だったBrexitをやり遂げて消えたのはその通り。でもそれは、UKIPをあそこまでにしたカリスマ党首(ナイジェル・ファラージ)が抜けて新党(RFUK)を作ったからであって、UKIP支持者はそのまま新党支持者になってるし、何なら支持を拡大させている。二大政党のどっちもダメだからそうなった。
あとこの記事、「リベラル」の意味がわかんない。「左翼 left-wing, left-leaning」のこと? ほんとに日本語圏の政治を語る語彙がどれもこれもぐだぐだなために、中が真っ黒なアボカドみたいで形だけで中身がまともではないからどうにもならん。アメリカはふわっと語れても欧州はそうはいかないよ
id:baseb オーストリア自由党は議会で第一党に位置しているように見えるけど、どの辺が失速してるんですかね?https://www.dlri.co.jp/report/macro/414134.html リフォームUKじゃなくてイギリス独立党を文中に挙げてるのも意味わかんない。
id:augsUK イギリスはEU離脱をしたあとに一回失墜したかと思ったが、現在はリフォームUKが地方統一選で圧勝した。こういう流れのある意味最先端にいて、根本原因が除かれないから繰り返すことを示した。
こういうコメントは大歓迎です

