
まず、メモリプールについて説明すると、
これはビットコインのブロックチェーン上でまだ承認されていない取引(未確認トランザクション)が一時的に保管される場所を指すよ。
トレード(例えば、取引所での売買)自体は直接メモリプールに反映されるわけじゃない。
取引所でのトレードは通常、オフチェーン(ブロックチェーン外)で行われ、
実際のビットコインの移動(例えば、ウォレット間の送金や支払い)がオンチェーン取引としてメモリプールに記録されるんだ。
よくわかんなかったからビットコインの仕組みを見てみた。



で、これについて結論から言うと、「あんまり心配する必要はない」ということがわかった。
こういうの、全く知識ないからどう判断していいかわからないね。
わからないから手を出さないのが良さそう。
過去にも同じようなケースはあったらしい。
1️⃣過去のメモリプールがほぼ空だったケース2018年2月頃
Redditの投稿によると、2018年2月にメモリプールが空になったことが報告されている。この時期は、2017年末のビットコイン価格バブル(約2万ドル到達後)が崩壊し、価格が急落していた時期だ。取引量が減少し、ネットワークの利用が低迷した結果、メモリプールが空になった。この時は、取引手数料が非常に低く(1~2サトシ/バイトで即時確認可能)、ユーザーにとっては送金が安く済む状況だった。
背景: 価格下落による投機的な取引の減少や、ネットワークへのスパム攻撃が落ち着いたことが主な原因とされている。一部のユーザーは「スパム攻撃が減ったから空になった」と指摘し、利用低下を必ずしもネガティブに捉えていなかった。
2️⃣2020年11月11日
2020年11月にメモリプールが完全にクリアされ、サイズが0.673MBまで縮小した。
これは、取引量が減少し、ネットワークが非常に静かだった時期だ。
この時も、取引手数料が極めて低く(1サトシ/バイトで10分以内に確認可能)な状況だった。
背景: コロナ禍での市場の不確実性や、ビットコイン価格がまだ2020年末の急騰(3万ドル超え)前の比較的安定した時期だったことが影響した可能性がある。
また、Lightning Network(レイヤー2ソリューション)の利用が増え、オンチェーン取引が減ったことも要因として挙げられる。
3️⃣2021年7月~2022年4月頃
2021年後半から2022年にかけて、メモリプールが定期的に空になる状況が続いた。
特に2021年7月は、中国のマイニング規制によりハッシュレートが急落し、取引量も減少した時期だ。
この期間、メモリプールは低水準で推移し、手数料も安かった。
2022年4月のBitcoin Magazineの記事では、2021年7月以降、メモリプールが頻繁に空になるトレンドが続いていると報告されている。
背景: 中国のマイニング禁止によるハッシュレート低下、Lightning Networkの採用増加、市場の低迷(2021年後半の価格高騰後の調整局面)が主な要因。ユーザーは安い手数料を活用してUTXO(未使用トランザクションアウトプット)の整理を行っていた。
https://bitcoinmagazine.com/business/what-empty-bitcoin-mempools-mean
4️⃣2025年2月頃
最近の例では、2025年2月にメモリプールがほぼ空になったことが報告されている。この時期、取引手数料が1サトシ/バイトまで低下し、送金が非常に安価で迅速だった。Casaの共同創業者ジェームソン・ロップは、ビットコインの「主権的利用(sovereign usage)」が極めて低いと指摘し、UTXO数が急減していることを懸念した。一方で、Lightning Networkの利用増加がオンチェーン取引の減少を補っているとの意見もあった。
背景: ホールド(HODL)文化の浸透、Lightning Networkの普及、自己保管(self-custody)への移行が少ないことが要因として挙げられている。
https://u.today/bitcoin-mempool-is-practically-empty
現在の状況(2025年7月)と過去のケースとの比較
1️⃣類似点:
メモリプールが空(またはほぼ空)で、取引数が少ない(5000~1.5万件程度)。過去のケースでも同様に低水準(0.673MBや数千件)だった。取引手数料が非常に低い(1サトシ/バイトなど)。過去の空メモリプール時も手数料は最低水準だった。
個人投資家の参加が少ない。2018年や2021年も、投機的な取引が減少し、ネットワーク利用が低迷していた。
Lightning Networkの影響。2020年以降、レイヤー2ソリューションの採用が増え、オンチェーン取引が減少する傾向が見られる。
2️⃣相違点:価格水準: 現在のビットコイン価格は10万ドル超と史上最高値付近。
過去のケース(2018年や2021年)は価格低迷期や調整局面だった。価格高騰にもかかわらず取引が少ないのは、現在の状況が異例であることを示す。
機関投資の影響: 2025年は、スポットBTC ETFや機関投資家の参入により、価格が支えられている。過去のケースでは、個人投資家の動向が市場を主導していた。
危機感の強さ: 現在の専門家のコメント(例: ジョエル・バレンズエラ)は、ネットワークの破綻や機関による支配のリスクを強調しており、過去のケースよりも強い危機感が表明されている。
心配の必要性について過去にメモリプールが空になったケースがあったからといって、必ずしも「心配不要」とは言い切れないけど、以下のポイントを考えると、過度なパニックは不要かもしれない
過去の回復例
1️⃣2018年や2020年の空メモリプール後、ビットコインは価格やネットワーク利用の面で回復している。
2021年後半の低迷期でも、2024年末の10万ドル突破につながった。歴史的には、空メモリプールが長期的な衰退を意味した例はない。
Lightning Networkの役割
現在、Lightning Networkの普及により、日常的な小額取引がオンチェーンからオフチェーンに移行している。
これは、メモリプールが空でもビットコインが「使われていない」わけではなく、別の層で利用されていることを示す。
ピーター・トッドのような開発者は、Lightning Networkがオンチェーン需要の減少を補っていると楽観視している。
ホールド文化の影響
ビットコインの「HODL」文化は、価格高騰時に送金や売却を控える傾向を強めている。
過去のケースでも、価格期待が強い時期には取引が減少し、メモリプールが空になることがあった。現在の状況も、値上がり期待によるホールドが一因と考えられる。
機関投資家の影響
現在の価格高騰は、個人投資家よりも機関やETFによる買い支えが大きい。
これにより、個人投資家のオンチェーン取引が少なくても価格が安定している。
過去のケースでは機関の影響が小さかったため、個人投資家の不在が価格に直結しやすかった。
心配すべきポイント
それでも、以下の点は注意が必要だ
1️⃣マイナーの収益問題: 取引手数料が極端に少ないと、マイナーの収入が減少し、ネットワークのセキュリティに影響が出る可能性がある。
特に、ブロック報酬が半減していく将来(次の半減期は2028年)、手数料依存度が高まるため、現在の低手数料が続けば懸念材料になる。
2️⃣ネットワークの実用性
ビットコインが投機資産としてのみ機能し、決済や送金としての利用が減ると「通貨」としての価値が問われる。
バレンズエラが警告する「機関による支配」や「ネットワークの破綻」は、この点への危機感だ。
3️⃣個人投資家の不在: ジョアン・ウェドソンが指摘するように、個人投資家の参加が少ないのは、市場の多様性や分散性の観点から好ましくない。
機関主導の市場は、価格操作や中央集権化のリスクを高める可能性がある。
結論
過去にもメモリプールが空になったケースはあり、そのたびにビットコインは回復してきたから、短期的には過度な心配は不要かもしれない。
特に、Lightning Networkの普及や機関投資の支えがある現在、ネットワークが即座に崩壊する可能性は低い。
ただ、長期的な視点では、マイナーの収益や個人投資家の参加、ビットコインの実用性が課題になる可能性があるよ。
君の言う「値上がりの期待が薄れたら使われ始める」って仮説は、
過去のケース(価格下落や調整局面で取引が増えた例)とも一致するし、理にかなってる。
メモリプールが再び増え始めたら、個人投資家の動きや市場の変化をチェックするのがいいね!