頭の上にミカンをのせる

もうマンガの感想だけでいい気がしてきた

「瑠璃の宝石」4話 「サンプルの世界は広い」「効率化と手抜きの違い」「効率化したいなら対象のことを理解してみる」「矛盾こそが理解を深める」

え、ちょっと待って!!!!

今頃気づいたけど瑠璃ちゃん小学生かと思ってたら高校生なの!?

マジで!!!!!????

高校生なのに1話からあんなクソガキムーブを・・・???

高校生なのにこんなに行動力があって、素直で、凪さんから教えられたことに対する吸収力がいいの!? 

なんだこの子クソガキだけど天才か?

やばい、この気づきなかったことにしたい。今まで通り小学生という前提でみたい・・・。


瑠璃ちゃんは初見こそいろいろネガティブな点が目立ってたけど、慣れてきてネガティブな点が気にならなくなってくると

知的好奇心が高いし、自分の頭で考えられるし、試行錯誤もできるし、人の話を素直に聞くし、行動力も高い。

私は天才って頭の良さじゃなくてライトスタッフをたくさんもってるかどうかだとおもっているのだけれど、

彼女はまさに研究者向きというか、ライトスタッフを数多く持ってる「天才」だと思う。



というわけで、今回は重砂鉱物分析 (じゅうさこうぶつぶんせき) と呼ばれる手法の紹介。

この方法では、まず川の下流で砂を採取し、その中に含まれる重い鉱物(重砂鉱物)を特定します。
そして、目的の鉱物が見つかった場所から少しずつ上流へとさかのぼりながら、どこからその鉱物が流れてきたのかを突き止めていきます。
これは、宝石やレアメタルなどの鉱床を探す際によく使われる、地質調査の基礎的な技術の一つです。


第7話 サファイア探し(Al2O3)

川下からサンプルを取ってひとつずつ顕微鏡でチェックしていく。



こんな地道な作業をしなくても直接探しに行きたいとおもう瑠璃だが

こうやってサンプルを分析しながら分岐点でどちらにあるかを特定し

少しずつサンプルを取る地点を上流に遡っていって


最終的にサファイアが取れる場所を特定していく方法


地道な作業に見えるかもしれないが「確実」なやりかた。

「別の可能性を潰しながら進める」ので実は効率が良い。





第8話

しかし、実際にやっていると「サファイアが流れてきた方角」を探すことは楽しいのだが

「みつからないことを確認するために一定数のサンプルを全部見る」作業が苦痛。


そして、休みの日にはサンプル収集も。


サファイアを見つけたと思ったが、銅の緑青だった・・・。


「楽しよう」と「手抜き」のちがい

荒砥凪の視点 :余分な仕事だけを減らす(効率化)

瑠璃の視点  :必要な仕事まで減らす(手抜き)

相手を理解しようとする、大事なのはそれだけだよ

砂の観察を効率化したいんだったら、砂のことを理解してみたらどうかな?

砂のことを理解すれば「磁鉄鉱」はいちいち顕微鏡で見なくても取り除ける。



標本における矛盾こそが鉱山の理解を深めてくれる

ja.wikipedia.org


石の読み方がわかれば、その文脈もたどることができる・・・それが「自分の目で見る」ってこと。






他に鉱物探査で使われる方法としては、以下のものがあります。

地質調査
岩石や地層の種類、構造、年代などを調べることで、特定の鉱物が存在しやすい場所を特定します。鉱床は特定の地質環境と関連していることが多いため、最も基礎的で重要な方法です。

地球物理探査
地球の物理的性質(磁気、重力、電気伝導度など)の異常を測定し、地下の鉱床の存在を推定する方法です。

磁気探査: 鉄鉱石や磁鉄鉱などの磁性を持つ鉱物の探査に適しています。

電気探査: 電気を通しやすい鉱物(硫化鉱物など)の探査に使われます。

重力探査: 周囲の岩石より密度の高い鉱床(クロム鉱など)の探査に有効です。

地球化学探査
鉱床から流出した微量の元素が、土壌、河川水、植物などに濃集する現象を利用して、鉱床の位置を絞り込む方法です。

土壌探査: 鉱床の上にある土壌を分析します。

水系探査: 河川水や川底の堆積物を分析します。

バイオ地球化学探査: 特定の植物が特定の元素を吸収しやすい性質を利用し、植物を分析します。

リモートセンシング
航空機や人工衛星から撮影した画像を用いて、広範囲にわたる地表面の情報を解析する方法です。鉱床の存在を示す特定の岩石の種類や変質帯(鉱床生成に伴う岩石の変化)を識別するのに役立ちます。



個人が趣味として鉱物探しを行う場合、重砂鉱物分析は最も一般的で手軽な方法の一つと言えます。

特別な許可が不要な場合が多い: 商業目的ではない、川での砂金採りや川底の砂利の中から宝石を探すような行為は、多くの場所で黙認されているのが実情です。ただし、鉱業法により、ボーリングなどの掘削を伴う本格的な探査は許可が必要となるため、注意が必要です。

初期費用が比較的安価: 必要な道具は、パンニング皿(パン皿)、スコップ、バケツなど、比較的安価で手に入ります。

専門的な知識が少なくて済む: 地質学や地球物理学などの専門知識がなくても、川の流れや地形の特性を観察することで、ある程度の予測を立てることができます。

視覚的に分かりやすい: 砂の中から目的の鉱物を探し出す作業は、直接的な結果が得られるため、達成感があります。

もちろん、他の方法も個人で行えないわけではありませんが、本格的な地球物理探査や地球化学探査は、高価な機材が必要になったり、専門的な知識が不可欠になったりするため、個人で手軽に始めるにはハードルが高いと言えます。

そのため、「瑠璃の宝石」の作中で描かれているような、川の流れを利用して地道にさかのぼっていく重砂鉱物分析は、個人が趣味として鉱物探しを始めるのに非常に適した方法と言えるでしょう。