トレッドミルで走りながら観た。
ちなみにどうしてもキリスト教の文化に知識がないと「??」ってなるところがある。
教皇名で「ヨハネ」と「インノケンティウス」を名乗る意味とか。
そういうのはこちらで解説されているので安心だ。
また、全体のあらすじはこちらのnoteで語られている(ネタバレ注意)
個人的な感想
「The church is not the past. It is what we do next.」 教会は過去ではない。次に我々が何をするかだ
終盤までかなり面白かった。
コンクラーベの仕組みなんか全く知らなかったから、こんなふうに運営されているのかというのが丁寧に描かれているだけでも楽しい。
てっきり複雑な駆け引きが描かれるのかと思っていたが、だんだん有力者が脱落していく展開であり、思った以上にシンプルでわかりやすかった。
ただ、すべて見終わって真相が明らかになった後だと、誰もが「◯◯◯」の手のひらの上で踊らされていたような感じでとても不安になる。
そもそもテデスコのような露骨に排外的な保守主義者が得票数トップになってしまうのは人材不足過ぎないだろうか。日本でいうと、本当に参政党が得票数トップになってるようなものだし・・・。
世界中の教会でも最も優秀なはずの枢機卿たちがみんなあまりにも雰囲気で教皇を決めすぎており、これは霊性が低い私には「なんで?」って思わされた。
もちろん、それを納得させるだけの演出は行われていたから、映画としてはこれでいいのだろうけれど。
本作の魅力は、教皇制の腐敗や権力のあからさまな乱用、傲慢さ、権勢、男のエゴのぶつかり合いといったすべてを、決してシリアスにしすぎることなく描いているところだ。
https://www.vogue.co.jp/article/conclave-review
『教皇選挙』はあくまで風刺作品であり、そこにはスリリングで軽快なストーリーテリングとコミカルな描写がある。
コンクラーベがほんとにこんな感じで運営されてしまいうるのであれば、あまりにも脆弱性が多すぎるがそれを心配するのはお門違いなのだろう。
ただ、やっぱり大事なテーマがいくつも登場していたが、それらの描写はあっさりしていて少し物足りないとは感じた。
この作品は、まず見て、いろんなことを学んでから、再度見返すといろいろ気づくことがあるのかもしれない。
とにかく演出も音楽もよかったし、私のような無知な人間でもとくについていけない部分はないくらいとてもわかりやすい展開になっていた。
そのうえで、ラストシーンの亀のように、いろんなところに「おっ」と思わされる演出が散りばめられていた。
おそらく教養がある人はさらにいろいろと楽しめる内容が詰め込まれていたのだと思う。
とりあえず見て損はない作品だと思う。
