頭の上にミカンをのせる

もうマンガの感想だけでいい気がしてきた

高市早苗の経済政策を評価する(1/3) 「ホワイト企業」とか「ブラック企業」って言葉は定義が曖昧で人によってイメージがばらつきやすく無駄な議論が起こりやすいので、自分なりに整理する

こちらの記事を読んだ。

note.com

「少数精鋭☓ハードワーク」とホワイト企業を対置するような話であり、議論の入口としては面白い。

あくまで高市さんの「労働規制の緩和」というニュースを受けての議論だからこれでも良いと思うのだが

せっかくなのでブラック企業とホワイト企業という話について少し考えてみたい。

ブラック企業に対するイメージはバラバラ

基本的にブラック企業というのは労働者に優しくない要素を全部詰め込んだイメージになっている。


・ハードワークはもちろんとして

・コンプライアンス意識が弱い

・裁量がないのに責任が過大である

・パワハラなどがはびこり心理的安全性がない

・ハードワークなだけでなくワークライフバランスが軽視されている


などなど、人によってイメージするものが異なってくるものだろう。


だが、こういう個人のイメージがバラバラなもので議論をしてもしょうがない。


ブラック企業のイメーじが曖昧であるがゆえに、ホワイト企業のイメージも漠然としていて、みんなが同じ目標を目指せない

というわけで、

上の記事ではホワイト企業の本質的な部分はどういうところにあると思うかを何回かやりとりしてみると2つの軸が見えてきた。


文章中で挙げられている「ホワイト」な企業の特徴に基づいています。

1️⃣「少数精鋭」の対置 → 「多数採用」「多様な人材」

ホワイト企業は「採用の裾野が広がり」「強者だけ募集」をやめると人数を増やすことができる(→「多数採用」)。
「多様な人材と視点ができるため、ビジネスモデルの転換が必要なことに早く気づける」(→「多様な人材」)。


2️⃣「ハードワーク」の対置 → 「仕組み(効率化)」「仕組み(再現性)」
ホワイト企業の本質は「仕組みで勝つ」こと。
「多くの人が業績を上げられるように業務標準化が進める」「再現性設計と分業、ブラックボックス排除、教育と引継ぎの徹底」(→「仕組み(再現性)」)。

これにより「業務の見直しを継続的にすることとなり効率性が生まれる」(→「仕組み(効率化)」)。


つまり、「少数精鋭」と「ハードワーク」が個人の能力と根性に依存するのに対し
「ホワイト」は多くの人を採用し、個人の辛さに頼らない仕組みで効率的かつ持続的に成果を出すことを目指すものである。


給料の良さや労働環境の良さが先か、仕組みが先かは人によって意見があると思うが、一旦この2つの軸で仮置きしてみる

(1) 集中突破型(少数精鋭 × ハードワーク)
元の文章で語られている、創業期や営業会社に多いモデルです。優秀な少数の人材が長時間・高負荷で働くことで短期的な大きな成果を目指します。属人化やエースの離脱リスクが大きく、持続性に欠けます。

(2) 高付加価値型(少数精鋭 × 仕組み)
高度な専門性を持つ少数の人材が、洗練された仕組みやツールを使って高効率で働くモデルです。無駄な残業は排しつつ、成果に対する報酬が高い場合が多いです。スタートアップの技術職やコンサルティングなど、個人単価が高い業種で見られます。

(3) 消耗型(多数採用 × ハードワーク)
多くの労働力を集め、長時間労働や精神論で回すモデルです。最も非効率かつリスクが高い状態であり、一般的に「ブラック企業」と称される形態の多くがここに該当します。離職率の高さやコンプライアンス違反のリスクを抱えます。

(4) 持続成長型(多数採用 × 仕組み)
元の文章が目指すべきとしている「ホワイト企業」のモデルです。多様な人材を多く採用し、業務の仕組み化(標準化・分業・教育)**を通じて誰でも成果を出せる環境を整備することで、安定的な成長と事業のスケールを実現します。時代の変化への適応力も高いとされます。



ここから先は好きなように検証してみればよいと思う

例えばTOPIXに採用されている企業をこのマトリクスで分類するとそれぞれどのくらいの割合になるでしょうか。ざっくり分類してみてください
また、それぞれのマトリクスで代表的な企業をそれぞれ3つずつ紹介してください。

OPIX(東証株価指数)に採用されている企業は約2,000社であり、これらは日本の主要な大企業群を形成しています。
この企業群を先の戦略マトリクス(少数精鋭VS多数採用、ハードワークVS仕組み)で厳密に定量的に分類することは困難ですが、定性的な傾向として、各象限に該当する企業の推定割合と特徴を以下に示します。

(3) 消耗型が最大:日本の大企業の多くは「集団ハードワークという負の遺産」を引き継いでいます。「多数採用」の土台はあれど、形式的な仕組みが「形骸化」しているため、実態として時間投入に依存する消耗型((3)の要素)が最も多いと推定されます。

(4) 持続成長型は限定的:近年、働き方改革やDXを進め、(4)への移行に成功している企業は増えていますが、まだ組織全体を「仕組みで勝つ」構造に変えられた企業は少数です。

(2) 高付加価値型:TOPIX企業の大半は「多数採用」の規模ですが、専門性の高い技術系・研究系のセクションや、高効率なビジネスモデルを持つ少数精鋭の子会社は(2)に近い運営をしています。

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