金や銀への投機が過熱しすぎた結果、FRB新総裁人事と証拠金引き上げと中国での取引規制が重なった瞬間に「38%下落」という歴史的な記録を達成しましたね。

せっかくだから銀の価格高騰について何があったのかをおさらいしておきましょう。

- 急騰前:「実需にたいする供給不足」が慢性的に5年間も続いていたため、じわじわと上げ続けていた
- 2025年11月~ 市場の価格調整機能の崩壊
- 最終局面
- 崩壊
- パラジウム相場、ニッケル相場の崩壊がまたしても繰り返された
- 今後の見通し
急騰前:「実需にたいする供給不足」が慢性的に5年間も続いていたため、じわじわと上げ続けていた
銀のバブルはこれで3回目です。
最初は実需による買いと、金銀レシオで銀が明らかに金に劣後している状態の2つが主要因でした。
中国がとにかく銀を買いまくってた。(太陽光発電パネルに必要だから実需が大きいなどいくつかの要因がありました。もちろん生成AIのデータセンター製造でも需要が増えました)

しかし、去年の9月頃から投機が過熱しました。
中間選挙を意識し始めたのか、トランプが暴れまくった結果として中国側が米国債を売って金銀を買い始めたからです。
アメリカがトランプによって一時的に頭を抑えられる動きになっていったために資金逃避で金への投機が進んだというのもあります。
西側諸国ですらカナダを中心にトランプに対して距離を取り始めています。
まぁ西側諸国がトランプと距離取り始めると余計にトランプ暴れるんですけどね・・・
マジでトランプさんが境界性パーソナリティ障害みたいな動きしててうざすぎる
結果として、積極的にアメリカの犬ムーブをやっているのは日本の高市さんくらいになったかもしれません。
そんなわけでドル安もあいまって資源や商品全般がバブル状態となりました。
先に金が暴騰し、銀は遅れてそれに連動する形でどんどん買いが加速していきます。

2025年11月~ 市場の価格調整機能の崩壊
1️⃣中国政府が2026年1月1日付で、銀を「国家戦略物資」と再定義し、物理的な銀の輸出を事実上停止しました。
これまでロンドンが決めていた銀の価格決定権が完全に上海に移り
中国国内の価格が国際価格を常にリードする(高く売買される)状態が続いています。
2️⃣何倍ものレバレッジがかかった状態で一方向に買いが重なった結果
「銀の売り手(マーケットメーカー)であるブリオンバンク」が限界を迎え
それを見越した投機的な買いが集中することに。


ただでさえ銀の現物供給が得られない中で
集中的な買いや、投資家たちからの現物引き出しが続いた結果取引所での現物の準備が不足する状態となり、市場調整機能が壊れました。
https://www.kotakmf.com/Information/blogs/silver-is-the-new-rare-earth_
ロンドン(LBMA)やニューヨーク(COMEX)といった主要取引所の指定倉庫から、現物の銀が猛烈な勢いで引き抜かれています。
過去5年間にわたる供給不足の蓄積に加え、年明けからの急騰で「紙の契約」を信じられなくなった大口投資家が現物引き渡しを要求。これが取引所の在庫を限界まで削っています。
現物の店頭価格が、取引所の先物価格(スポット価格)に対して40%近い上乗せ(プレミアム)で取引される異常事態となっています。これは「取引所の提示する価格では現物が買えない」ことを意味します。
COMEX側でも価格高騰が起き、上海市場はさらにそれよりも高値をつけるという踏み上げスパイラルが起きていきます。
銀の現物不足が問題になればなるほど上海市場とCOMEXの間で銀価格の乖離が増大していきます。
銀先物市場の流動性は金 よりもはるかに低く(ロンドン市場の1日当たりの取引量は金の約5分の1)
新規の投機筋のポジションが価格に不釣り合いな影響を与える中国の銀先物は本日125ドルを超え、現在の米国市場の112ドルから乖離した。
上海とコメックスの価格差が拡大していることは、世界的な供給逼迫を示唆しており
https://www.xtb.com/en/market-analysis/chart-of-the-day-silver-surges-back-shanghai-premium-signals-strong-demand
中国における現物需要が現在のトレンドを牽引する主なファンダメンタルズであることを裏付けている。
これを裏付ける中国の輸出統計によると、2025年の銀輸出量は16年ぶりの高水準に達する見込みだ。
もはやグローバルでまともな価格調整が不可能であり、価格決定権が中国次第という危険な状態になっていました。
中国当局が動けば一発で吹き飛ぶ状態です。
私はこういうニュースが怖すぎたので銀価格が100ドル到達する前に全部逃げてしまいました。
最終局面
こういった危機的状況だったわけですが、
金銀価格が無双状態となった結果として何も知らない靴磨きの人たち相手にアフィカスどもがゴルプラなどのETFをツイッター上で煽りまくり、いよいよ危険な領域に突入。
結局、1月26日~1月28日にかけて壮大な空売りの踏み上げが起きて跳ね上がりました。
その後買い材料がなくなった状態でもまだ買いの勢いが止まらなかった。
崩壊
1:FRB新総裁人事ではタカ派のケビン・ウォルシュ氏が指名
2:市場では銀先物の証拠金引き上げ
3:中国での取引規制
この3つが一気に重なりました。
その結果が昨日の38%マイナスです。
「10σ」というとんでもない記録を打ち立てました。

とはいえ、数日前に明確なバイイングくらいマックが起きており
さらに前日には一度金市場でプチクラッシュが起きました。
その後後で一度は最高値に戻る動きを見せており逃げ場はちゃんとありました。
実際ツイッターでは数名の機関投資家側のプロから全力で逃げろと警告は出ていました。
そこで逃げずに欲張って持ち続けたりなんなら安易に押し目買いをした人が死んだ感じですね。
商品取引では煽り屋ではなく、数名の信頼できるプロの人たちをフォローしておくことの重要性がよくわかります。
ゴールドの数兆ドル規模の乱高下は、金の需給ではなく、金融派生商品(ペーパーゴールド)のレバレッジ構造の崩壊を意味しています。現在の金市場は、実際に存在する金現物の数百倍もの紙の権利が取引される構造的欠陥を抱えています。午前中の3兆ドルの喪失は、マージンコールによる強制清算の連鎖で… pic.twitter.com/WLoT5LBKxR
— 住友遊(すみともゆう) (@Sumitomo_Yuu) 2026年1月30日
昨日起きた金-15%、銀-38%は、金融史上初のシグマ10イベント、数学的に言えば、これは宇宙全体の寿命の間にも起きない確率
— J Sato (@j_sato) 2026年1月31日
◯最近、金銀価格を叩くMr. Slammyの勢いが弱まって皆気が緩んでいたが、週末と月末が重なる日は、各種取引の基準値となる終値を下げるために、Mr.… pic.twitter.com/q88eEXhphY
【米国相場NY寄り前アップデート2026年1月30日】今日は、自分に言い聞かせる意味で、貴金属への見方をここに書く。「金はブローオフ天井を作り、その後ほぼ一直線に約$500下落。5600超から現在は5100近辺。この状況での取引が人が損をする場所。ブローオフ後は押し目買いが無限に湧く。戻りは激しいが… https://t.co/BPlgMh0ZkI pic.twitter.com/qmSVW8fY02
— kokko (@kokko_coco) 2026年1月30日
今度は中国で多くの金・銀鉱山関連の銘柄がストップ安📉
— Silver hand (@Silver47samurai) 2026年1月30日
主要な中国銀行からの情報によると、金積立の引き出し枠と販売用金地金の在庫がゼロにリセットされ、購入するには1か月前の予約が必要に。具体的な納期は保証されません。… https://t.co/IKpcvhfZdU
重要スキルは、資産が完全に狂う様子を見ても、ショートも押し目買いもしたくならないこと。
最良のトレードは「観客席」である場合がある。トレード対象は無数。ヒーロー気質は悲惨な結末を迎えること多い