今回の件でちゃんと考えないといけないのは
・立憲民主党や公明党が野党第一党でいいのか?
・小選挙区制度という制度の中で「第三極」って存在意義ありますか?
というあたりですかね。
まぁこんなの安倍政権の頃からずっと言われてますけども。
なぜいま自民党ではなく野党が分裂しまくってるのかということを考えるとこの基本は再度振り返っておいた方が良い機はするんですよね。
国民民主党や参政党を支持するのは実質的に自民党支持と変わらず、せいぜい自民党総裁を誰にするかという点にしか影響しないのでは?
国民民主党や参政党は、自民党とは異なる政策を掲げる場面もあるが、保守層の一部を取り込む政党でもある。
問題は、小選挙区というゲーム盤の上で彼らがどう機能するかだ。
仮に野党が一本化されれば、接戦区で自民党は多数を失う可能性がある。
しかし、保守票や中道票が分散すれば、第一党が漁夫の利を得る。
つまり、構造的にはこうなる。

・自民党 40%
・立憲系 35%
・国民民主・参政など 15%
・その他 10%
この場合であっても、40%の自民党候補が当選する。実際は立憲系の支持率は20%~25%だが。
国民民主党や参政党への投票は「無意味」ではない。だが小選挙区においては、結果的に自民党候補の当選を補助することになるケースが多い。
この意味で、
「自民党総裁を誰にするか」という内部選択にしか影響しないのではないか
という見方が生まれる。
なぜなら政権そのものは揺らがないからだ。
野党が分裂し続ける限り、
・減税
・規制緩和
・防衛・原発推進
といった政策は、大きな議席ボーナスに支えられる。
国民民主党や参政党の支持層が「自民党では物足りない」と考えても、制度上は自民党政権の延命に寄与する可能性が高い。
ここにジレンマがある。
第三極への投票が完全に無意味とは言えない。
比例代表では議席が確保されるし、世論形成にも影響する。政策の一部が自民党に取り込まれることもある。
しかし、小選挙区においては構造的制約がある。
分裂が続く限り、第一党が勝つ。
このゲームのルールが変わらない限り、「第三極支持」は体制内圧力にはなっても、体制転換にはなりにくい。
じゃあ結局自民党を支持しない人はどうやって自分たちの意思を政治に反映させていけばよいのか
では結局、自民党を支持しない有権者はどうすればいいのか。
感情論ではなく、制度の性質を前提に、いくつかの戦略を冷静に検討してみたい。
一番イメージしやすいのはもちろん既存の対抗ブロックを育てる(いわゆる民主党系+公明党などの連合)こと

現在の第一の選択肢は、既存の最大野党勢力を育てることだ。中心になるのは 立憲民主党 などである。
メリット
・すでに全国組織がある
・候補者が揃っている
・政権交代の現実味が最も高い
小選挙区制は「2大ブロック」になった瞬間に機能する。つまり制度上、もっとも合理的なのは既存最大野党を強化して一本化することだ。
ただ、これができれば苦労はしねえというのが本音だろう。
・立憲民主党の中核は出自からすれば自民党から分裂した人々が多く本質的に大きな違いはない。ただ政権運営経験が無いだけ
・支持層が高齢化して焦点としている議題がイデオロギー的なものが多く、そのせいで町山のように極論化した人の声が大きく、とてもじゃないが若者に支持される政党とは思えない。
・民主党時代の負の実績に対して、組織体制が旧態依然としていて「あのときとは違う」という信頼回復がなされていない。
「育てる」といっても、理念や政策が合わない有権者にとっては苦痛を伴う。戦略としては合理的だが、感情的ハードルが高い。
野田氏の後の新党首がフォーク准将と揶揄される小川氏になったことも失望を誘っている。
国民民主や参政党を軸に再編するという案も考えられる

メリット
・自民党に近い保守層も吸収可能
・経済政策などで差別化できる
・若年層への訴求力
もしここが野党第一党規模にまで拡大すれば、小選挙区制のゲーム盤で真正面から戦える。
とはいえ、こちらは1以上に避けたい選択肢ではある。
・そもそも自民党の政策の一部を極論化しているだけのオルタナ自民的な立ち位置なので自民党との差別化が曖昧になるリスクが高い。
・インターネット上での露出の成果もあって伸びているが、一過性の支持に過ぎず固定の支持基盤を形成できていない
・支持者の質がとにかく低い。平気でデマや嘘がまかり通りすぎていてそれを党が制御できていないどころか助長している。
・野党分裂を助長する可能性
この戦略は「時間がかかる」上に、与党との差別化が殆ど無いため短期的には与党有利を強化する可能性が高い。
既存の政党がすべてクソなのでゼロから新党を作るという人もいるだろう

理想主義的だが、既存政党すべてに不満がある場合の選択肢であり難易度があまりにも高い。
メリット
・理念の純度が高い
・新しい支持層を掘り起こせる
問題点
・資金・組織・人材が圧倒的に不足
・小選挙区制では壊滅しやすい
・比例代表頼みになる
制度構造上、最も難易度が高い。ここまでが「誰でも思いつく3案」だ。
では、それ以外に何があるのか。