【忙しい人のために、先に概要をまとめ】
各政党に対する有権者の「拒否感(絶対に投票したくないという意識)」、イデオロギー分布、情報源、および資産状況の相関関係を分析した結果
1️⃣共産党や中道改革連合は30%を超える高い拒否率を記録した。これが得票の「天井」として機能している。対照的に、国民民主党やチーム未来は拒否率が低く、支持拡大のアップサイドを維持している。
2️⃣また、日本の有権者全体は中道からやや保守寄りに分布していることがわかる。
3️⃣これにたいして中道改革連合の支持層は実態としてリベラル側に偏っている上、名称と実態の乖離が保守層からの拒否感を強める要因となっていた。
- 1 政党によって支持層のイデオロギー分布には顕著な差が存在する
- 2 政治情報の収集源とメディア利用の分断
- 3 政策評価と経済的背景 :リベラルを自認しているが民主党政権にトラウマがある人たちは国民民主や参政党を支持する
- 4 世帯資産別支持動向
- A:データでみると、中道を中心にして野党が連合するなんて話が不可能であることがわかる
- B:Xの影響の大きさは思っているより小さく、Xで「ママ戦争止めてくる」とイキったけっか本当に影響が大きいYouTubeで大きく滑ってしまったことがわかる
- C:資産をどのような形で持っているかによって支持政党が変わってくるので、この点でも中道は明らかにウケが悪い
- おまけ:チームみらいの人気について陰謀論を唱えている人たちの滑稽さが浮き出てて見てて辛い



1 政党によって支持層のイデオロギー分布には顕著な差が存在する


• 自民党: 3以下のリベラル層がほぼ存在せず、保守側に裾野が広い。
• 日本維新の会: 保守寄りではあるが、リベラル層や中道層も一定数含む「国民政党(大阪では不民政党)」的な広がりを持つ。
• 中道改革連合: 名称は「中道」だが、支持層はリベラル(左側)に極端に偏っており、保守層へのリーチが全くできていない。
• 国民民主党: イデオロギーが明確でない若年層を中核としているため、「5(どちらでもない)」の層に最大のボリュームを持つ、真の意味での中道的な分布を示す。
• 参政党・日本保守党: 8〜10の保守・右派層に極端に集中している。
• れいわ新選組: リベラル側に山があるが、保守層にも一定の支持者が存在し、イデオロギー以外の軸(経済政策等)で支持されている側面がある。
2 政治情報の収集源とメディア利用の分断
支持政党と、情報収集に利用するメディアには強い相関が見られる。
◆マスメディア(新聞・テレビ)依存層
• 中道改革連合: 支持層の約6割が新聞を情報源としており、テレビ利用率も8割を超える。これは支持層の高齢化を反映している。
• チームみらい・日本維新の会: マスメディアを通じて支持を形成している側面が強い。


◆ネット・SNS主導層
• X(旧Twitter): 日本保守党、国民民主党、れいわ新選組、参政党の支持層で利用率が高い。

• YouTube: 日本保守党(利用率60%超)、参政党、れいわ新選組、国民民主党で顕著。自民党も高市政権下でYouTube利用層の支持を回復させている。

• TikTok: 政治情報源としての全体的な影響力は殆ど無いが、参政党や日本保守党の支持層では一定の存在感がある。

・LINE・Facebook・Instagramは政治に関する情報網としては使われていない。
◆敵対的メディア認知
参政党、日本保守党、れいわ新選組の支持層は「マスメディアの情報は信用できない」という「敵対的メディア認知」が極めて強い。
これらの層はマスメディアによる批判的な報道を、むしろ「既存勢力からの攻撃」と捉え、支持を結束させる材料にする傾向がある。

マスメディアを信用しない分、「ネットで自分が見つけた情報」に対して非常に強い信頼を置いており、そのためマスメディア側がいくらファクトチェックを展開したり、批判的な報道をしたりしても、それを「受け入れる素地がない」。
マスメディアを敵視しているため、メディアから攻撃されるとむしろ薪に火をくべるように
「メディアが攻撃してきたぞ、やってやるぞ」と支持層が盛り上がって伸びていく構造になっている
• 政党支持層によって利用するメディアが明確に分断されており、オールドメディアに依存する層と、SNSを主戦場とする層の間で、政治的判断の基準が大きく異なっていた。
•よく「チームみらい」が金持ちに支持されているとされがちだが、中道改革連合のほうが世帯資産3,000万円以上の層に支持される傾向が強い。ちなみにれいわ新選組は露骨に資産100万円以下の層に支持されている。そのため経済政策に対する期待がわかれており、同じリベラルとみなすことは難しい。
3 政策評価と経済的背景 :リベラルを自認しているが民主党政権にトラウマがある人たちは国民民主や参政党を支持する
民主党政権評価: 中道改革連合、共産党、れいわ新選組の支持層は肯定的に評価する傾向があるが、国民民主党の支持層では肯定的評価が少ない。

安倍政権評価: 自民党・日本保守党で圧倒的に高い。石破政権下で離反した保守層が、高市政権への期待から自民党に戻りつつある痕跡が見られる。

財政・経済スタンス:有権者全体の約7割が「積極財政」を支持している。
• 積極財政支持: れいわ新選組(消費税廃止を掲げるため突出)、参政党、自民党、国民民主党。(インフレとトレードオフであるということすら理解できてない人が多い)
• 財政規律重視: 中道改革連合、チーム未来。この層はインフレを必ずしも歓迎しない。

4 世帯資産別支持動向
世帯資産の多寡は投票先に直結している。
• 高資産層(3,000万円以上): 中道改革連合の支持層に多く(約3割)、高齢の資産保有層が中心。
• 低資産層(100万円以下): れいわ新選組の支持層で4割を超え、経済的な困窮や現状打破を求める層の受け皿となっている。
• 若年層・現役世代: 国民民主党などは、所得はあるが資産形成がこれからの層の支持を集めている。
