この記事書く必要なかったな・・・こっちの人のほうが詳しいやん。
まあ自分で確かめるのは悪いことではない・・・
小学館の対応については別途書きます。
この事件も、時系列の正しい把握と、法的な前提知識がない状態で憤るのはちょっと脳内ショートカットしすぎで、怒りたい人であればあるほど、事実確認を端折るべきではない。
ここぞとばかりに正義感を示して美徳シグナリングをしたいなら、なおさら最低限レベルでの事実関係は正確に把握する努力はした方が良い。
その際にTLに流れてきた断片情報だけでわかったつもりになるとか、TLのなんちゃって要約だけでわかったつもりになるとかは危険だと思う。
というわけで、一応ちゃんと自分の理解を整理しておきます。
というか「堕天作戦」ねえ・・・友達におすすめされて読んだことあるなあ・・・
確か数百年にわたって機械神みたいなやつらと戦うという、田中芳樹作品やFSSが好きそうな人がハマりそうなめちゃくちゃ壮大な話だったけど、いきなり連載打ち切られて悲しんでる人当時結構いたなあ、というくらいの記憶。
人知を超えて唯一高みに君臨するのに、
もたらすものは妙ちきりんな奇蹟ばかり当然不満を持つ人達が出てくるし
霊長の座を取り戻そうって思うだろうし
たくさんの国家、組織、個人が
いろんな方法で超人機械(魔竜)に挑んだの!天上の、神のごときを、地に堕とす数多の手管・・・
それら称して堕天作戦!

事件タイムライン
2016年頃〜約3年間 山本章一氏が、北海道の私立高校通信制で非常勤講師を務めながら、当時15歳の教え子に対し性的暴行を繰り返していたと、2026年の民事判決で認定されている。
2020年2月頃 山本章一氏が 児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の罪で逮捕・略式起訴、罰金30万円の略式命令を受ける。
2020年2月頃 この刑事処分を受けて、『堕天作戦』の連載が休止・中止となる
2020〜2022年 示談交渉期
示談交渉開始は刑事処分後の2020年中〜2021年頃。 示談条件(口外禁止条項・賠償額など)の交渉がその後に続いた。
2022年(後半〜) 示談交渉が決裂したことで、被害者側が原作者および学校などを相手に民事訴訟を札幌地裁に提起した。具体的な月日は非公開。
<示談交渉決裂と別名義での連載開始、どちらが先かは非常に重要だが、連載準備期間を考えると示談交渉中に連載開始決定がされていた可能性が高い。詳細は調査委員会報告書待ち>
2022年12月 小学館マンガワンで、別ペンネーム 「一路一」名義で『常人仮面』が連載開始される。
2026年2月20日 札幌地裁が民事判決で、原作者に対し約1100万円の損害賠償命令を下した。
2026年2月27日 小学館マンガワン編集部が 『常人仮面』の配信停止および単行本出荷停止を発表。
www.nikkansports.com
2026年2月28日 小学館が公式サイトで声明全文を公開し、謝罪・調査委員会設置を発表。
www.shogakukan.co.jp
示談の最中に、編集部が関与したことが確定している
①被害者から連載中止要求があった
報道・公開された情報では、被害当事者(被害女性)は、性加害が発覚した後に、被害の事実を前提として「連載の再開を再開するのであれば連載中止の原因が性加害行為によるものだったことを明示してほしい(なかったことにするな)」という意思を表明していたことが判明しています。
これは、当事者と原作者との間で示談・和解交渉(和解協議)が行われた際のやりとりで明らかになっています。
なお、なぜか正式な要求書が提出されていることが未だに確認できていません。
・これに対して原作者側が被害女性に対し、示談として「示談金・和解条件」を提示し、その中に「連載再開の中止を撤回すること」や性加害についての口外禁止条項を設ける提案が含まれていたと報道されています。(示談の条件は報道のみであり文書などは確認されていない)
・これに対し、当然被害女性は納得せず、少なくとも「性加害についての口外禁止」を求められている限りは連載の継続を望まなかったとされています。
・その結果として和解は成立しませんでした。その後、被害女性は民事訴訟を起こしています。
もちろん、示談が交渉したからと言って「新連載を禁止する」法的強制力はありませんが、出版社として被害者の意思をを軽視したと非難を受けることは確実です。
つまり、道徳面を抜きにしてもレピュテーションリスク対策としてガバガバなのだけど何があったのでしょうか。
②「和解協議」には編集部が関与していたため、編集部が把握していなかったという可能性は否定される
この交渉には小説館の編集者も関わっていたことが報じられ、小学館も認めています。
編集者はそのやりとりに参加し、当事者双方の求めに応じた形で助言を行っていました。
その際、編集者側から被害女性に「示談金を支払えば連載再開を撤回してもよいこととする」といった和解案が提案された上、性加害の事実についての口外禁止条項も提案されていました。
この点について小学館は、後に公式コメントで「確認体制に重大な瑕疵があった」と認め、被害者への配慮に欠けていたと謝罪しています
山本章一氏は、報道されている行為のヤバさの割に、刑事では略式起訴→罰金刑のみの処分となっている
もちろん、必ずしも略式起訴=軽いになるわけではないのですが
・被疑者が事実関係を争わない
・検察が「罰金刑相当」と判断
・公判を開かず、書面審理で罰金を科す
という形であるため、具体的に山本氏の行為が刑事裁判でどこまで認定されているのか、を確認することができません。
日本では「児童買春・ポルノ禁止法違反」は、本人が事実を認めており、初犯で、常習性がないと判断される場合は罰金刑だけですむ場合が多い
第四条 児童買春をした者は、三年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
第五条 児童買春の周旋をした者は、三年以下の懲役又は三百万円以下の罰金に処する。
2 児童買春の周旋をすることを業とした者は、五年以下の懲役及び五百万円以下の罰金に処する。
となっており、しかも日本の刑事政策は「初犯更生重視型」です。
つまり初犯は刑罰としては軽く出がちです。
この部分についてはフェミニストの方が怒るのも理解できるレベルで、海外と比べたらめちゃくちゃ軽いです。(一応有料部分に比較表載せておきます)
具体的にいうと
・初犯・単発・認めている場合 →罰金刑のみ、またはまたは執行猶予付き懲役
・複数回・常習・悪質 → 実刑懲役 1〜3年程度
・組織的・多数被害 → 3年以上の実刑
という感じになります。
ネットでは児童を性的に虐待したり略取することについては死刑にしろくらいのノリで騒がれますが、ルールではこんな感じです。
そのくせ2023年7月から施行された不同意わいせつ罪は罪が重たいので、バランスくっそ悪いんですよね。
keiji.vbest.jp
ここまでは事実ベースの話で、ここから先はただの私の推測なのですが
おそらく、小学館の編集部は、山本氏を何が何でも守ろうとしたというよりは
「彼の加害行為は大したことがなかった」と誤認したり、法的&レピュテーションリスクを過小評価したんじゃないかと思います。
どういうことかというと