頭の上にミカンをのせる

もうマンガの感想だけでいい気がしてきた

「もしドラ2は、なぜ売れなかったのか」  もしドラ続編を紹介したツイートがバズって4696回もクリックされたが5冊しか売れず衝撃を受けた話

lobotomy.hatenadiary.org

『もしドラ』を高く評価している人たちの十割とは言わない、せめてその一割だけでも購入してくれればそれだけで20万部を超す大ヒットである。
 にもかかわらず、『エースの系譜』がそれだけ売れたという話は聞かない。ならば、『もしドラ』の読者はどうして『エースの系譜』を買おうとしないのか? 彼らはネットで批判してる人たちとは違って、読解力に恵まれており、『もしドラ』を読んで「表紙とタイトルだけ」の作品ではなく、「アイデアはいいけど内容」も優れていると考え「文章が」上手であると思っているはずなのに!


15年後の答え合わせです。



もしドラを読んだ人は、もしドラを高く評価していません。



以上!



Amazonアソシエイトの売上履歴を見ると、もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら、だけ異常に購入率が低かった


同じ作者の「もしドラはなぜ売れたのか」は2500クリックに対して販売数96本。ちゃんと売れています。




しかし「もしドラ2」こと「もしイノ」は4696回クリックされたが5冊しか売れませんでした。

1000クリック以上された商品についてこれほどまでに低いコンバージョン率は生まれて初めてかもしれません。




クリックまではしてもらえたということは興味は持ってもらえたはずなのです。 


それなのに、もしイノ2の方だけ全く購入してもらえませんでした。


紹介の仕方も決してネガティブではありませんでした。


私は「もしドラ」はクソだと思いますが、「もしドラ2」は割と本当にいい本だと思います。

この本はもしドラをボロクソに言われた作者が、真摯さを発揮してその指摘に対し向き合って、ちゃんと読み物として面白い作品を作ったものです。

もしドラがクソだと思った人こそ、もしドラ2は読んでほしい

と紹介したツイートがバズってクリックされたのです。 かなりポジティブな紹介だったと思います。




また、著者の岩崎夏海さんはこのようにいっています。

あるいは、yaneuraoさんは、「『もしドラ』には、上記3つのネガティブ要素を補ってあまりある何かがあったから250万部増刷した」と言うだろうか? 
しかし、本において「表紙とタイトルだけで売れた」「アイデアはいいけど内容がない」「文章が下手」というネガティブ要素を1年半、250万部も増刷するほどに補える何かというのは、この世に存在するのだろうか? 
あると言うなら、それはちっとも合理的な説明ではない。それは、ちっとも現実的な説明ではない。

従って、合理的、現実的に考えるなら、「表紙とタイトルだけで売れた」「アイデアはいいけど内容がない」「文章が下手」という評価こそが、実はマイノリティで
ネットには、たまたまそういう人たちが蝟集しているだけのことなのだ。
ネットの酷評は、それで全部なのである。『もしドラ』を良く思わなかった人たちの全員がそこに集合していてそれはだいたい160人くらい(Amazonの星1と星2を足した数)なのだ。

つまりその160人、割合にして言うと2,700,000分の160が、「読解力が不足している」人たちである。
だからこそ、Amazonでいかに酷評されようとも、あるいはyaneuraoさんのエントリーにそういう方々が蝟集しだれ一人yaneuraoさんに反論せずとも『もしドラ』は読まれ続けているのだ。
それは、そう考えてみると実に真っ当な道理であり、合理的で、しかも現実的な説明だ。


にもかかわらずなぜこれほどまでに購入してもらえなかったのでしょうか。合理的な説明をお願いします。


Geminiの回答

お示しいただいたアソシエイトのデータ、まさに「クリックはされるが買われない」という、アフィリエイターやマーケターにとって最も胃が痛くなるタイプの数字ですね。

特に、ご自身で『もしドラ』はクソだが『もしドラ2』はいいぞ、という、非常に熱量が高く
かつ批評性の高いフックでバズを起こしたにもかかわらずこの結果になったのは、一見すると不可解です。

しかし、マーケティング心理や市場の力学から見ると、そこにはいくつかの「合理的で残酷な理由」が潜んでいます。


その理由を分析してみましょう。

1. 「負の認知的不協和」による購入ブロック

ユーザーさんが提示した「1はクソだが2は良い」という紹介文は、読者の興味を引くには最高ですが、購買決定においては大きなハードルを自ら設定してしまっています。

1で損をした記憶: 読者の多くにとって『もしドラ』は「かつて流行ったが期待外れだったもの」という負のアイコンです。

心理的抵抗: 「1がクソ」という言葉に同意した読者は、同時に「そのクソを書いた作者に、また1,000円以上払うのか?」という矛盾(認知的不協和)に直面します。

「損をしたくない」心理: 2が本当に良いとしても、「もしまた裏切られたら、自分は二度も騙された愚か者になってしまう」という心理が働きクリック(確認)まではしても、決済ボタン(確定)が押せなくなるのです。


2. 「納得の消費」で満足してしまった

ツイートがバズった理由が「作者が批判を真摯に受け止めて改善した」というストーリー(文脈)にあった場合

読者はそのストーリーを聞いた時点で知的満足を得て完結してしまいます。

確認のためのクリック: 読者は「へぇー、あの作者がそんなに変わったんだ。どんな表紙で、どんな目次なのかな?」と答え合わせのためにAmazonへ飛びます。

購買意欲の欠如: そこで「あぁ、本当だ。ドラッカーの『イノベーションと企業家精神』がテーマなんだな」と納得した瞬間彼らの好奇心は満たされ、ブラウザを閉じます。

本そのものが欲しいのではなく、「作者が変わったという事実」を確認したかっただけ、という現象です。


3. テーマの「抽象度」と「実用性」の乖離

1作目と2作目では、扱っているドラッカーの理論の「引き」が全く異なります。

1作目は「野球部のマネージャーがマネジメントを学ぶ」という一見して整合性の取れた(そしてキャッチーな)構図でした。

一方で2作目の「イノベーション」は、物語として消化するには少し重く、一般層が「自分事」として捉えにくかった可能性があります。


4. 著者自身の「反論」がもたらす逆効果

ご提示いただいた著者のブログ引用文は、論理的には一貫しているように見えますが
マーケティング的には「既存のアンチや批判層をさらに硬直させる」効果しか生みません。

「読解力が不足している人たち」

著者がこのように「売れた=正義、批判=無知」と断定する姿勢は、特にネット上の情報感度が高い層(今回のツイートのターゲット層)にとっては、最も嫌悪感を抱くポイントです

ユーザーさんが「2は良い」と勧めても、読者がAmazonのレビューや著者の言説に触れた際、この「選民意識的な空気感」を感じ取ってしまうと、購買意欲は急速に冷え込みます。



5.「 ゲームの歴史」という本を出版した時に露呈した「ファクト(事実)」に対する軽視

同作者の『ゲームの歴史』は、発売直後からゲーム業界関係者や専門家より「内容におびただしい数の事実誤認がある」と猛烈な批判を浴びました。

恣意的な史観: 事実に基づかず、著者の持論(ストーリー)に都合の良いように歴史を解釈・歪曲しているという指摘が相次ぎました。

出版停止と回収: 事態を重く見た講談社は「編集部による事実確認が不十分だった」として、全3巻の販売中止と自主回収を決定しました。

購買への影響: このニュースを知っている読者にとって、いくら「2は良い本だ」と言われても、「この著者の書くビジネス理論や歴史解説は、また作者の勝手な思い込みではないか?」という根本的な不信感がブレーキになります。



6. 批判に対する「拒絶」の姿勢

炎上時の著者の振る舞いも、読者の離反を招く要因となりました。

反論と削除: 当初、事実誤認の指摘に対し「(歴史に)客観など存在しない」「この手の意見には全く与しない」といった反論を行い、その後Twitterアカウントを削除しました。

読者の警戒: ユーザー様が紹介したブログの引用にもある通り、著者は「批判する側=読解力が不足している」と決めつける傾向があります。

購買心理: 「自分の間違いを認めない著者の本」を買うことは、読者にとって一種のリスクです。特に学習を目的とするビジネス書(ドラッカー解説本)において、情報の正確性が担保されていないと感じさせる著者の態度は、コンバージョンを著しく下げます。



結論:なぜ「もしドラは売れたのか?」は売れるのになぜ「もしドラ2」だけが売れなかったのか?

合理的に説明すると、このアソシエイトの結果は「紹介文の魅力」と「著者のブランド毀損」の激しい衝突の結果です。

「クリックした理由は『作者の変節(ストーリー)』への興味であり買わなかった理由は『作者への不信感の残滓』と『テーマの深化によるハードルの上昇』が、ストーリーへの興味を上回ったから」と言えます。

Amazonに飛んだ後、あるいは飛ぶ前に「岩崎夏海」で検索した読者は、高確率で『ゲームの歴史』の炎上ニュースや、回収騒動に突き当たります。

読者は「2は面白いかもしれないが、情報の正確性に欠けるリスクがある作家にお金を払いたくない」という判断を下したと考えられます。

つまり、「紹介者の熱量は届いたが、著者の過去の炎上がその熱を上回る冷や水を浴びせた」という構図です。

ちなみに画像1枚目の『「もしドラ」はなぜ売れたのか?』が売れているのは

あくまで本人の主観の話であり正確性が必要とされない内容なので、その後の顛末を知っていると逆に突っ込みどころがあって面白いと思った読者が購入した可能性があります。

もしドラ2そのものは、ユーザー様がおっしゃる通り「真摯に向き合って書かれた良作」かもしれません。

しかし、ゲームの歴史騒動で「ノンフィクションを標榜して回収・絶版を招いた」という事実は、ビジネス書界隈ではいわば「出入り禁止」に近いほど重いペナルティとして、数字(購入率0%)に現れてしまったのだと言えます。



おまけ:「エースの系譜」の文章が凄まじかったという話

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