
1. 概要と背景
日本有数の大財閥である西園寺家の長老・トミコが余命幾ばくもないことを悟り、三人の孫娘たちに跡継ぎを決めるための試練を与える。
実業家の長女シズカ、天才博士の次女レイカに対し、特技のない三女エリカは
亡き母のように「歌で世界を動かすスーパーアイドル」を目指すことを決意する。

2. 主要登場人物(八犬志)
エリカがスーパーアイドルになるために集める必要がある「八犬志」と呼ばれる8人の仲間たちのプロフィールは以下の通りである。

名前 本名 / 肩書き 特徴・特殊能力
エリカ 西園寺エリカ 西園寺家の三女。スーパーアイドルを目指す。基本的に天然で抜けている。
ホシミ しんじつホシミ 予言が得意。「お答えします」が口癖。星に囲まれると能力が高まる。太った人が嫌い。
ヤヨイ ヤヨイ(17歳) 銀座の和菓子屋「たまかしや」店員。株の天才で、プロジェクトの財政を支える。
ミサオ あおやまミサオ コンピューターの達人。関西弁を操る眼鏡っ娘。
ヤチヨ チャバタケ・ヤチヨ 日本一のショー・プロデューサー。プロジェクトの総指揮を執る。
ムラサキ えどがわムラサキ 若き花火職人の棟梁。火薬の扱いに長けており、戦闘時にも活躍する。
ミドリ ミドリ 暴走族のリーダー。空手3段の実力を持つエリカのボディガード。
モモミ モモミ 芸能界の追っかけであり、情報通。最後の8人目の仲間。
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3. 物語の全容(ACT 1 ~ ACT 5)
ACT 1:アイドル誕生

エリカは乳母のミホを通じて、芸能界の生き字引・真実イチロウと出会う。
真実から「史上最大のアイドルの素質がある」と太鼓判を押されたエリカは、才能開花のために7人の仲間を探し始める。
仲間の獲得:
1️⃣ 真実の孫娘ホシミが最初の仲間となる。
2️⃣ホシミの予言を頼りに、銀座の「たまかしや」で株の天才ヤヨイを勧誘。エリカの歌声に感動したヤヨイが仲間に加わる。
3️⃣秋葉原のパソコン大会で、卑怯な手段を使うライバル「べこいち」に苦戦していたミサオを、物忘れを誘発する「みょうがまんじゅう」を使って援護し、勝利に導くことで仲間に加える。
4️⃣ザンシャインビルで自殺志願者を歌で救った際、その場にいたプロデューサーのヤチヨにスカウトされ、彼女も仲間に加わる。
暗躍: その頃、暗黒イロモノ大王とヤケニクワシが、エリカの能力を自分たちの軍団に取り込もうと画策し始めていた。
ACT 2:ミラクル ボイス
歌唱力を磨くため、エリカは伝説の演歌歌手・みやこカルミに弟子入りするためK県カキナベ市へ向かう。

修行への道:
カキナベ市で暴走族と花火職人の喧嘩を歌で仲裁し、花火職人のムラサキ、暴走族リーダーのミドリと知り合う。
山の上の「ぬりかべ」を、手毬歌のヒントから得たホウキで撃退し、みやこカルミの元へ辿り着く。
カルミから「湖いっぱいに花を咲かせろ」という試練を与えられ、ムラサキの花火とミドリのバイク運送協力を得て、湖面に花火の大輪を映し出すことで合格。
5️⃣6️⃣能力の獲得: 数日間の厳しい修行の末、エリカは世界中のあらゆるものを感動させる「ミラクル・ボイス」を習得する。ムラサキとミドリが仲間に加わり、仲間は7人となる。
ACT 3:ホエホエ むすめ

エリカのデビュー曲として、伝説の名曲「きみはホエホエむすめ」を探すことになる。
楽曲の入手: 大手ポリナベプロの社長から、恥ずかしい日記との交換条件で譜面を入手。作詞家を探してFテレビへ向かう。
テレビ局での戦い:
7️⃣Fテレビ地下で追っかけのモモミと出会い、彼女が8人目の仲間となる。
局内に潜入していた暗黒イロモノ軍団(落ち目タレント、野球選手のガガワ、相撲取りのセキトリ・ブラザーズ)と、ダンスや歌、さらには酸素ボンベを使った奇策で対決し、突破する。
幽霊となっていた作詞家に対し、ホシミの頭をバットで殴って「星」を出させることで霊能力を高め、幽霊を成仏させて歌詞をメモすることに成功する。


ACT 4:イロモノ してんのう
エリカ・プロジェクトが始動し、専用チャンネル「L・E・C」を開局しようとするが、暗黒イロモノ大王によってホシミが誘拐されてしまう。
イロモノ城への潜入: エリカは単身、ASO山の暗黒イロモノ城へ乗り込む。
地下に落とされたエリカは、脱出のために「イロモノ四天王」と対峙する。

四天王との対決:
1:タジロマサシ: サングラスを逆手に取り、暗闇を利用して突破。
2: ヤケニクワシ: 彼の知識欲を逆手に取ったクイズで動揺させ、正気に戻す。
3: われなべトオル: 鏡張りの部屋へ誘導し、太った自分の姿を見せることで戦意喪失させる。
4:ヤモリミユキ: 他の三人を倒したエリカを認め、天守閣へ案内する。
決着: われなべトオルは最後、タジロマサシの攻撃からエリカを庇って倒れるが、エリカの歌と手当てによって救われる。
ACT 5:イロモノ だいおう
天守閣で待っていたのは、イロモノ大王に変装した真実イチロウだった。

衝撃の事実:
ホシミは大王が送り込んだスパイであり、
大王の正体は、かつてイロモノ軍団を倒した際に手にした「イロモノギャロップ」に支配された真実イチロウ本人であった。
大王は「エリカは自分の孫である」と主張し、世界中を「イロモノα光線」で洗脳して「暗黒イロモノ天国」を築こうとしていた。
エリカの姉シズカとレイカもすでに洗脳され、イロモノと化していた。
最終決戦:
・エリカは洗脳される振りをしながら隙を突き、仲間たちと合流。
・ASO山内部の秘密要塞で、大王の雑兵やオリンピック選手ベン・ベンソンを機転で退ける。
・最後はホシミが身を挺してエリカを守り、エリカは最大出力のスタンガンと、大王の弱点である「イロモノギャロップ(馬の人形)」を奪うことで勝利する。

・エリカは要塞の通信設備を利用して世界中にデビュー曲「きみはホエホエむすめ」を配信し、ミラクル・ボイスで世界を熱狂させる。


・ 西園寺家の財産を姉たちに譲り、エリカは仲間と共にアイドルの道を歩み続ける。

【おまけ】
みょうがまんじゅう: 食べると物忘れが激しくなる和菓子。ACT 1のパソコン大会や、ACT 3の作詞家捜索などで重要な役割を果たす。
イロモノα光線: 浴びると正常な思考ができなくなり、脳が破壊されると「イロモノ馬鹿」になる。
イロモノギャロップ: イロモノ大王の力の源である馬の人形。これを持つ者が大王としての性質を帯びる。
デビュー曲歌詞: 「きみはホエホエむすめ」の歌詞には、「ベルマーク」「シュークリーム」「特殊ソラリゼーション」などの独特なフレーズが盛り込まれている。