個人およびその対人関係のどこが「悪い」のか、
それを扱うのがふつうの精神医学。
ビルとアンの法則が扱うのは、対人関係のよい側面である。
どうすれば対人関係を、
よりよいもの、より正しいものにすることができるか。
私たちは、そこを問題にする
読んだ印象。
どちらかというと結婚した夫婦を想定していると思う。
一旦できあがった関係が壊れていく原因をとらえ、
それを防ぐためにどういう心掛けが必要か、という本だと感じた。
ぼっちが対人関係を作り上げる、みたいなのとは違うかな、と。
でも大事なことをたくさん書いていると思います。
序章 人間とは
1 ロマンスを殺せ
2 フェアプレーは厳禁
3 しゃべるな、待て!
4 ウソもつけ
5 カネを支配せよ
6 ささいなことこそすべて
興味深かったところ(1章まで)
序章
・他人が幸福を左右する。対人関係が自分の自己評価を決める。
ただし、気分をよくしてくれる対人関係を築くかどうかは自分次第。
・幸福の定義。
対人関係の中からほしいものをほしいときに手に入れ、気分よくなれること。
・最大のカギは「対人関係における緊張の緩和」である。
法則1
・日常生活と情熱や興奮の相性の悪さは異常。
そんなものを永続させようとしてはいけない。
・オモシロオカシイ人間関係に挑戦しようとすると
たいていの人は途中で挫折する
・とにかく「こうでなくてはならない」といった概念にとらわれて
無理をすると、緊張やストレスに満ちた関係になる。
ただそこにいて、自由で気楽、この状態をベースにせよ。
・理想を抱いて溺死したくなければ対人関係に過度な期待は禁物。
周りの人をありのままに受け入れる準備ができた人から幸福に近づく。
・セックスと愛を分けて考える
性的欲求不満を感じることが問題であるように感じない。
常に性的欲求が満たされることを望むと人はサルに劣る野蛮な獣になり下がる。
セックスとは、ホルモンが荒れ狂って親和力を発揮するとき、
人と人との間に生ずる生化学的引力の一種である。
性欲とは、ホルモンに基づく動物的分泌作用への欲求である。
性的欲求不満を覚えることは、生きていることの証であり、
ごく自然で、健全で、時の経過とともに自動的に蓄積される生化学的現象にすぎない
次は「考え方と生き方を変える10の法則」を読みます。