はやく「今日も一日、がんばるぞい!」で話題の「NEW GAME!が読みたいです。今のところは洲﨑西を聞きながら「今日も一日、がんばるぞいや!」と自分に言い聞かせながら毎日しぶとく生きのびてます。(挨拶)
さて「ReLIFE」読みました。狩生さんかわいい。
この作品は「人生やりなおしもの」で、そういう類型の中でのこの作品独自の特徴の話とかしても面白いと思いますが、(明確な目標付き、明確な期限付き、同性のサポーター付き=BL臭などなど)そういうのは私にとっては割とどうでも良い。
とにかく狩生さんかわいい。狩生さんとてもかわいいので見ててほんわかします。これ大事な。
ちなみに表紙の女の子ではありません。
「狩生さんかわいい」だけで十分だと思うんですが、一応この作品についてもう少しだけ説明しておくと、
全体的な雰囲気として「今の世の中、なかなかがんばっても報われないよね」ということを大前提としつつ「それでもがんばってる人、がんばろうとしてる人」を応援したいという方向性が明確ななので、疲れてるときに読むとほんわかする作品だと思います。
人に向かってがんばれって言うのは簡単なんだけれど、
「がんばっても成果が出ない」
「がんばればがんばるほど空回りしてしまう」
「がんばってるのに他の人に追い越されてしまうので焦ってしまう」
「がんばろうとしてるけど、どうがんばったらいいのかすらわからない」
「がんばって一等成果を出したら、周りに敵扱いされてしまうのが悲しい」
とかいろいろ有りますよね。「自分の考え方」とか「人間関係における誤解」とかいろんな原因でとにかくうまくいかないで悩んでしまうことが多い。特に、若いときとかって選択肢がそんなに多くあるように思えないから、大人から見たらそんなに重要でないことでも思い詰めてしまって、対応を誤ってしまったり、その結果とりかえしのつかない失敗をしてしまったり。
そういう「がんばりたい。がんばってる。でも・・・」とか「がんばってるのに、ものすごくがんばってるのに!」いって落ち込んでる人に、この作品とか読みながらどういう言葉をかけてあげることができるか、と考えてみたりとか自分自身がそういう状況にいるなら、自分にどういう声をかけてみるか、とかそういうことを考えてみるきっかけになるんじゃないかな、と。
この作品、学園生活でのほんわかした空気を中心としつつ、主人公が元々生きていた「理不尽が多い」「ままならない」空気が所々に浸食してきます。いろんな制約によって自分のベストを尽くすことはできず、それでいて結果が出ないと叱責されたり、逆に成果を出すとまわりから足を引っ張られ、会社から追い出される先輩がいたりという描写も出てきます。
主人公は、職場でこの理不尽に接してしまい、我慢しきれなくなって仕事をやめてしまいそれからフリーターとして生活しているものの、ずるずると生活を持ち崩してしまっている。「会社や仕事に対する不信」とか「人間やコミュニケーションに対する絶望」が心の中に巣を作ってしまうともう、仕事に意欲を持つことが難しい。がんばろうと思っても「何のため、誰のためにがんばれば良いのか」がわからない。
でもそんな「自分にはどうにもならないようにしか見えない理不尽」はどこから来るのかというと、大半の場合は「コミュニケーションの未熟さ・不完全さ」なのかもしれません。
社会人だった主人公は改めて高校生になって、ある程度年上の立場から、高校生達のやりとりをみつめる。
「うまくやれば回避できた問題で躓いて、そのまま下り坂を滑り落ちていく生徒」や「能力的には問題なくてもコミュニケーションで躓いている生徒」がはっきりと見えてくる。当の生徒には「どうしようもない理不尽」にしか思えないものが、自分が高校生の頃だったら「どうしようもない理不尽」にしか見えなかったであろう事が実際は「その気になりさえすれば、やり方さえ間違えなければ乗り越えられるものだった」ことに気づく。
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「なんであたしばかり、うまくいかないの?」
「がんばったわよ!でも全然かなわない!かなわないどころかライバルだとすら認識してもらえない!
あたしはこんなに必死なのに!なんで二人は涼しい顔で!
なんであたしはうまくいかないの! いくらがんばっても、がんばっても、がんばっ・・・・・・」
これに対して「年の離れた、部外者の、上から目線の、傍観者でしかないおっさんの説教」としての立場ではなく、「同年代の、当事者として、同じ目線から、友達としての心からの言葉」として言えることがあるとしたら何だろうか、と。きっと作者さん自身がそういうことを思いながらこの作品作ってるんだろうな、と思います。
悩んでる人に対して、当事者にかける言葉はどうなるのか、と。はてブでよく見るような「お前のやってることは間違っている」じゃなくてどうなるのか。まぁそれは読んで確かめてみてほしいんですが、たぶんこういうのが「承認」なんだろうな、と。
そういう意味で、生存や存在に必要なぎりぎり薄味の「承認」(はてなスターとか)ではなくて、また立ち上がって歩き出すために必要な濃いめの「承認」ってのはどういうことなんだろうって考えながらよむとおもしろいかもしれません。
私自身はもう社会人だしいい年こいた大人なので、普段はちゃんと計画的に考えて努力したいと思っていますが、
「いい人」でいたければ、せめて「いい人」であることが有効である場所を選べ - この夜が明けるまであと百万の祈り
あまりにそれ一辺倒だと、成果が出てないときになんでも自分を責めて「もっとがんばらなきゃ」と自分を追い詰めてしまってよけいうまくいかなくなる気がするので、たまにはこういう作品読んで息抜きしてみるのも良いんじゃないかな、とか思いました。まる。
関連として「いいひと。」の9巻にあった「がんばらなくてもいい」とはどういう意味か、みたいな話とかもしたいです。
とりあえず、私は今後、誰か他人に向かって
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「お前が言うな」っていうのをやめようと思いました。