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「結城友奈は勇者である」 12話 マクロの設定解説を見る限り希望はありそう

アニメ終わっちゃいましたね。やはりマクロ設定が厳しすぎるため、完全なハッピーエンドは難しかったようです。明らかに結城友奈が一人で戦い続ける展開になっていますね。

ではこれ、このまま救いのない終わり方になっちゃうのか、と思ったのですが、設定解説を読む限り、マクロでも解決可能性が残ってます。設定については後で引用しますが、私はその設定解説を見て、こんな妄想を抱きました。以下は妄想です。


「結城友奈は勇者である」は、勇者の志をつないでいく物語なのでは?

この作品は、そもそも、ロマサガ2や、サガフロンティア2のような「サーガ」ものだと考えると良いかもしれません。
初代皇帝の念願が、何代もの皇帝に引き継がれて、最終皇帝の代にようやく達成されるように。ウィル・ナイツの時代には倒せなかったものが、リッチ・ナイツの時代には敗れ去ったものが、ヴァージニア・ナイツの時代に、ギュスターブという別の流れと交わることでようやく手が届いたように。


もしかして「結城友奈の章」では、結城友奈は救われないかもしれない。アニメにおけるエンディングの後もただ一人、友のために孤独な戦いを続けるのかもしれない。あるいはそれに気づいた勇者部の面々が再び戦いに身を投じ、先代と同じように全滅するかもしれない。でも、そうやって諦めずに結城友奈たち勇者部が希望をつなぐことで、その先に根本的な解決ができるかもしれない。
「結城友奈は勇者である」においても、鷲尾須美の時にはどうしようもなかったものが、結城友奈の時には少しだけどうにかなって、それがさらに先の世代では、解決できるかもしれない。そういう希望は感じます。


勇者の物語って、いつも「最後にハッピーエンドを迎える部分」だけが取り上げられがちです。でも実際は、その前にも、時代に埋もれてしまったけれど諦めない人たちがずっと希望をつないできた。自分たちの代では報われないかもしれない。それを覚悟で自分の役割を精一杯果たしてきた。そんな、本来だったら歴史に取り上げられない普通の少女たちの生きた時間、にフォーカスをあてたのが「結城友奈の章」かもしれません。
もし自分たちが最終皇帝ではなく、ラスボスを倒す役目を持ってなかったとしたら。それでも回りにいるみんなのため、希望を後につなぐため戦えるか。それを、この作品は問うているのかもしれません。



まどか☆マギカ」は暁美ほむらが一人で何度もループすることで神まどかの降臨をサポートした。でも、そういう作品ばかりではない。むしろ本来は、その1ループを必死に生きるのが私達の人生です。この作品は、「まどか☆マギカ」とよく似ていると言われますが「まどか☆マギカ」の根幹の一つであるループを否定する作品かもしれません



では私の妄想はこのあたりにして設定解説。

◆結城友奈は勇者である 関係者による裏設定の説明? ゆゆゆ考察
http://yuyuyu.publog.jp/archives/19572426.html - 2014年12月29日 23:05 - ウェブ魚拓

以後、天照大神(アマテラスオオミカミ)を天津神大国主大神オオクニヌシノオオカミ)を国津神と記述します。

西暦2015年、人類の行き過ぎた繁栄を見た天津神が「増長する悪」と判断し、人類粛清を始めます。その尖兵となる物を、人類は「バーテックス」と呼び、国津神は人類の味方となり、その姿を神樹に変え四国の地だけは粛清から免れました。

西暦2018年、四国にバーテックス来襲。神樹の力を授かった者達が現れる。西暦での「勇者」システムが登場します。
翌年、バーテックスを退けるが防衛がやっとの状況。人類はこの地から出ないという条件で攻撃を止めてもらう。

西暦2023年、大赦と政府による整備体制を確立し西暦が終わります。

翌年、神世紀1年「神樹」を祀る神世紀が始まります。

今回、アニメになった部分は、物語が始まる2年前。神世紀298年に勃発した「瀬戸大橋跡地の合戦」の結末・後日談という事になる

なぜまたバーテックスが襲ってきたのかはまだ謎ですが、この原因がわかって、それを何とか出来るならバーテックスを止める方法はある

最終話で、おそらく結城友奈は「太陽」の内側に触れることで歴史を知った。なぜまたバーテクスが襲ってきているのか、その事情を理解した。上では悲観的なことを書いたけれど、もしかしたら、結城友奈こそが、今の問題を解決する勇者になれるかもしれない。私はそんな希望を妄想しました。



◆作品内での勇者システムの変遷について
http://onecall2ch.com/archives/7717325.html

①神樹による結界発動

↓300年の間にバーテックスがどんどん強くなり結界を破ろうとする

②勇者システム開発(精霊や満開やマップはなし)

↓勇者1名死亡によりシステム改良

③精霊ガードと満開散華を追加

↓防衛成功するものの被害甚大

④バーテックスの位置把握システム追加

(ここから本編)

↓散華による苦痛で勇者が暴走

⑤散華システムを消去

マクロで見れば、徐々に、少しずつ進歩はしてきているようです。
だからといって、少女たちの犠牲をやむないものと考えるべきではないのですが。


サイコパス」において常守朱が「法を守ること」に拘る理由

もこれに似ていると思います。 見も知らぬ、自分の続く人を信じて自分を礎とする心、そういうのも「勇者」の条件だと思う。


別に常守朱は、現状のシビュラシステムを信じているわけではない。
彼女が信じているのは、今はシビュラに怯えて人形のようになっている人々の真の力です。
将来的に、人びとが、シビュラを乗り越え、さらに進んだシステムに進むことを信じている。
そのために、霜月監視官などいろんな人に誤解され、またシビュラからも疎んじられながらでも
今はシビュラが暴走しないようにお目付け役や対話係を引き受けているわけですね。
霜月監視官のように、ただシビュラを恐れて、それに服従するだけではダメなのです。

…ただ、アニメでは1期はともかく2期で少し方向性が変わってしまったように思います。
あくまで常守とシビュラの対話が中心になっており、むしろ「翠星のガルガンティア」のように、機械が自己学習し、人間らしさを獲得していく過程を楽しむアニメ、みたいになってしまったのは個人的には少し残念です。面白かったんですけどね。


余談 「結城友奈は勇者である」に関連して思い出した作品

・「デバイデッドフロント僕らが戦う、その理由」


・「RED GARDEN

うおおお、REDGARDEN全22話+DEAD GIRLSセットで5000円とか超安い。


・「久遠の絆」とか「銀色」とか「AIR 1000th summer」とかそれはもうたくさんあるよね。