読みましたが……すごい既視感。
この記事およびそのブクマコメント欄の盛り上がり、最近見たばっかりですよね。そう、これはぶっちゃけ「北条かや問題におけるフミコフミオしっきー論争」の焼き直し。短期間で似たような問題が発生するあたり、はてな大丈夫かって思ってしまいます。
バカだと思われる話し方をして一度バカだと思われたら話は聞いてもらえなくなる
しっきーさんにしても神田さんにしても共通してる点ですが「普段ブログを書く時」と「批判をする時」の状況の違いを全く認識できてません。
「普段ブログを書く時」というのは、自分で好きなことを書いていいんです。どう受け取るかはその人達の責任であり「嫌なら見るな」が成り立たないこともない。でもね、何かを批判するときは確実にその言葉が届く相手がいるわけです。自分でつっかかりにいってるんだから、その相手が「そうだな」って思うように話をしないとだめでしょう。
頭が悪い「と見られる」のは、人を不快にさせる話し方をするからでは? - Why do you need ...?
大事な所でオチャラけた態度をとったり、誤解を招きやすかったり反発を招きやすい表現で語っておきながら「真面目に読め」「僕の真意を理解しろ」ということを期待するのは、いかにバカげたことかくらいわかりますよね。読者は別にあなたのために文章読んでるわけじゃないからね。
そういうことを考えるのがめんどうだと言うなら、最初から誰かを批判なんかしようとすべきでないと思うんですよ。
誰かを批判したり反論したいなら、たとえその意見がどれだけ気に入らなくてもまず言い分を確認しよう
で、神田さんはとても頑張って記事書いてると思います。でもこれだけ分量書いてるのに、批判をする際に一番大事なところを無視してるから強い反発を受けてるわけです。
これしっきーさんも同じだけれど。
批判しようとする対象については「同意できるかどうかは置いて、ちゃんと理解する。理解できなくても、理解しようという姿勢を見せる」ことが最重要です。これをサボったり、挙句自分の主張に都合よく「要約」(実際は捏造に近い)したり、極めつけとして「レッテル」を貼ったりした場合、これは完全に相手の理解を拒否するというメッセージを発することになります。「宣戦布告」にほかなりません。
「あ、こいつ俺達のことわかってねえor理解するつもりがねえ」って思われた瞬間、人はその人の話は一切聞かなくなります(耳に瞬膜がかかるといいます ※間違いでした。すみません)
その後どれだけ自分の主張を丁寧に説明しようとも「私はあなたの敵です。あなたたちの話を聞くつもりはありません」と先に宣言しているのに、自分の話がまともに聞いてもらえると思いますか?
せっかくここまで頑張って文章を書くのだから、一番大事なところをしっかりやって、あいてに合わせて文章を書いたほうが、多分得るものがあると思います。
はてなブックマークしてる人たちは、総体的にはそれほど的外れというわけではない
ブックマークコメントを見てみるとちきりんを批判する理由として
「煽るようなタイトルで記事を書く上に内容が適当で迷惑である」「間違ったことを多く書いて、その間違いを指摘されても訂正しない」「批判と向きあおうとしない」「読者との対話を拒否した」「先行ブロックまで使って、一切の批判をシャットダウンしている」「(はてなで)話題にならなくなったのは事実だろ」「はてブのせいで有名になったのにはてブを切り捨てた態度が気に入らない」「信者が気持ち悪い」
などを挙げている人が多い。
今回の話題になったはてな匿名ダイアリの記事で言えば特に「批判を避けるようになってから質が落ちた」という話が焦点になってるようです。
だいたいは同意します。
私は「できるだけ間違えないように書くべきだし、間違いに気づいたら直すべき」という考えをこのブログでも書いてきました。 「ブログは自由にものを書けばいいが、それはは間違ったことを書いたら批判されたり可能性とセットだし、わかりにくい文章を書けば誤読されるリスクが常にある」ということも何度も書いてきました。
その立場から、ちきりんさんに問題があるのは間違いないと思う。「生産性のない議論がいや」と言って、間違いの指摘や批判にさえに答えないのはほんとにダメだと思う。(ちきりんに限らずこういう言い分する人たくさんいますけどね。話の最中に「生産性ガー」とか言い出したらフラグ)。
神田さんもできればこうした指摘があることはちゃんと理解した上で、自分が反論したい奴だけ反論するのではなく、認めるべきところは認める。そういうところからスタートしてほしいです。でないと「自分が言いたいことをだけを言ってるやつ」って受け止められてしまいますよね。
一部のマナーの悪すぎるはてなブックマーカーの方々はちきりん以上に問題だと思う
しかし彼らの指摘が全部正しいとは私は思いません。たとえば彼らは「批判だったら口汚いものでも耳を傾けるべき」という前提をもっているように感じますが、これには同意しません。「はてなブックマークで暴力的な表現を使う人の批判」なんかなぜ相手にしなければならないのか。
はてなブックマーク - 「ちきりんの日記」騒動がフェアじゃないので言及する - 神田の唄
を見て欲しいのですが、まともでないただの暴言が多数見られます。私は暇人なので、自分が気に入らないコメントをした人だけ間引きますが、こんな人たちが自分のブログに来たら、ブクマ欄閉鎖したくありませんか?
「ちきりんが対話を拒否した」ということを主張しながら、自分自身がとても対話をするような姿勢に見えないコメントをしているダブスタブックマーカーさんはあまりにも勝手ではないでしょうか。
一部のはてなブックマークの批判コメントは、上に述べた理屈で「対話を拒否している」態度にしか見えません。そんな人にまで耳を傾けようとは全く思いませんね。
※追記
「口汚いのも勝手だし、耳を傾けるかどうかも勝手だと思うけど。「口汚いものなら聞かなくていい」と正当化してしまうのは宜しくない」
→確かにそうですね。私は「聞かなくていい」「そういう人は無視するのが正しい」とまでは思っていません。しかし「それに耳を傾けるべきだ」「間違いを指摘しているのだから当然対応すべき」という意見には賛成しません。
間違った内容を放置するのは自分が損するだけだから、その人の意見を聞いて自分が間違ってると思ったら直すでしょう。でも、意見の中身がまっとうであっても言い方が嫌いな人は、相手はしません。その人と会話は絶対にしたくないですし、普通にブロックや非表示設定にすると思います。
ちきりんに関しては、良い記事がたくさんあるもののやっぱり問題が多いと思ってます。でも、一部のマナーの悪いはてなブックマーカーの方々の問題もちゃんと指摘しておきたい。私はちきりんよりも、しっきーさんや神田さんよりも、一部のマナーが非常に悪いはてなブックマークコメントの方が嫌いです。
賞味期限切れなのは、『Chikirinの日記』ではなくて、「はてなブックマーク」の方じゃないのかな。 - いつか電池がきれるまで
私も、ちきりんの話よりこれが言いたかったもかも知れない。
余談1
*1
余談2。
しっかしまぁ。「北条かや」さんにしても「ちきりん」のどっちの話題についても例の魔理沙アイコンさんのクズっぷりが一つ頭を抜けてますね。 どの口で他人を「ゲス女」呼ばわりとかできるんでしょうか。
いつでも全力でクズっぽい行動を躊躇無く取っていて平気な顔をして生きている彼を見ていると、なんか自分でも生きていてもいいんだって思える。私も彼が生きてる限りは生き続けたいと思います。
余談3。
さてこんな感じで先行きが心配になるはてなですが、株主総会に参加するには7月31日にはてなの株を購入する必要があります。株主総会に参加したい人は忘れずに購入しような。
みなさん、はてなの株主総会で、株主としてお会いしましょうね - この夜が明けるまであと百万の祈り
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その他「批判とは」カテゴリでごちゃごちゃ書いてます。
*1:※私もちきりんさんに何回か批判的な記事を書いてたらブロックされてしまった。悲しい……