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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「ブラッククローバー」  NARUTOフォロワー感が強い作品

個人的評価★★★

類似作品
★★★★★NARUTO
★★★★★金色のガッシュ
★★★双星の陰陽師
★★★クレイモア
★★★7つの大罪
★★★鬼滅の刃
★★青の祓魔師
★★屍姫
★★喰霊

私は打ち切りマンガの解説をしているこの動画シリーズが好きです。
ひすてりっくにつきぬけろ by 杉山 - ニコニコ動画

打ち切りについては、とにかく結果論から語られることが多いですが、「展開が遅い」「主人公の行動原理に納得がいかない=好きになれない」の2つだけはほぼ全てに共有していると思います。逆に「設定に馴染みがない」「ごちゃごちゃしている」「逆に既視感が強すぎて新鮮味がない」「人数が多すぎる」などは不利ではあるものの、そこは作者の技量や読者層との相性のほうが遥かに重要でしょう。



3巻まではスピーディーでとても面白い

さて、この「ブラッククローバー」ですが、表紙だけみて敬遠してましたが、スタートダッシュ部分はとても面白いです。


設定はごちゃごちゃしているし、登場人物も多い、地理的な部分もよくわからない。よくわからなくてもそこがあんまり気にならないで楽しめるのが凄い。 とにかく展開が早く、かつ主人公の行動原理はめちゃくちゃはっきりしています。主人公が脳筋でひたすら前向きなキャラなので、難しい理屈抜きにして力技でどんどん話が進んでいくので、あくまで主人公を中心に見えていくならば、「まっすぐいって、右ストレートでぶっ飛ばす」の繰り返しのようにシンプルで軸がはっきりして読みやすいです。「七つの大罪」よりもなおシンプル。


主人公を中心にして読んでいるうちに、周りの人間たちの様子を見て少しずつ世界観が分かってくる、という形です。ちゃんと世界観作った上で、それを分かってもらおうと説明せず、とにかくぶれない主人公をまっすぐに描いてて良い。この一点突破力はすごく良いと思う。 



4巻からの切り替えがキモだと思う

NARUTOと違って主人公の力は「とある魔術の禁書目録」のように魔法無効化能力であるため、発展性にかける。修行で強くなったり、新しい能力に開眼みたいな展開にしようとするとコンセプトに反する。

どちらかというとバトル要素としては「チームワーク」要素が強くなると思います。 また、「戦略・チーム」に特化した作品では「ワールドトリガー」が圧倒的に完成度が高いのでこちらで闘うと見劣りする。なので「クレイモア」のように、要所要所で切り札的に活躍するのが基本になると思います。

つまり導入部分では主人公の勢いが大事だったけれど、以外の動きがとても重要になる。このあたりの切り替えがうまく描かれるかどうかがキモですね。


4巻から急速に話の展開のスピードが落ちて、周囲のキャラの掘り下げや日常回などに移行していますが、これは意識的なものなんでしょうね。


いってみれば、主人公はスラムダンクにおけるリバウンド王桜木みたいなポジションなので、単体では絵的に楽しくない。いろんな周りのキャラを輝かせる存在になっていくんじゃないかなーと思ってます。





ところで一つだけ言わせて欲しい。

「なんでこの作品はこんなに表紙に魅力がないのか?」

ぶっちゃけ表紙のせいで今まで敬遠してました、サーセン……




追記:
10巻で、マンガでは一切登場しなかった小説版のキャラが唐突に出て来るのなんなの……?
しかもなんか説明が中途半端過ぎてすごい違和感ある。

小説版のキャラを出すなというわけじゃないけれど、出すならちゃんと
マンガだけで違和感を感じさせないようにしてほしいんですが。

なんだこの作品。