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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「ミザントロープな彼女」 恋愛によってキャラクターが豪快にスクラップ&ビルドされていくのすごい面白い

タイトルがタイトルだったので、よく知らずに読んでみたら、シリアスな雰囲気はあんまりなくて、登場するキャラクターがみんな変なやつばっかりでギャグっぽい作品でした。でも割りと好きかも。恋愛ものなのに最後までしんみりすることなくみんなハイテンションで迷走しながら、それなりのゴールに着地しているのはお見事。

個人的評価★★★

類似作品
となりの怪物くん     ★★★★
青春しょんぼりクラブ   ★★★★
お前ら全員めんどくさい  ★★
鬼灯さんちのアネキ    ★★
桐生先生は恋愛がわからない★★
恋愛ゾンビ        ★★
危ノーマル系女子     ★
渡くんの☓☓が崩壊寸前  ★
恋愛暴君         ★

ちなみにタイトルの「ミザントロープ」」というのは「人間嫌い」という意味です。

私は重い愛が苦手だ。そして人間関係の適正距離がわからない。――<難攻不落の恋煩いぼっち>と<恋患いイケメンストーカー>のスラップスティック恋愛コメディー開幕!!


それにしても、この作品出て来る登場人物が変なやつしかないw

・人間きらいの主人公
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・ストーカーのイケメン
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・人気者になろうとするあまり自分のキャラブレまくりの金髪ツインテール少女
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・イケメンでモテていたが主人公に振られたことを受け入れられずに自分のことを好きだと疑わずアタックを続けるグルグル目になってる本屋王子
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こういう、キワモノキャラばっかりの作品は、見世物小屋的な面白さしかないまま終わってしまうことも多いです。(危ノーマル女子とかね)

だけれどこの作品の場合、ヘンテコなキャラたちが、恋愛の力によって一回きれいにぶっ壊されていき、それでいて、キャラを媒介にした親密度や恋愛感情はそのまんま残っているから、今度はキャラはまともになってるのにテンパりすぎてテンションや行動がおかしくなっててまたそれが面白い。
この壊れっぷりやはしゃぎっぷりは、一読の価値ありだと思います。

そんな感じで基本コメディテイストなのですが、「人に愛されるのが重たい・怖い」とか逆に「人を大事に思うのが怖い」って人たちの悩みをちゃんとまっすぐ描いている作品でもあり、なかなか読んでてグッとくるシーンもあります。


ミザントロープな彼女(3) (アフタヌーンコミックス)[Kindle版]

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終わり方はあっさりしており、欲を言えばもうちょっと先まで読んでみたかったですが、これはこれで。この作者さんは次回作ぜひ読んでみたいなと思います。