個人的評価★★★(完結まで進めばプラス1あるかも)
結構ガチな感じのSF作品。人類が進化するのではなく、人類を媒介に進化していく生命体を描いています。主人公が様々に形態チェンジしながらバトルする展開もあり、少年漫画としても楽しめます。すごい。
類似作品
チキタ★GUGU ★★★★★
EDEN ★★★★★
ARMS ★★★
Hello,World! ★★★
銀色 ★★★
正解するカド ★
不死身の生命体が地球に降り立ち、人と接し「刺激」を得ることで人の形態や性質を獲得しつづけていく。一度獲得した形態や性質であれば、選択することができる。果たしてこの生命体は、人とのふれあいの積み重ねによって、人類にとってどういう生き物に成るのだろうか……。
というかんじで、なんか「ARMS」のアザゼルを思い出すね。あるいは「マルドゥック・スクランブル」のウフコック。
今回はアザゼルとの比較を意識しながら読んでいきます。4巻まで読みましたがとりあえず2巻途中まで。
たいていの動物は、自分がいる環境を選べない。
よって、その場に適応するために自らを変化させる必要がある。
とりわけ、人間にとって変化の兆しと成るのが、「感情」なのだ
この生命体、なかなか人語を理解できるステージにならない。だからこの生命体にとってのコミュニケーションは、観察や接触によって自らが一方的に情報を取得するのみ。人語を越えて、強い感情に揺さぶられたときだけ「刺激」を受ける。
自分が何の刺激をもとに形態を獲得し、変化するかは、彼自身が「選択」する。アザゼルのときのように「入力」することはできない。
このゆっくりした2巻までの展開、すごい好き。
獲得した形態について
今回の外的刺激による獲得において、フシがその物に変化することはない。
すでに第一段階の成長課題である「意識」を獲得したためと思われる。意識をすてて周りの変化を待つより、四足を持って自ら変化を求めたほうが合理的だ。
何より彼はそう「設計」されている。宿しているのは崇高な情報であり、生きてこそそれを高めていくことができるのである。彼は「思い出す」ことができる。自分がかつて何に刺激を受けたかを。
そして選択することができる。自分が何になるのか
(1)石
(2)-1犬の姿(ジョアン)
(2)-2人の姿(青年)
青年の死をきっかけに「意識」を獲得。
(3) 大熊
(3)-2マーチ
マーチの死をきっかけに人間らしさを獲得。大人になりたい(学びたい)と願う。
ここでようやく「ビオラン(似非祈祷師)」から言葉を教わる。
(4)-1 グーグー
(4)-2 自分が変化するだけでなく、物を生み出せるように成る
予想外の展開。「敵」が登場し、フシを設計した存在の目的もあっさり判明
てっきりこんな感じでゆっくりゆっくり言葉や感情を取得して成長していくのかと思ったらいきなりの展開。
あれは、お前が集めた器を奪い、お前を弱体化させることを目的に設計されている。動物になれない生き損ないだ。
私たちには大いなる目的がある。ーーーーーーことだ。
そしてこいつは、その計画を阻むために放り込まれた存在だ。
2巻までものすごくテンポゆっくりしてたけど、ちゃんとバトル展開も入ってて物語に見せ場があるのはよんでるこちらとしてはありがたいですね。
結構長い話になりそうなので、気長に読んでいきたいと思います
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