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「ドラゴン桜2」  頑張るという言葉を禁止することが合格への近道?

ドラゴン桜2は、ドラゴン桜1のころから数年後、同じ龍山高校が舞台。

桜木の指導で東大合格者が出たことで人気がでて、学校偏差値もあがり、偏差値55くらいの生徒が多く入学するようになった。ピークでは東大合格者が10名出た年もあるほどに成長した。

※いきなり偏差値30から1年勉強しただけで東大合格生が出たという高校は存在しないが、実際にこういう成功をした高校はかなりある。特に東京では「新御三家」などで検索するといろいろ出てきます。特に「鴎友学園女子」はすごいです。
東大合格者の推移(24)鴎友:中学以上大学未満


しかし桜木がやめてからは下降線をたどり、1で出ていた名物教師も学校を去り、ついに東大合格者が出なくなった龍山高校に再び桜木が乗り込んで東大合格者を出そうと取り組みを始める。


しかし、偏差値30のころとは勝手が違って、学校の雰囲気は停滞しており、生徒も受験に冷めてしまっている。1の時のように挑発しても生徒は反発すらしてこない。中途半端に裕福な家庭で、中途半端に勉強ができるので、東大と言われてもピンと来ないようだ。ある意味偏差値30よりもやりにくい状態だ。


さらに1の時のようなチート講師も使えないという中で、「学校の取り組みとして」どう底上げをしていくかを描いていく。



また、2020年度入試改革もテーマとして扱っており、「偏差値55レベルからの東大合格」と「入試制度改革」のセットで攻めていくようだ。実際この分野はとても需要があるのに、情報が確かでないせいか、それをストレートに扱っている作品を見なかった。多分「インベスターZ」の時と同じように時々間違った情報を載せることもあるだろうけれど、それを恐れずにこの分野に我先に突撃する三田先生はすごいと思う。





相変わらず「宗教」的なマンガだなという印象

宗教的であること自体は良いとか悪いではありません。ただ「宗教的」な手法というのは理解しておいた方がいい。

たまたま(自分の利益のためではあっても)本当に成果を挙げようとしてくれる人だったらいいけれど、実際はそうでない場合が多いから。

ドラゴン桜が人心掌握に使った手法は「カイジ」の利根川とほぼ同じ

・まず「威圧」する。生殺与奪権を握っていることを示し安心感を奪う。

・次に、人格や人生を徹底的に「否定」する。お前らはクズ人間だと何度も言う

・恥ずかしいことをさせたり大声を出させたりと普段やらないことをさせ、それに従う少数の人間を「選別」する。選ばれた奴には「あなたは特別だ」と区別をし、優しくすることでつかの間の「服従することと引き換えの安心」を与える。

・特別扱いした人間に、その人の悩みやダメなところを話させる。そのうえで、先ほどは否定したのに今度は肯定することで価値観を混乱させる
 
・心の隙間が出来たところで「これからはこうすれば生まれ変わる」と方針を示す。


「価値観を混乱させる」か「全否定して真っ白にする」かには違いがあるが自己啓発という名の洗脳セミナーではだいたい後者が選ばれる。

私は一つ目の会社で本当にこれと同じことをやってるセミナーに参加させられたことがある。*1

実際にこのセミナーの影響で周りの人がおかしくなっていくのを目の当たりにして、その効果の程に恐怖を感じたのだが、本当に人によっては効果抜群である。だからこそ、正しく使われないとひどいことになる。人を自分の都合の良い道具にしようとこういう手法を使っている会社は、吐き気を催す邪悪なので逃げたほうがいいと思います。



まぁそんな感じで今回もスタートするので、そういうのを知らなかったとか考えたことがなかったという人は注意して読んだ方がいいと思いますよん。

もちろんドラゴン桜は別に悪いことをしようというわけじゃないので、そこまで警戒しなくてもいいとは思いますが、もうこのあたりのプロセス読んだだけで取り込まれる人とかたまにいるから怖い。



時代なんて関係ない。もともと実際に行動する奴は集団の中では一人か二人

やってみようと思い立ち、実際に行動する奴は、集団の中では一人か二人しかいないということだ。

それ以外はなんだかんだ理由をつけてやらない。ぐずぐずしているうちにやる気を失う。
そんなやつらは相手にしない。俺が待っているのは一人か二人の動くやつだ。必ず来る。高校生の、若い力を信じろ。

これ「上方向でも下方向でも」この一人か二人がいると思う。んで、トップボトムの法則で、どっちも行動するという点では同じ。問題は、どっち方向で自分が行動しているかが大事なんですよね。



子供のころは、みんなグズでのろまなほうが良い

お前たちだけがグズでノロマなわけじゃない。子供はみんなそうだ。
お前たちの両親や祖父母たちも子供のころはみんなグズでのろまだったんだ。

なぜ子供はみんなグズでノロマなのか、その理由は

そうでないと危険で、下手をすると死ぬからだ。

今の子供たちが、社会的に十分な発達段階になったりちゃんとした教育を受ける前にネットを使い始め、twitterやLINEやマンガ村を使うようになって悲惨なことになってる事情を見ると、この考えは大事だと思う。


「頑張らない」ことが東大合格のための第一歩=「機能的に生きていく」

激変し続ける社会を生き抜くには、機能的に生きていくということだ。機能的とは、目的のために働くということ。逆に、目的以外のこと、機能的でないもののためには働かない。

意味不明なルール、理不尽な要求、根拠が乏しい慣習には従わない。これをはっきりと意思表示する。目的のためにだけ働きますといえるやつだけが、新しい時代に対応できる。
これからは「頑張る」という言葉を使わない。物事を考えて会話する。

「何のために何をするか」と常に機能で考え話すことを習慣にする。
つまり頑張らないことが東大合格のための第一歩だ。

これは三田先生が他でもよくいってて、スタッフに残業させないって話も話題になってましたね(もめごともあったようですが)。


「がんばらない」という概念は、いろんな解釈やアプローチがあると思いますし、これからも議論が深まっていってほしいなぁと思ってます。
maname.hatenablog.com

*1:後でわかったことだが、会社はこの一泊二日の自己啓発セミナーのために一人当たり75000円の参加費用を払っていたと。この会社は上級コースで12万円程度。さらに社長向けに50万円のコースを行い、信者が多いようだった