頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

最近のこのブログのお気に入りは「アークナイツ」です
アークナイツ
kindleセールの紹介
新NISA解説ブログ
発達障害

「敢えて言おう、黒田日銀総裁は日本市場に取って最低の総裁であると」

shiodukeman.jp

みんなわかっている話だとは思いますが、現在の日銀のETF買いについて、改めてきちんと整理されている記事です。
リフレ政策については(私は下記記事のように否定的ですが)、こちらは賛否両論あるかと思います。
tyoshiki.hatenadiary.com
しかし、日銀のETF買いは明確に悪ではないかと思います。上の記事ではその問題点を明確に指摘されています。一度読んでみてください。

諸悪の根源は日銀によるETF買い

どうして日銀がETFを買ったらいけないかというと、流動性がなくなるからです。市場に取っての正義は流動性です。流動性がなくなると投資家がいなくなり、アルゴリズムの天下となります。結果凄いボラティリティとなります。まさに今の地獄のような状況を作り出している原因です。

日銀がETFを買い続けても、株価は上がらない。むしろ日銀がETFを買い続けるせいで上がらない

アメリカの為替報告書などにより為替操作ができなくなったからETF買いを始めたのですが)日銀がETFを買おうが、買うまいが、今の日経平均は21184円です。たまに「日銀がETF買いで日本株を買い支えていなければ日経は~~円割れだ!」とか言って日銀のせいで日経平均が高値になっていると主張している人がいますが、全く的外れです。株価は企業業績によって決まるのであり、日経平均EPSは史上最高値近辺ですから、日経平均は高くて当たり前で、むしろ、安いぐらいです。
日銀がETFを買ったら株価が上がるという人がいますが、いやいや、株価は上がりませんし、流動性がなくなる事によって、ボラが増えるだけです

まだ浮動株が十分にあって流動性が高いうちは何とかなったけど、もう限界

市場に取っての正義は買い方が多い事でも、売り方が多い事でもなく、流動性が多い事です。
株価は市場が決めますので、いくら買い方が多くても、割高なら売り手が増えて下がりますし、逆もまたしかりで、効率的価格に収束します。
ただし、十分な流動性の元にあってはです。流動性がないと裁定取引アルゴリズムの天下となり、今の東証のように上海総合指数に連動するとかいう意味不明の挙動を、凄いボラでするゴミ市場となります。

今までは流動性が細っていく中で買い方が元気だったから、需給が上に傾いていただけであって、これは仕手株あるあるです。

限界まで来ているのにETF買いをやめられない悪循環になっている

かと言って、黒田日銀総裁が「ETF買い止めます」って言った瞬間に日経平均は超絶大暴落します!死んでもそんな事は黒田日銀総裁は言えません。言えないまま、日本がインフレ目標を達成出来ずに、不景気になったらどうするのでしょう・・・好景気の時じゃないと金融緩和止めれないですよ・・・永久に金融緩和するの?ETF買いを止める事も出来ず、やればやるほど日本市場は死んでいく・・・結果アルゴリズムのやりたい放題で嫌気が指した個人投資家は去って行って、さらに流動性がなくなる悪循環。

今の日銀ETF買いがどのくらい限界まで来ているかというと・・・

2017年11月時点ではファーストリテイリングの浮動株は9%。46500円でした
www.quick.co.jp

2018年7月時点では53880円で、浮動株は実質2.2%のみ。
jp.reuters.com

日銀の間接保有分を固定株とみなし「実質浮動株比率」を算出。ファーストリテは6月末時点で2.2%。昨年10月末の9%からさらに低下した。

ヤバすぎワロタ。ついに日銀は2018年7月にETFの買い入れ方針を変更しました。
https://www.smam-jp.com/documents/www/market/ichikawa/irepo180806.pdf



ちなみにこれはバブルにもみられた動きでした。
しかもこの時はあくまで民間によるしかけでした。

今回はそれを国がやってしまったのが大問題なわけですね。

1988年9月に日経平均先物の取引が始まると、外資系証券とみられる「現物バスケット買い・株価指数先物売り」の裁定取引のポジションが組成されるようになった。これを機に、日経平均を構成する品薄株に資金が流入し、現物株の指数が上昇。バブル相場を生み出す要因となったとの指摘も多い。

ちなみに、2018年9月は、アメリカから資金が抜け初めました。その分が流動性が乏しく割安な日本のETF買いになだれ込んだため一気に2000円上昇しました。
10月にはその反動で一気に3000円以上落されることになっています。いよいよ資金が逃げ場所を探し求めるターンに入っています。
アメリカの10月前半はブラックアウト期間のため、株価が上がらないタイミングを狙われた形です)

さてとりあえず米企業のブラックアウト期間が終わります。

ここから半月程度の期間は株価がリバウンドすると思います。
しかし、そこから先。11月中間からはいったいどうなるのでしょうか……。

マザーズ指数はすでに月足の上昇トレンドが終わってしまいました。最低でも1年間はとても買えない状況です。
日経平均はかろうじて20950ラインを維持していますが、これを維持できるかどうかは不透明です。