1つ前の記事で
今回の記事も、最初から0.5%にあたる若者の人たちがターゲットです。形としてはぎゅっと語る対象を絞り込んで、その人たちに特化した記事を書いています。(残念なのは本人にその自覚がないことですが…本人は「マジョリティ」に向けて書いてるつもりなんだと思います)
その結果、その0.5%の「マイナー」な人たちの心情を見事に代弁し、その心をがっつりとつかむことができます。 ターゲットになっている人たちにはTM2501さんの記事は染み入るように伝わるでしょう。まるで自分のことを言われているようだ、という感想を持つ人が多いようです。
ピンとこないひとにはとことんピンとこない。そのかわり、分かる人(当事者)にだけは非常によく伝わる。そういうクセのある文章が「青二才文体」と呼ばれるものなのだと思います。
これ書いてみた後で、「あ、これちきりんさんが言ってたやつや」と昔の記事を思い出しました。
それがこちら。
「見世物としての論争」に興味がもてません - Chikirinの日記
私には「こういう人に、このブログを読んでほしい」という明確なターゲットイメージがあります。そういう人たちは“日本の人口の 500人に一人程度”であろうと考えており、(赤ちゃんとか小学生とか超高齢者とかを除くと)日本全体で16万人から20万人くらいはいると推定しています。
私にとっても日々のPVより、長期的にこのブログや、“Chikirinという書き手の価値”を高めることのほうが、よほど大事です。「誰に読まれたいのか」、これが私にとって、とても大事なことなのです。
私は、「昔のほうがよかった」という人の意見は、なんであれ“ガン無視”することに決めてます。「昔のほうがよかった」と言ってる人と、「最近の若者はダメ」と言ってる人に、まともな人はいません。
ネットでも、突発的に盛り上がる見世物的な議論にタイムリーに参戦すれば、PVは大きく伸ばせます。また、そういった論争について、ツイッターで継続的かつ積極的に発言を続ければ、フォロアーも増えるのかもしれません。でも、それでは書き手は結局、ネット上でちょっとした憂さ晴らしをしたい人に、ストレス発散の材料を提供するだけの役割になってしまいます。でも、それは私がやりたいことでも、「Chikirinの日記」を位置づけたいポジションでもない。
この記事久々に読んだけど、やっぱりかなり大事だと思いました。
(今はいろいろと企画を立ててターゲットとしている読者を積極的に巻き込んでいく取り組みをされているようですね)
私はブログを育てたいという意欲がすごく弱いので今すぐ活用するのは難しいですが、時々読み返すようにしたいと思います。
余談。
この記事を探して久々にChikirinの日記の過去ログをあさってたらすげえ面白かった。
思わず「ブログ運営に役立ちそうな10の記事」とかまとめようと思ったのですが、思った以上に面白い記事が多くまとめきれなんだ。
とりあえず気になった記事を全部並べておいて、後で少しずつ整理していきたいと思います。
「殺して解して並べて揃えて晒して刻んで炒めて千切って潰して引き伸ばして刺して抉って剥がして断じて刳り貫いて壊して歪めて縊って曲げて転がして沈めて縛って犯して喰らって辱めてやんよ」
メディアについて
「売られていない、(書くと言うことの)プロが書いていない」雑誌が、ここまで質が高い、ということは、“市場原理の敗北”である
情報は看板に集まるでござる - Chikirinの日記
「作り込み」と「ダダ漏れ」の間 - Chikirinの日記
安易な道を選ばない それだけで食べていけます - Chikirinの日記
「見世物としての論争」に興味がもてません - Chikirinの日記
“極論”という方法論 - Chikirinの日記
市場を創るということ - Chikirinの日記
ベーシック・スキルについて
“自分の表現法”と出会う - Chikirinの日記
「思考と分析」、その微妙かつ決定的な違い - Chikirinの日記
○○になる! → ◎◎をやる! - Chikirinの日記
キャリアのVSOP - Chikirinの日記
<V:20代はバラエティ><S:30代はスペシャリティ><O:40代はオリジナリティ><P:50代はパーソナリティ>
アドバイスの正しいもらい方 - Chikirinの日記
摩擦回避か生産性重視か。コミュニケーションのトレードオフ - Chikirinの日記
「スグに、早く回答する」より大事なコト - Chikirinの日記
仕事の4分類:成長・支援・維持・再生 - Chikirinの日記
成長が無理なら、流動性を! - Chikirinの日記
4段階の思考スキルレベル - Chikirinの日記
“規制”と“規制の監視監督”の違い - Chikirinの日記
今必要なのは、「規制緩和と規制監督の強化」です。けっして「規制強化」ではないのです。
(1)“思い通りにならない現実世界”にたいして、感情を垂れ流さず、
(2)自らの未熟さと人間の力の限界を認識し、
(3)人間の多様性についての洞察と想像力をもっていること
人は、社会をポジティブに変えられる仕事に向かう - Chikirinの日記
市場を創るということ PART 2 - Chikirinの日記
デジタル時代になれば、身体的体験が得にくいのか?というと、それもまた違うでしょう。なぜなら「起きている時間の大半、画面に向かって過ごす」というのは、立派な「身体的な体験」だからです。そこからは、「個人のスクリーンを持たない」生活をしてきた世代とは、全く異なる人格が形成されるはず。
自分の時代を大切にしたいなと思った - Chikirinの日記
あたしが目指すとしたら、それは自分が“ほぼ日”に“出して貰う”ことじゃなく、「Chikirinの日記」に糸井さんに出て貰うことだよん! と言えたりするのが今の時代であり、「そもそも有名人でアクセス数を稼ごうとかいう発想自体が、どうなのよ」な時代にすらなっている。
Logic, Market and Art - Chikirinの日記
ポートフォリオ型の仕事には、ある種の冷たさと割り切りが必要です。すべての要素の成功はありえないので、「巧くいったり全然ダメだったり」という現状を受け入れる必要があります。一方、コミット型の場合には、とことんこだわる意識と根性が必要です。飽きっぽい人には向きません。それに加え、「トコトンこだわって自分が人生を賭けたのに巧くいかない現状」を受け入れられる度量の大きさ(気持ちの切り替え能力)も必要です。
ちきりんは“市場”の力を信じています。そして、“多様性の受容される社会”を望んでいます。これがちきりんの立ち位置です。
(1) 「収穫を始めるタイミング」は大事なんで、適当に収穫を始めず、ちゃんと意識的にタイミングを決定すること
(2) 収穫すべきかどうかは、消費者の声で決めること。仲買業者の声じゃなくてね
豊かになって社会の同質性が低くなると、「自分はこの分野の話だけを詳しく知りたい。他の分野には関心がない」と、個人の情報ニーズが分化してきます。コンテンツの価格はそれ自体の価値だけではなく、やはり「それをどう見せるか、どう売るか」という仕組みに依存します。
現場の感覚・ネットの思考 - Chikirinの日記
「能力のない人へ」ができるまで - Chikirinの日記
Chikirinの日記について
ネットメディア入門書としてお役立ち - Chikirinの日記
・私のブログは、時事問題について継続的に更新しているという意味ではフローです。でも、実はストック性もかなり高いように感じます。
・「Chikirinの日記」は権威性側に寄ったサイトです。
・「私のブログは明らかにノンリニア形態ではあるけれど、読み手を如何にリニアな世界に呼び込むのか、がポイント」