この作品、2巻までは全っ然面白く無かったです。ただのグロい展開が延々と続くだけ。よくあるゾンビパニックもの、以上、って感じ。しょうがない。
5巻まではintroductory chapterにすぎないのだから。ただ何もわからない状況で逃げ惑ってるだけでは面白くない。絵の力で引っ張るしか無い。それが3巻くらいからちょっとずつ相手を理解できてきて、対抗手段を見つけられるようになると少しずつ面白くなり始める。
そして5巻まで進むと一気にいろんなことがわかって、ステージそのものが変わる。ここまできて、ようやく「魔法少女まどか☆マギカ」を暁美ほむらの立場から理解することができる作品なんだってことがわかってくる。わかってきたら一気に物語が動き始めます。5~6巻のあたりはかなり面白いので、ココらへんまで一気に読み進めることをおすすめします。
こういう感じで、伏線いっぱい用意して一気に放出する系の作品は、ある程度まとまってからでないと面白くならないので難しいなと思う。これ連載でリアルタイムで読んでたら絶対読むのやめてたと思う。言葉による設定説明が多かったり、必要以上に戦闘シーンに力入れすぎる結果逆に展開が間延びしてしまうなどマンガとして難を感じるところもあるのだけれど、先が楽しみな作品です。
…しかしそんなことはどうでも良い。私が言いたいのはこの作品は「からくりサーカス」好きの人にオススメだということです。7巻まで読んでこの作品の構図がようやくわかってきたのですが、わかってきたら、あまりにもからくりサーカスと似ているものだから、もう「からくりサーカス」大好きな私としてはめっちゃ興奮してしまいましたですよ。
「からくりサーカス」読んだ人とこの作品の感想共有したいです。ぜひ両方読んだ方がいらっしゃったら、ブクマでもコメントでも結構ですので何か一言お願いします。
この作品読んだせいで「からくりサーカス」を一から読み返したくて仕方ない。
「からくりサーカス」面白かったなぁ。「月光条例」も読み返そうかなぁ。