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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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己の100%を人にぶつけることができる存在をアイドルと呼ぶ・・・のかな

というか、100%を大勢に向かってさらけ出せてしまう人、出さずにはおれない人はもはやアイドルになるしかないのでは。

「いきなり100%与えようとし、100%を返してもらおうとするのは、幼い子ども」 - この夜が明けるまであと百万の祈り


「AKB49」6巻まで読みました。

AKBは「生き方」が公演です。ファンの方は応援するメンバーの悲しい出来事に涙し、努力に燃え上がり、嬉しい出来事に心から拍手喝采を贈ってくれる。人生というリアルなステージにおける一歩一歩がステップであり、その一言一言が歌声だ。私が見たかったのはそんな、1チーム16個の人生が紡ぎだす2ヶ月の公演。
決して平坦ではなかったが、最後までステージに立ち続けた君たちは誰よりも輝いたいい公演でしたよ

生き方が面白いと思えばその続きを見たいと思うファンが応援してくれる。生き方そのものがコンテンツ。

自分で言うのも何だけど、AKBって歌なんかうまくないと思うよ。でもね、たくさんの個性が、たくさんの想いが、ぶつかりあって魅力になって、一人でも多くのお客さんに届くようにとみんな毎日歌ってるの。
下手でもいい。伝えたい想いが伝われば歌詞を間違えてもいい。こころをこめて、大切な気持ちを全力で伝えればいいんだよ。その気持が皆に伝わるって信じてね。ね!だから自信持って、頑張って!
あなたの歌声は、世界であなたにしか出せないんだから。

このあたりはブロガーに置き換えてもいいかもしれないですね。


「情報ではなく己の生き様が文章に乗って人に伝わるコンテンツになること」
「たとえ間違っていても100%全力で自分の思いを語れること。」
「その結果、己の生き様によって勇気づけられ、応援してくれるファンが存在すること」


それができれば、どんな存在でもアイドルではあるのだろう。
それが猫だろうが犬だろうが人だろうが二次元だろうが三次元だろうが。



その上で、アイドルとして人に希望を与えられる存在になるか、どの程度の人に支持されるかは別の話。
いくらアイドルという生き方を選択したとしてもあくまでその人をアイドルにしてくれるのはファンの人々なので。

皆さんには、今の私がアイドルに見えますか?
私は最初はアイドルになろうなんて思ったことありませんでした。お客さんを笑顔にしたいとか元気を与えたいとか、ステージに立ちたいとか
そんなこと考えたこともありませんでした。

だから今の私がアイドルに見えるならそれは私の力じゃありません。どうしようもない私を待ち続けてくれた人たち、誰よりも公演の成功を願いいつも支えてくれるスタッフの皆さん、「私の笑顔の為に生活を犠牲にしてまで生誕祭を盛り上げてくれた」ファンのみなさん、時には厳しく手荒に、でもそれ以上に優しく生意気な後輩を応援してくれる先輩たち、半人前のセンターを信じてここまで一緒にやってきてくれた仲間たちや喧嘩したライバル、そして一番傍でアイドルとしての私をずっと応援してくれていた大切な人、いろんな人が私をアイドルにしてくれたんです。

アイドルをやめた私と街ですれ違ってもきっと誰も気づかないと思います。でも私は死ぬまで覚えています。みんなが私を忘れてもずっとずっと。大好きな人達と過ごしたこの半年間は、私の人生に燦然と輝く星ですから。

いい話だなー。でもこの赤字の部分やばいと思うのは私がおかしいんだろうか。




この作品、すげえ面白いです。面白いんだけどいろいろドン引きするところ多いです。
今更ではあるのだろうけれどスポーツとしてみても仕事としてみてもアウトなところ多いし。
特に主人公のファンである学校の先生関係はかなりキツイ。

僕が君の言葉にどれだけ勇気づけられたか言葉には出来ない
この世に君のかわりなどいないんだよ。君は僕の希望そのものだ。

本当はもうちょっとセリフながいんだけど、先生の姿を見ていると
なるほど「このマンガのセカイにはAKB以外に希望がないのではないか」と思わされてしまう。


全く見てないので知らないのだけれど、今Wikipediaで見たら
アニメ「AKB0048」という作品も、AKB以外には希望がないみたいなディストピアが舞台らしい。

人類は自らが起こした世界大戦で大ダメージを受け、地球外へ脱出して宇宙での生活を始めた。それからまもなく人類が新たな星暦00年をもって新たな歴史を始めた直後、芸能禁止法が施行される。その施行下ではあらゆる芸能活動が禁じられ、アイドルは絶滅したと思われた。しかしそんな中、世界大戦中に人々に愛を送り続け歌い続けたAKB48を襲名する非合法アイドルAKB0048が誕生した。オタクの聖地・秋葉原だけは芸能絶対防衛圏となり、唯一芸能活動を行える場所となった。

「Wake Up Girls」も震災でボロボロになって将来への展望が見えない街が舞台だったような。
アイドルとは一体、そしてアイドルファンとは一体、さらにアイドルが活躍する時代と環境とは一体、うごごご……。
私も声優だけど何人か好きな人がいてライブ見に行ったりもしたけれど、そんなに重苦しい話ではないと思うのだけど。
なんでこうなってしまうのか。


と、すごくどうでもいいところでつっかかりを感じつつも、
この漫画、ベッタベタで過剰な熱血スポ根ものとしてすごく面白いので最新刊までざっと読んでみようと思います。