頭の上にミカンをのせる

もうマンガの感想だけでいい気がしてきた

歴史マンガ

疾風の勇人1巻 

疾風の勇人(1) (モーニングコミックス)作者:大和田秀樹講談社Amazon「GHQが何の略か教えてやる!」 ボリュームが多いので、1巻ずつちまちまと読んでいきます。 物語のあらすじ 物語は1947年、終戦から2年後の日本から始まります。GHQによる占領が続く中…

「第三のギデオン」(3/3)  とにかくルイ十六世が魅力的。しかし王が父親として魅力的過ぎるからこそ、市民たちは彼を殺さなければ先に進めなかった

第3のギデオン(7) (ビッグコミックス)作者:乃木坂太郎小学館Amazon今回は7巻~最終8巻まで。前の記事でも述べた通り、この物語の二本柱は「身分の壁を越えること」と「父殺し」であり、後半は完全に「父殺し」の要素が強い。 コレに対して、最後に「父と…

「第三のギデオン」(2/3)   ロベスピエール「政治運動(=父殺し)は独身男にまかせておけ」⇒本当に怖いのはブチギレた女の方でした

第3のギデオン【電子限定 乃木坂太郎フルカラーデジタル画集付き】(4) (ビッグコミックス)作者:乃木坂太郎小学館Amazon今回は4巻~6巻まで。とにかく6巻だけは読んでほしい。このマンガで最も印象深くていまだに覚えてる。乃木坂先生の作品は常にマージナ…

「第三のギデオン」(1/3)  フランス革命の「父殺しの物語」という軸を強調して描こうとした作品。ルイ16世のインパクトが絶大

第3のギデオン(1) (ビッグコミックス)作者:乃木坂太郎小学館Amazon今回の記事では1巻~3巻まで。こちらはジロンド派寄りの立場からフランス革命を描いた「杖と翼」と違い、 ジャコバン派寄りの立場からフランス革命を描く作品。 フランス革命によってルイ…

フランス革命の暗部「ヴァンデの絶滅戦争」を描いたマンガ「杖と翼」(1/3)

ヴァンデの虐殺自体は長谷川先生の「ナポレオン(覇道進撃)」の第一巻で語られていたので知った人も多いと思うが、真正面から描いてるマンガがあるのは知らなかった!これ、昔木原敏江さんの漫画で読んだなぁ...サンジュストをヒロインの幼馴染みしたりして…

「風雲児たち」

DLSiteで「風雲児たち」が60%offで購入可能!!! まじで超お得です!!! ちなみにバラで買うときもお得です。 私は歴史漫画が大好きで、それなりに目についたやつを読んできたつもりですが、その中でも「風雲児たち」は私の中でオールタイムベスト作品です…

「現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変」がすごく面白い。バブル崩壊後の日本の衰退の運命に抗おうとするマクロレベルの壮大な復讐ロマン【拓銀令嬢】

コミカライズのレベルたけえええ!!!! はいもうこれ決まりでしょ。4月のイチオシ作品はコレでいきたいと思います。(3月のイチオシは「桜田の☓☓レポ2」)現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 1 (ガルドコミックス)作者:デェタ,二日市…

読むと頭が良くなるかどうかはわからんけど「安彦良和の歴史漫画」を読んでなかったら絶対に東大受験は上手く行かなかったと思っている

anond.hatelabo.jp このまとめとブックマークコメントすごくいい!このあたりのラインナップだと「チェーザレ」とか「天は赤い河のほとり」とか読んでみてほしい! 最近だとイチオシは「天幕のジャードゥーガル」。天幕のジャードゥーガル 1 (ボニータ・コ…

「望郷太郎」 なにこれべらぼうに面白いんだが…… なんで今までこれ読んでなかったんだ……

今まで読んでなかったんだけれど、discordで紹介してもらったので読み始めたらめちゃくちゃ面白かった。 今年読んだ中で今のところ一番面白いマンガ。紹介してくれた人ありがとう! 「度胸星」「へうげもの」の人が「なろう」的な作品を作るとこんなに面白く…

「アンナ・コムネナ」 理解のある彼くんレベルMAXな「ニケフォロス・ブルエンニオス」くんをすこれ

大分前に読んだまま紹介してなかった作品ですが最近「理解ある彼くん」の話とかしてるのでそのついでに。アンナ・コムネナの魅力についてはこちらの方でいろんな人が語ってくれてるので参照してください。 togetter.com私はビザンツの歴史についてあんまり詳…

「ドキュンサーガ」 集団で共有する憎悪は決して色褪せず人が増えるにつれ増大し深化しいつしか絶対的な思想と化す

お気に入り度★★★★★、おすすめ度★★(はてな民には★5)最初の数話は「なんじゃこれ……」って感じの作品だったけど、9話(2巻)からはめちゃくちゃ面白い。本作品はまず第一に「私が知っているインターネットの話」だ。王道から外れ、ひたすら捻じれゆがんで袋小…

「淡海乃海」 サラリーマンが戦国大名の「朽木元綱」に転生するというめちゃくちゃ渋い設定の歴史もの。無職転生の次の担う作品なのかな

個人的評価★★★(お薦め度★★★)淡海乃海 水面が揺れる時 第1巻 (コロナ・コミックス)作者:もとむらえり,イスラーフィール,碧風羽TOブックスAmazonなろう原作作品ですが、なろう作品の中でもトップクラスに評価が高いという話は聞いてました。なので、前から興…

「赤狩り」 :1950年代のアメリカにおいて真の意味で表現の自由のために戦いぬいた人たちを描く作品

個人的お気に入り度★★★★★(お薦め度★★★★★) 今年読んだマンガの中で個人的ベスト3にして、お薦め度でいえば今年のベスト1作品です 特に歴史好きな人にはマストBUY! 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という箴言がある。「表現の自由」について考…

「片喰と黄金」 めちゃくちゃパワフルな作品です。読むと元気もらえるので超おすすめ!

お薦め度★★★★★anond.hatelabo.jp このテーマにたいていは「野良と雑草」とか「片喰と黄金」あたりをお勧めしたいかも。 www.tyoshiki.com以前にもいちど紹介したことありますが、なぜか今頃になってはてなブックマークでホッテントリしてたのでうれしくなっ…

横山光輝作品の電子版が読める唯一のサイト「eBookJapan」の便利な使い方について

追記。最初はebookjapanの紹介ページでしたが最近はもっぱら横山光輝の三国志を唯一読めるサイトとして色んな人に布教してる……。横山作品はebookjapan以外で電子化されてない書籍が多く、紙は絶版になっていて入手困難な作品が多いので、セールを使ってコツ…

「Landreaall」 重厚なファンタジーを楽しみつつ「騎士道=男尊女卑の世界」の功罪を考えさせられる作品

作品評価。3巻までは★★(導入編)。 4巻以降は文句なし★★★★★(お薦め度★★★★★) 今までもこのブログで何度となく触れてきたので知ってる人も多いと思いますが、2002年に連載開始したハイファンタジー作品であり、個人的にめちゃくちゃ好きです。いつまでも続…

「風太郎不戦日記」 真の「愛国」とは何かみたいな話

そういえば、以前紹介した「紛争でしたら、八田まで」ですが、 www.tyoshiki.com今1巻無料になってます。今の内にとりあえずダウンロードしておくといいと思います。面白いよ。紛争でしたら八田まで(1) (モーニングコミックス)作者:田素弘講談社Amazon本…

かっこういい老人が苦悩する若者の魂を救う漫画「天地明察」と「その女、ジルバ」

kaigo.homes.co.jp ・自分を初学者の立ち位置に置くことを躊躇しない ・学んだことを何らかの形で発信する ・他人に対する期待値を高くし過ぎないこれって、「『現在に老いる』ということを最大限利用した、いい感じの老い方」の秘訣(ひけつ)といってもい…

「紛争でしたら八田まで」 マスターキートンが好きな人は絶対に読もう!ちょうど1巻がミャンマー編です

【おすすめ度★★★★★ 傑作なのでみんな読もう】今まで何回かブログで言及してたから目にしたことが有ると思うけど、「地政学コンサルタント」を主人公とした物語です。 めっちゃ面白いです。 マスターキートンが好きな人は「女版平賀キートン」だと思って読め…

ノミがいなくても咳などを介して直接感染する肺ペストが国内で感染拡大したら……「リウーを待ちながら」

治療を行わなければ1~2日ほどで100%の患者が死亡する。5時間で死亡した例もある。 抗生物質が良く効くが、治療は発症後18時間以内に始めなければ予後が悪い。 日本でペスト感染者が発生したのは1926年が最後。1927年以降は日本国内においては撲滅されたとさ…

「千年狐」 古代中国という<異界>を舞台にした「蟲師」みたいなお話

おすすめ度★★★★★(文句なし傑作) 狐というのは時代をさかのぼれば瑞祥とされるんだ。出会えばいいことがある 以前マシュマロでおススメしてもらって以来買ったまま積読状態だったので、引っ越し前の整理で読んでみました。紹介してもらったその場で読めばよ…

戦時中の日本の一兵卒を描いた超面白いマンガ「神聖喜劇」がセールで一冊当たり199円になってるのでぜひ読んでみて!

一九四二年一月、対馬要塞の重砲兵聯隊に補充兵役入隊兵百余名が到着した。陸軍二等兵・東堂太郎もその中の一人。「世界は真剣に生きるに値しない」と思い定める虚無主義者である。厳寒の屯営内で、内務班長・大前田軍曹らによる過酷な“新兵教育”が始まる。…

「戦争は女の顔をしていない」買いました

www.yomiuri.co.jp これについてはてブの反応があまりにもひどかったので、すでに先行事例として山ほどある「一人一台タブレットを配ってる私立学校」においてどのような効果とどのような問題があるのか、について延々と説明する記事を書いていたんですが途…

『未来を花束にして』感想 ロンドンの急進的参政権論者「サフラジェット」を描いた作品

宇崎ちゃん問題でも話題に上がったり、最近読んだ漫画「コルセットに翼」という作品*1でも最後の方で登場していた「サフラジェット」を描いた作品。以前話題になってた時にいつか見たいと思ってブクマしてたんですが、Amazonプライムで無料で見れると…

『売国機関』2巻  「戦争とはクソ以外の何物でもないわ。 でも、やったことのない屑には、この上なく甘美なのよ。」

連邦(ロシアをイメージ?)と王国(ドイツをイメージ?)という二つの強国に挟まれた弱小国であるある共和国(ポーランド?)をイメージした作品。 2巻は内容がスッと頭に入ってこなかったのでwikipediaを見たら非常にわかりやすくまとまっていた。 (しか…

「リトル・ロータス」 ベトナム料理に興味出始めたところにタイムリーな漫画ktkr!

最近、なんばで美味しくてリーズナブルなベトナム料理屋に出会いました。大阪難波駅でおすすめの美味しいベトナム料理をご紹介! | 食べログ (紹介しようと思ったんだけど、なぜか食べログに載ってない……)ベトナム料理 123zo なんば店(居酒屋)のメニュー |…

「ネオ・エヌマ・エリシュ」 JKが紀元前6世紀の「アッシュールバニパル王」の時代に転移して大活躍!?

https://comic.mag-garden.co.jp/neoenumaelis/comic.mag-garden.co.jp エヌマ・エリシュって「高天原」っていう意味だったんだね。知らんかったわ。 「受験にまったく役に立たない世界史」というすごく面白いWebマンガを描かれているマミーさんが、 連載争…

会社を休むことに罪悪感を感じる人は今こそ「マスターキートン 交渉人のルール」を読もう

先の記事で紹介した2か月前に書いたツイートにちょっとした反応がありました。まりんこゆみ5巻より。海兵隊というかアメリカ人の合理性みたいなのをすごい感じられるマンガ。こんだけIT発展すると、長期戦になればなるほど日本って弱くなるのはそりゃ当然…

『まりんこゆみ』 精神論がはびこる組織運営が軍隊方式と揶揄されがちだけど、本来軍ほど合理的でなければならないものはないよね

昨日「ガールズアンドパンツァーリボンの武者」の感想を書きましたが、同作者の「まりんこゆみ」も紹介しておきます。この作品もかなり面白いです。 この作品では、日本の女子高生が海兵隊に入隊することを決意してアメリカに渡り ①「ブートキャンプ」に入っ…

少なくとも15以上の試練を乗り越えて愛のもとに大往生した男を描いた『レ・ミゼラブル』 マンガ版が本当に素晴らしかったのでぜひ多くの人に読んでほしい

おすすめ度★★★★★この記事でマンガ紹介が500記事めになるので、私が大好きな作品「レ・ミゼラブル」のコミック版を紹介します。「一つ一つの選択肢の積み重ね」によって、とあるシーンに重みと輝きが生まれる。こういう作品が私はめちゃくちゃ好きです。この…