頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「人気者になる方法」講座がとても面白かった


キレイな人気歌い手などおらん

めちゃくちゃおもしろかった。実際はどうか知らないけどちゃんとマーケティング分析の基本に則った流れになっており説得力すごく高い。

最近は就職活動の時に、ちゃんと大学がこういうの指導してくれるらしい。ただ、枠組み自体はその時に学べるかもしれないけれど、こういう感じで通しでちゃんとやってる例を見る機会は少ないので役に立つかもしれない。


事業目的(ゲーム内容)の正確な定義

(0)目的を「人気ものになること」にしぼり、きっちりとそれを軸にする。(一般的には正しくてもこの目的に合わないものは切り捨てる覚悟を持つ)

「歌ってみた」とは対象を落とすために自分のキャラ、ステータスに似合ったジョブを身につけ、相手を戦略的に攻略するゲームだ。恋愛シミュレーションRPGである。

Customer まずはお客の理解からスタートする

(1)市場のボリュームゾーンを理解して「ターゲットを絞る」「それ以外は捨てる」



(2)ターゲットの好み・ニーズの芯となる部分を捉える。

「歌い手は、歌を歌う投稿者というだけであり、一般的な呼び方に置き換えると歌手ではなくタレントに近いものだと考えたほうが正しい。見た目、性格、交友関係、その他の要因の一つに歌の上手さがあり、それは他の要因と同じくらいの重要性しかない。」

常識に囚われていてはいけないのですね……


Company ターゲットとそのニーズ(customer)がつかめたらそれに合わせて自分をカスタマイズする

(3)まず自分で決められるものを把握する

女子高生が好きなものを知っているだけで女子高生の気持をゲットできるのであれば世の中に童貞などおらんわ

せっかく歌い手として仮想空間で一から始めるんだ。わざわざ実世界のモテないコミュ障便所飯DTなんてステータスを引き継ぐ理由がどこにある?


(4)自らの能力や性質を客観的に分析し、「自分に適した立ち位置」を見極める。(SWOT分析

自分の意思で容姿や歌唱力のパラメータ振れるなら世話ないわ。貴様のパラメータはすでに決まっている。歌の技術なんて何年も修練を重ねて習得していくものだ。さあ、あとは何を決められる?

まずは自分の歌のスキルや質を客観的に見極めて、歌の上手さを縦軸、声の高さを横軸にした表に自分がどの位置にいるか書き込んでみろ

人には物事に対して向き不向きがある。「歌ってみた」にも自身が活かされるジャンル、ハマる方向性というものがある。はまらないジョブを続けても無駄だ。ヘタしたら頑張れば頑張るほどファンを減らす

上手か下手かを問題にしているわけではない。あくまで位置づけによって、人気(評価)の要因が変わるということが重要なのだ。歌の上手さや声の高さが評価の基準にならないジョブでそこをいくら磨いてもあまり意味は無いぞ。

己の立ち位置と隣接するジャンルを理解し、対策やコラボなど各種施策を決定する(Competitor)

(5)自分が決めた立ち位置で、最も有効な営業方法を決定する

今までは「歌手」活動としてのキャラクターメイキングだ。これからは歌い手の「タレント」としての外堀を埋めていくぞ


(6)立ち位置に隣接するジャンルを把握し、営業活動と防衛策を取る(サブジョブ)

(7)ジャンルの流行り廃りのライフサイクルを理解する


成長段階に応じた営業活動を行う

(8)ここはさすがに「歌ってみた」独特の話なんで、詳細は動画見てください

底辺 :頑張っても伸びない 
中堅 :頑張ったら伸びる  
大手 :放っておいても伸びる

このあと、続きの動画で「ボカロ業界の分析」もやっててそっちもなかなかに面白い。本当によく考えてるなー。やっぱり人気ものになる人って一味ちがうんだな、と思いましたよ。



余談

歌がうまくなることは、無駄をそぎ落としていくことでもあるので同時に個性も薄れていくことが多く、しかもジョブが上がることで意識高い系になって初期の「市場のニーズに合わせる」意識が薄れていくのだ

意識高い系=「市場のニーズに合わせる意識が薄れていく」ことなのだろうか?

逆だという意見もあるけれど、話を聞いていると確かに「信念や理論」が先行しすぎて、現実のニーズに合わせる意識や、それに必要な活動がおろそかである、という点が本質なのかもしれない。