頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

最近のこのブログのお気に入りは「アークナイツ」です
アークナイツ
kindleセールの紹介
新NISA解説ブログ
発達障害

「すくってごらん」など9月に読んだマンガ10作品

9月に読んだけど紹介してない作品からいくつかピックアップ。面白かった順に並べます。


①すくってごらん
これはおすすめ作品。超傑作「FLIP-FLAP」の「金魚すくい」版。特に人生にやりがいを感じてない、むしろ僻地に飛ばされて腐りかけていた男性が、美女に導かれて、自分がのめりこめるものを見出していき、その過程で人間関係も変わっていくというもの。私はこの手の物語がとても好きなのです。 大学生になっても社会人になっても「部活もの」の主人公に近い輝いた時間はその気になれば得られる、かも?




食戟のソーマ
ちょうどキリのいいところまで話が進んだので今読み始めるのがオススメだと思う。
アニメは選抜編の準決勝までという中途半端なところで終わったけれど13巻の選抜編終了までが第一部。ストーリーの構造としては「幽遊白書」に忠実であり、ジャンプ漫画にしてはすごく展開がゆっくりしているが、納得するだけの面白さはある。ここから2段階くらい話のステージが上がる余地が合って今後も楽しめそうだ。幸平創真というキャラクターは徹底的に主人公体質であるが、個人的には「鉄風」の石堂夏央的なポジションから作品を見ているので、どこかでこの幸平創真がボキッとへし折られる展開が見たい。
第二部導入に当たるフランス研修編は社会人経験のある大人が書いてるな、という感じがあって安定感が有る。



東京タラレバ娘
後で記事にするかもしれないけれど、とにかくポエム部分の言語感覚が鋭くてしびれる。2巻までは女性陣が現状をやばいやばいってテンション高く叫んでて楽しさが優っていたが、だんだんとオチを付ける段階になってきたためか、3巻はドロドロしてきて読むのしんどい。



琴浦さん
この作品は「舞台裏を露骨に見せたうえでの日常系」である。そのためこのままでは済まないという不安が常にある。すなわち「金持ちの祖父による庇護」「特別な理解者による優しい世界」によりかろうじて「日常系」を維持できているものの、それはいつでも崩れうるし、いつまでも続くものではない崖っぷち感があった。アンチテーゼとまでは言わないが揺さぶりはかけ続けていた。
原作においてはさらに話が進んで、庇護者であった祖父が病気で倒れたり、そのことをきっかけに母との関係が少しずつ改善して行ったり、やるべき宿題を少しずつこなしていく。その過程で真壁くんとの関係は何度も危機的状況に陥ったりする。ご都合主義を描きつつ、それだけにとどめておけないという作者の葛藤が伺えて面白かった。


⑤BTOOOM!
殺しあいゲームでのサバイバルもの。メインヒロインのめんどくさい女の子より平さん(♂)の方が萌えキャラだったのだけれど死んでしまって悲しい。ここまでが前半。後半は生存者の人数が減ってくるに連れて殺し合いは減って、いろんな人間で離散集合を繰り返しているが、その際に社会論みたいなところに足を突っ込んでおり、個人的には前半より後半の方が面白い。特に13巻の武器を封印して「空気(主導権)」の奪い合いを行う話が面白かったのでこの内容はもうちょっと丁寧にやって欲しかった。残念。


⑥天空侵犯
「理不尽な状況に巻き込まれてのサバイブもの」にしては好感の持てる作品。やはりメインの主人公が女性というのが良いのかもしれない。実際にはトリプル主人公のザッピングシステムに成っており、視点が偏らないような工夫があるのも良い。さらに、能動的に世界を「ハック」しようと試みる動きなどいろんな工夫がされており、この類型も少しずつ面白くなってきてるなと思う。


マージナル・オペレーション
2巻までは評価保留して3巻まで読み進めるととてもおもしろくなる。戦場という最もブラックな環境に放り込まれた人間が、それでも「まとも」を維持し続けようとした結果どういう選択をすることになったか、ということを描いているのだが、まさかこういう展開になるとは想像していなかった。



⑧アルテ
中世において貴族のお嬢様が画家として自立しようと目指し、ぶっきらぼうな画家に弟子入りし、という感じ。 ロマンス要素はどうでもいいとして、絵が綺麗だし、中世の雰囲気を伝えようとしてくれてるのが伝わるので読んでて心地よい。


危ノーマル系女子
「ビャッコ」の作者さんによる作品。日常に全くイベントが起こらず、イベントを起こすためにキャラ増やす、を繰り返した挙句に破綻したビャッコの反省を生かしてか、殺人事件という物語をドライブする要素を入れてきて入るのだけれど基本は女の子たくさん出てきてそれを楽しむというお話。主人公がいけ好かないわ女の子が「西尾維新」かよって思うほど変な子ばっかりでどうしてもビャッコが懐かしく感じられる(西尾維新さ作品大好きです)。ぶっちゃけ『左巻キ式ラストリゾート』読んでるような感覚であり、2015年になってこの作風はどないやねん、と思う。


魔法少女サイト
魔法少女オブ・ザ・デッド」と同じ作者。夜神月のようなエリート意識が強い人間ではなく、いじめられっ子で他人を傷つけるなど思いもよらないような心弱い存在がデスノートのような強い力を手に入れたらどうするか、という導入は面白かったのだけれど、途中からは普通の能力バトルになってるかな、という感じ。 



保留:月光条例
7巻まで読んだところでちょっと読むのしんどい感じなので一時保留。