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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「イムリ」「アンゴルモア ~元寇合戦記~」など10月に読んだマンガ

シリーズ物の続巻などは除きます。新規に読んだ作品、読み始めた作品などを記録します。
今月はどの作品も面白かったです。



1位  イムリ

超面白い&超私好み。我々よりもコミュニケーション能力が発達し、直接人を支配したり、モノにまで働きかけられるようになった世界が舞台です。そういう世界において、コミュニケーションにおいて全く正反対の道を選んだ2つの民族の長い長い争いと支配の歴史があり主人公はその歴史の転換点に立ち会う、という感じ。
私はコミュニケーションについてぶつぶつ考えるのが好きなので、この作品で描かれている内容についてもあれこれ考えられてすごく楽しいです。
そういう見方でなくともアニメ化されたSFの名作「新世界より」と比較しながら、社会論や能力バトルとして読むという楽しみ方も有ります。とにかくいろんな要素が含まれており、読む人によっていろんな楽しみ方ができると思う。他の人の感想も是非読んでみたいです。


2位  クジラの子は砂上に歌う

砂漠を漂う謎の船「砂くじら」で過ごす500人あまりの住人たちのコミュニティの運命を描く物語。
閉じた狭い世界で、常に感情を抑え、規則を守ってただ慎ましやかに生きてきた人々が、突然襲い来る外部からの滅びの運命に逆らって生き残るために戦い、外の世界へ飛び出そうとする。少女マンガ版グレンラガン……というとぶっちゃけ過ぎかもしれないけれど、おそらくそういうものを描いていくのではないかな、と期待してる。ただ天元突破で突き抜けたグレンラガンと違って、結末はおそらく悲しいものになるだろう。そこに至るまでの過程で人々が何を得るのか、そういう物語になるのかな、と。
世界観が独特で、絵も美しい。物語の設定も非常に細かく丁寧。



3位  ボクラノキセキ

「なろう」で大人気の異世界転生の逆。過去の異世界の記憶を持って現世に生まれた人たちの群像劇。本来少女マンガではこのパターンの方が多かったと思う。最近で言うと「暁のヨナ」の作者さんの前の作品に「NGライフ」という作品があり、これは古代ローマ時代のイタリアの都市ポンペイが舞台になっていたが、コチラの作品は中世風ながら「魔法」が使える完全な異世界が前世になっており、転生者は現世でも魔法を使える。
転生モノのお約束に忠実に、この作品でも前世の未練や謎を解き明かしていくサスペンス形式の要素と、現世における恋物語りが平行して進む。しかし主人公の性質がかなり特殊であること(主人公は男性だが、前世は王女だった)、多数の登場人物が登場し、それぞれがしっかりと個性を持っていること、また「前世騙り」の存在がいるなど、いろいろとこの作品ならではの要素があって読み応えがある。


4位  弟の夫

弟が死んだ後、「弟の恋人であった男性」が自宅を訪れ、共同生活を送るというもの。一巻の時点では穏やかに進んでいる。この主人公はかなり冷静だなあと思う。自分の娘がいて、妻がいなくて、社会的なつながりがなくて、つまりヘテロ的なものとの接点がまだ少ないからなんだろう。なにより、弟との関係が悪くなかったことが大きいんだろう。
しかし、2巻意向ではこのヘテロ社会的なものが迫ってくる予感がする。それを経て彼らの家庭がどう影響を受けるか、それをどう乗り切るかが描かれていくのだと思う。



5位  アンゴルモア ~元寇合戦記録~

元寇時における対馬の戦いを描いた作品。10倍ではきかない圧倒的な戦力差、爆弾や鉄砲など未知の武器を持ち、練度も高い蒙古・高麗勢を相手に7日間生き延びることを強いられた対馬勢。早々に本拠地は攻め滅ぼされ、首領たちも討ち取られ、守るべきがない状況に陥る。それでも戦い続けるのは何のためか。初見では「皇国の守護者」と重ねて読んでいたのだけれど、「軍人」である新庄と「武士」である本作の違いや、やたらとアクティブなメインヒロインの存在など、段々と違いがわかるようになってきて、今ではすっかり独立した作品として楽しんでます。



6位  ワールドエンブリオ

昔に6巻くらいまで読んで放置していた作品。私は前作「クロノクルセイド」の主人公が本当に好きだった。それと比べるとキャラの魅力はどうしても劣る。ただ、その分世界を拒否しうずくまっていた主人公が、心を開き、少しずつでも世界とつながろうとしていた姿はなかなかぐっとくるものはあり、その姿が最終的に○○○○○に繋がるというのは構図としてとても美しい。でも、キャラ重視でマンガ読んじゃうのでどうしても前作よりちょっと評価下になっちゃう所がある。 というか私ロゼットのことだいぶ好きだったんだなァ……。



7位  くまみこ

みなさんが絶賛されてるほど面白いとは思わないのだけれど、シュールな笑いがある作品。みなさんはどういうところを絶賛されてるのかは正直良くわかんない……。


8位  RIN

マンガ家志望の高校生二人が切磋琢磨しあう、という導入から「バクマン!」みたいな作品かと思ったらかなりスピリチュアルな作品に。二人はそれぞれの違った道を辿って、亡くなった大漫画家の遺作「TORUS(円環)」のテーマを理解し、そのテーマを題材にした作品を描くことになる、というものなんだけど。。。
完結してから読みたい作品かもしれない。


9位  ナナマルサンバツ

ただのクイズではなく「早押しクイズ」に挑戦する高校生の部活モノ。この手の作品のお約束として、冴えない男子が可愛い女の子に導かれてその道に足を踏み入れる、というものだで、ラブコメ要素ももちろんあるのだけれど、ガチで早押しクイズならではの「ストラテジー」と「特訓」を丁寧に描いている。
これを読んで「早押しクイズ」やってみたいと思うかというとそうはならないのだけれど、ラブコメ要素なくとも十分なりたつ面白さはあると思う。


10位  DEAD TUBE、復讐教室、校舎の裏には天使が埋められている


この手の作品、毎回文句ばっかり言ってるようなきがするんだけれど、なんで私はこういう作品を読んでしまうのか……
やっぱり好きなんだろうか。 でも読んだら不満ばっかりという。 自分でもよくわからないけど気になってしまうんだよね……