みなさんははてなブログに「経済解析室」というブログが有るのをご存知だろうか。
実はこのサイト政府機関である「経済産業省 経済解析室」が更新しているものだ。
経済に関する統計を解説付きで紹介してくれるサイトである。
目的はいろいろあると思うけれど、私の主観では
ひとことでいって「景気」を見える化するサイトだと思う。
私はこのブログの内容をどれだけちゃんと理解できているか自信がないが、6月ころにこのブログに気づいて読者登録して定点観測しているだけでも少しは成長があったと思う。
あえてリンクは貼らないので自分で探してみてください。
経済オンチでも約半年「経済解析室」を見てたらなんとなく読めるようになってくる
なにせ最初はまずどういう統計資料があるのかがわかってなかった。
資料を紹介されても一つ一つの資料の読み方もわからない。
だって1つの資料ごとに70ページくらいあって多種多様なグラフがあるんですよ?
こんなん経済学部を卒業した人じゃないと無理だよ!って思う。
ところがこのブログ、丁寧なことにタイトルで結論を書いてくれて、さらに折にふれて資料の要点を先に説明してくれる。その上で確認してみてください、というスタンスである。
全部読め、なんてことは言わない。読者は細かいことが気になった時だけ確認すればいいのである。なので、最初のうちは資料を自分で読まなかったけれど「こんな資料があるんだな」「へぇ、今月はこういう変化があったんだ」ってなんとなくわかったつもりになれる。
そんな感じでぼんやり見ていると、実は同じ資料が定期的に更新されているのだなということがわかってくる。
さらに、最初は1記事ずつ独立でバラバラに考えていたんだけれど見ているうちに「この資料のことは前の記事で言ってたな」という形でちょっとずつ資料の相関関係が見えてくるような気がする (残念ながらまだつかめてません><)
そんなわけでなんちゃってながら経済学を勉強したこと無い私のような人間でも、自分から興味を持てるくらいになるくらいには理解できる、丁寧な情報発信をされていると思います。
もちろん個別の話題では「でーたえっせい」やらくからちゃさんのブログには負けますが、これを年中しっかり更新されているというのがすごいなと思います。
下世話な話、統計のためにはかなり金かかってるだろうし、その結果をせっせとまとめてくれているこのサイト、読者登録しないという手はないですよね。
マンガもあるよ!
「まんが通算統計物語 ~野田家の場合~」
http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/mangaiip1992.html
後で気づいたのですが、私みたいに暫くの間なんとなくで済ませるのが嫌だという人は、
マンガで各指数の重要度や考え方を紹介してくれているページもあります。
まずはこれを読んでからブログを読まれるとより早いような気がします。
経済産業省以外もはてなブログで情報発信してもらおう!
ところでなぜ政府機関がよりによって超マイナーなはてなブログで?
と思うのですが、おそらくシンプルで無駄がないところが良かったんじゃないのかと。
「書き手」やブログデザインを格好良くデコレーションしてよく見せる機能はないし外部サービスへの連携とかも一切ない。
でも、それが逆に政府機関なんかでは大事なのかもしれません。ブロマガで更新したら記事内容以外に余計なリンクベタベタ見えちゃいますからね。
ちゃんとSlideshow貼れるし更新しやすい。「読者登録機能」でメルマガと同じようにブログで決まった読者に配信が出来る。
そういうところが評価されてるんじゃないかと。
やったねはてなちゃん! 政府機関が認めてくれてるよ!
ところで、この経済解析室以外にも、はてなブログで更新とかしてくれないかなあ。
厚生労働省とかめちゃくちゃ更新して欲しい。
別に政策的な話はしなくていいから、統計データを整理して説明付きで定期的に情報発信してくれるだけでも大きいと思います。
「もしドラ」で大ベストセラーを出された岩崎夏海先生の最新作「もしイノ」ではイノベーションの契機となる7つの事象の1つとして「予期せぬことの生起」(予期せぬ成功)をあげています。*1
運営ははてなブログを「個人の情報発信のサービス」と思い込んでいるかもしれませんが、
Facebookもやっている経済解析室があえてはてなブログを選んで情報発信しているのはなぜか、ということを分析し、横展開していくべきじゃあないでしょうか。
お硬い企業の広報に対して、炎上しやすいように見えて実はデマには結構強いはてなブログを情報発信に使うようオススメしていったり出来ないでしょうか。
英語や食べ物の記事がこれだけバズりやすいのだから、そういう企業が自社ページでやってる情報発信やコラムをはてなブログに投稿しませんかと呼びかけてみたりしたり出来ないでしょうか。
「マンガで学ぶリーダーシップ」みたいな微妙な連載に力を入れるくらいなら、いっそそういう企業にはてなでもブログやってもらったりできないでしょうか。そういうところから新しい読者や利用者を産みだしたり出来ないもんでしょうか。
なんでよりによってアニオタとかミニマリストとか弱小アフィリエイターとかそんなんばっかり集めちゃうかなあ。私はそんなひねくれもののはてなサービスが大好きですけど(ツンデレ
「個人のブログ」にこだわらんでも、ブログという形式での情報発信が使いやすいいろんなものに利用してもらったらええような気はします。
これでいよいよはてな村の人間は消毒だー(やめてー)!