<評価★2~3 個人的にすごい好き>
学校の先生をやってる主人公がなぜかめっちゃ可愛い女の子の生徒にモテモテ、というとてもシンプルなハーレムものです。
「亜人ちゃんは語りたい」のように上手なエクスキューズがあるわけではないので、オタク以外には受け入れられにくいかもしれないけれど、とにかく女の子がみんなめちゃくちゃかわいいです。
この作品の良いところは、主人公のことが好きな女の子たちが仲よくしてるところ。
22話では女の子たちがみんなでカラオケにいくシーンがあるのですがとても良い。
作中の女の子たちにとっては主人公との恋愛が大事なんだろうけれど、おっさんとしては、それ以上に女の子たちが、主人公を好きという共通点をもとに友情をはぐくんでいるシーンの方がぐっとくるわけであります。
おっさんにしか通じないと思うけれど「センチメンタルグラフィティ」って作品が好きな人には超絶におすすめです。あれも、プレイヤーからしたら、主人公との恋愛というのはあくまでスパイスであって、女の子そのものの可愛さや、女の子同士のキャッキャウフフこそがメインコンテンツだったと思うのですよね。
オタクコンテンツには男の存在を排除して無菌状態で女の子だけの世界を楽しむものも人気だし、男視点中心のハーレムものも相変わらず根強く支持されているけれど、「恋愛をしていることによって充実してる女の子たち」というのも、同じくらい良いよと言いたいです。*1
ちなみに私は榎本姉(シオリ)が一番好きです。この表紙の娘ね。
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私としては、いつまででもこの関係性やってくれてもいいのだけれど、商業作品なのでそういうわけにもいかないですよね。6巻で話がぐいっと動いてきますね。
おまけ 「カッコつけ」と「個人の意見」
「カッコつけたがるクセ、やめた方がいいですよ。
全然カッコよくないですから。」「へっ……カッコつけ…てるか?」
「『先生だから』とか『大人だから』とかそういうところです。
『先生個人』はどう思ってるって言わないところが
ズルくてこざかしいと思います……優しくされたと勘違いするから、やめてください」
恋愛視点だと、こういう「個人として」が抜けているのは
距離を感じていやだと感じる人もいるのかしれないけれど
「先生はだれにでも優しいんですよ。
相手のことが好きだからとかじゃなくて、
ただそうするのだ当然だからしてるだけです。
だから、勘違いしていると幻滅すると思いますよ。」「……私は、先生のそういう笑顔に救われたから
むしろすごいなって思います。」
「カッコつけた」接し方によって救われる子もいるよね。
私はこういう「カッコつけ」はすごい好きですよ。
*1:もちろん、この作品のように同じ相手を好きなのに、抜け駆けしたりせず悪い子が一人もいなくてみんな仲良しなんてのはフィクションの世界であり、オタクのキモイ願望なわけですが、そんなの最初から百も承知で楽しんでるのでいちいち指摘しなくてよいからねw