リテラシーのない人間が参入して来る頃にはもうピークは過ぎている、というのは靴磨きの少年の逸話が有名ですが、まさにそんな状況になってますね。
早すぎない?
ふられ気分でRock'n' Roll - 今日も得る物なしZ
で取り上げられていた件の人物ですが、彼はphaの株を掴んで損をしただけではなく、
もう一人DMM社長(pixiv社長)の片桐さんの株を8月8日に買って、そこから暴落を食らっているようです。
この人物、8月8日時点で200VAを保有しているのを明言しています。
有安伸宏さんの1810VAについで200VA保有しています。
んで、おそらく有安さんのツイートを引用しているところから
おそらく購入を決めたのはこのツイートを見た後でしょう。
だとすると安くても1枚あたり4000円以上、下手をすると5600円で買っていることになります。
ところが現状は2000円以下と半値を割り込む勢いなのに、今でも200VA持ちっぱなしです。
VALU | 片桐孝憲のVALU
つまり、この人物は、phaさんで20万以上、そして片桐さんで40万~52万円を損していることになります。
※ちなみにノリオメモさんよりたくさん買っている有安さんは、VALUの上場益で無から得たお金を使って買っているのでたとえ値下がりはしてゼロになってもノーリスクです。
リアルマネーで売買しているノリオメモさんとは前提条件が全く違います。その違いを、ノリオメモさんはおそらく全く理解できていないことでしょう。この辺り理解できないという人はVALUに投資するのはやめたほうがいいです。
phaさんの次は、片桐社長に文句を言いに行くのでしょうか?
それとも、phaさんはいいけど片桐社長は怖いから言わないのでしょうか。
さて、この人自体があまりにもリスク管理がヘタで投資のセンスがなさすぎるというのはどうでもいいことであって、
問題なのは、おそらく、似たような形で、VALUに投資してリアルマネーを減らしている人が出始めているのではないかということです。
すでに意図的な価格吊り上げやPKOを行っていない人を除いて
鈴木みそさんや常見陽平さんなどの有名人で過剰な値段をつけられた人はどんどん値下がりしています。
そもそも例の騒動意向「新規参入者」が減ってきているということかと思います。
リスクオンの状態=「リターン>リスク」の間は新規参入者が増え、市場にお金も回る
もともと「上場益によって余剰な資金を作ることが出来た人」以外は実体価値以上に金を出すことにリスクを感じます。
何度もいいますが、イケダハヤトなどの株が今までアホみたいな価格に釣り上げられていたのは、
先行スタートした人たちが
①上場益で得られたあぶく銭で
②意図的に流動性を枯渇させ
③情弱を煽りたて
④先行者同士の持ち合いにより値崩れを防ぐ
ことによってマネーゲームを作っていたからです。
これ実際の株式市場でも、未整備だった大証ヘラクレス市場の初期および
小泉バブルのころに実際に起きた現象と類似しています。
こういう「リスクオン」の状態が続いている間は
持ち株が値上がりするので、その値上がり益でまた違う株を買って、と言うかたちで
どんどんいろんな株が買われていきます。
VALUの場合は特に初期参入者は、リアルマネーを投入しなくてもノーリスクで投資資金が得られたので
どんどん買われていく、という仕組みになっていました。
リスクオフの状態=「リターン<リスク」の状態になると既存の株主が売り抜けを始め、新規参入者は損をして、新規参入者そのものが減る。市場自体からお金が減る。
しかし、もう上場益によって無からオルトコインを手に入れた人および
IPOを獲得して同じようにあぶく銭を手に入れた一部の人間以外にとって「ノーリスクで手に入れたお金」はどんどん減ってきています。
となると、買い手は上の人のようにリアルマネーで参入しなければいけなく成るわけですが、
リアルマネーでの投資としてみれば単純にリスクが大きすぎるギャンブルです。
まともな知性が有る人間であれば、リアルマネーではイケダハヤトの株を今の高値で買おうとは思いません。
すでに上がりきっていて旨味がない上に、下落のリスクが凄い大きいからです。
旨味がなくなり、リスクが増えてくると
市場にお金を注ぎ込んでくれる「カモ」……いやしつれい「買い手の新規参入者」は減っていきます。
その結果、持ち合いのしあいと相互監視で価格を維持しているVALUはともかく、
有名人である程度の数を放出したVALUはすべて実体価値に戻るか、オーバーシュートして実体価値以下まで落ち込みます。
これは株式市場で繰り返されてきた不変のルールであり
VALUも株式市場を気取った結果、同じ運命をたどることになるのではないでしょうか。
もっと言えば、VALUの場合は「実体価値」はほとんどゼロなので、1円でも売れない、ということもありうるでしょうね。