今年に入ってからまだ新しいマンガを全く読まないまま12分の1が終わろうとしており危機感を感じています。
そういう状況であえて重たいワンピースを60巻「魚人島」編から読み始めています。
大戦争編において白ひげが死んだあと、
いきなり2年後に飛んで、魚人島編の導入~~~の部分がついていけなくて挫折してしまっていました。
そのまま数年が経ってしまいましたが、その間も続いてたんだなぁ……
そもそもわたしよくやめる前までに60巻あたりまで読んでたなぁというのと、
私が読むのやめてから30冊以上が刊行されているということにあらためてショックを受けています。
というわけでワンピースと全く疎遠になっていたのですが、
なぜか最近再燃したプチ「……敗北者? 取り消せよ!」ブームでまた火が付いたので、
私の職場の近くの喫茶店やココイチで最新刊までおいてくれているのを利用して1週間に2~3冊こつこつ読み進めています。
ぶっちゃけ、今まで読んだところの記憶は薄く、
特にニコ・ロビンが仲間になった後から大戦争開始までの展開が全く記憶にないです。
「ベラミー……誰だったっけそれ?」みたいな状態になってますが、
そんな状態で読んでもやっぱりめちゃくちゃ面白いです。
とりあえず鳥かごを突破してドフラミンゴぶっとばしたところまで来たけど、読むだけで死ぬほど疲れた。
これ毎週連載してる作家がいるってマジ?変態過ぎない?
とりあえずさらっと感想。
「魚人島」編は、正直すでに見たことある展開じゃねえかと思うところもあって本当に途中だるかったのだけれど、ちゃんと最後まで読めば「差別」問題について考える際にめちゃくちゃ興味深かった。ボスキャラの「自分自身に何の動機ないからこそ、無限に英雄願望に突き動かされてどこまでも他者を憎悪できる」という空虚さは、今のネット時代のネトウヨや、ミソジニーミサンドリーなどの「分断の社会」をいやがおうにも意識させます。正直今読むからこそ面白いなと感じるくらいですが、これを5年以上前に描いてたというのだから本当に鋭いなと思います。 最期に超特大の伏線が登場してきましたしね。

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「パンクハザード編」はちょうど今話題になっている「イケハヤ」さんなどの問題にも通じる話になっているなと思います。シーザー・クラウンやヴェルゴに騙された人たちはどうしようもなく愚かだけれど彼らにはもう他に信じる人がいなかったという事実が重たいよね。えてして、そうやってしんどくて人に頼りたい時こそ、余計に苦しさに耐えて安易によく知らない人に依存してはいけないのだという気持ちになります。 このあたりも今の、特にネットの社会の病理を知ってる人間からすると、これも本当にすげえとしか言いようがありません。

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「ドレスローザ編」ですが、これは二部に入ってからのいったんの集大成に当たるのでしょうが、とにかくボリュームが多かった。余談ながらついうっかり最新号読んでアイツが生きてるのを知ってしまったのは失敗だった。今から読もうとする人たちは先入観なしに読もうね(鬼)
いつものように過去回想で国におきたの悲劇の記憶が終わり、ウソップの活躍で危機を脱して一転攻勢、
「もうこのあたりでいつものように締めに入るのかな?」という段階に入ったと思ったら、そこからさらに倍くらいのボリュームがあるというね。
終わりの心づもりをしているのにいつまでも読み終わらなくて睡眠時間がやばかったです。ドフラミンゴは私の睡眠時間を盗んでいきやがりました……。
いままでの敵と違って、「トラファルガー・ロー」過去編もボリュームがあり
さらに「敵側の描写」および「現在の社会の闇」といった要素まで。
ちょっとおなか一杯すぎるよー。 敵も味方も数が増えすぎだ。
とにもかくにも、75巻まで来てようやく世界の成り立ちというか上の人間たちが顔をのぞかせ始める。
今までもチラチラと出てきてはいたけれどようやく「世界とのつながり」がしっかりと生まれ始めた感じです。
「鉄血のオルフェンズ」において、
大海賊と杯を酌み交わしたりギャラルホルンとの接点が生まれた、というあたりの位置に
ようやくこの作品も来たのか、という感じなのでようやく半分という感じでしょうか。
連載で読むと本当にビミョーな感じだったんですが、
単行本で一気に読むとやっぱり面白いんだよなぁ……。