頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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自分の体験を他人に「全く条件の変更をせずに」「他人に」当てはめることによる弊害について

スマイリーキクチ氏による事実誤認と炎上について(追記あり) | 別館「S3日記」


スマイリーキクチさんの件が話題になっていますが。これって本当に他人ごとじゃないと思います。

①これは毒親問題抱えてる人とかいじめで苦しんだことが原因で学校そのものに強いヘイト感情を持ってるとか、
非モテやDVなどの被害からミソジニー・ミサンドリ―問題抱えてる人とか、
③自分が受けた性被害をもとに過激なフェミニズム活動をしている人とか。

他にもいろんなところで当てはまることだと思います。

普段だったら冷静に考えられることでも、自分の被害やトラウマにについては冷静になれないのは当たり前


みんな、例えばイケハヤが「Youtube攻略法を29800円で売ります。私と同じ方法でやったら儲けられますよ」って言ったらバカだとわかるわけじゃないですか。

「条件が全然違うじゃないか!」ってわかるじゃないですか。

具体的に言うとこんな感じですが、別にこんなこと知らなくても「ないわー」って思うじゃないですか。

 ①フォロワー数20万人以上ある人間がtwitterで毎日アピールし、
 ②毎月100万円近い広告費払ってチャンネル登録者数を集め
 ③ファンネルにも一所懸命宣伝させて
 ④かつ毎日5本投稿して
 ⑤ようやく半年でチャンネル登録者34000人。
 ⑥広告費考えたら完全に足が出ている上に
 ⑦お金を払って登録する仕組みだからめったに落ちないUUUMネットワークへの入会を断られることで
  「健全ではない」というお墨付きをもらい
 ⑧広告費払うのやめたらチャンネル登録者数の伸びがほとんどなくなり
 ⑨金で買ったチャンネル登録数はあまり機能せず最近の動画平均あたりPVは3000~4000程度
 ⑩noteを売り切ったらYoutubeから早くもgetchaというサイトの運営に軸足を移し気味

こういうことを全然知らなくても「イケハヤの言ってることはおかしい」ってのは普通の人なら考えなくてもわかるじゃないですか。

getcha.jp


それでも、こと自分の被害体験とか、トラウマとかをいじられると、なんか正常に判断が出来なくなるんですよね。多分イケハヤさんを信じちゃう人、「会社でバカにされた」とか「就活で絶望した」とかなんかいろいろあるんでしょう。


その結果、あり得ない話を信じてしまったり、もっとやばいこととして「自分の被害体験からくる偏見や偏ったスキーマを、そのまま自分以外の件にも当てはめてしまう」わけですね。


これは相手からしたら理不尽ではあるけど、別にこれ自体は誰にでも起こりうるし私もよくやるので仕方ないことかなって思ってます。


実際、私も常軌を逸して何かを嫌ったりすることがあって、そういう時は冷静に判断ができません。

このブログで言うと、私は「はてな互助会」「はてなスターはてなブックマークによるスパム」への嫌悪とか、「はてなフェミニストブックマーカーさんの罵倒や侮蔑のコメント*1」に対する嫌悪感が人よりはるかに強くて何回かやらかしてます。

こういう人たちを見ると、あまりに生理的な嫌悪感が強いため同じ人間としてみなすことが出来ず、沙耶の歌に出てくるゲル状のおぞましい物質みたいに見えてしまって、とにかく「視界の外から消えてほしい」「目の前でぺちゃんこになるまで叩き潰したい」という気持ちになってしまうわけです。もちろん、私のこの感情も常軌を逸しているから、周りから見たら「あいつは頭がおかしい」という扱いを受けるわけですがそりゃそうですよね。私が悪い。

多分、ミソジニーとかミサンドリー、過激なフェミニストさんとかも私と同じように、なんかのトラウマがあって、他のことでは冷静に考えられることでも、特定の話題では頭がおかしくなっているだけなんでしょう、って思ってます。



「被害者意識」に突き動かされている時の自分は、必ずしも正しいわけではない、ということくらいはちゃんと認識しておいた方がいい。

そのくらい「被害者意識」というのはこの当たり前の話を通じなくさせることが多いので本当に気を付けたほうがいいです。


前にも書きましたが「被害者であること」は即正しいということを意味しない。セカンドレイプは避けられるべきだけれど、被害者というだけで詳細をチェックすることを免れたり、無条件で肯定されるってのを繰り返していると長期的に見て自分のゆがみをより強化するだけだと思う。

「いつもいつも、自分だけが被害者だと思うなよ。人を傷つける権利があると思うな」 - この夜が明けるまであと百万の祈り

実際、最近のネットでは「被害者」のいうことだったらとりあえず否定してはいけない、みたいな論法がまかり通ってるエリアがあり、非常に気持ち悪いなと思います。昔に「朝〇ドクトリン」というものが話題になりましたが、被害者だからって何を言ってもいいわけじゃないと思うんですよ。
むしろ、ほとんどの人は、何かの被害を受けたことによって自分の人生が歪んだとか主張しているわけだから何かしら自分が正常という状態から外れたという自覚はあるわけでしょ?私はありますよ。だったら、自分の認知をそのまんま他人に当てはめようとするのは危険だって考えるべきだと思うんです。


少なくとも、私は自分が発達障害であることによって今まで本当に嫌な思いをたくさんしてきましたが、これについて「自分がつらかった」ということは主張するにしても、自分の判断をあらゆることに当てはめようとは全く思いません。

自分と他人は共通点もあるかもしれないけど、別の人間だし別の話だ、という点をわきまえていないと、「トンデモさん」になってしまうんだよ、ってことはちゃんと理解しておきたいです。他人の被害に共感や慰めを送ることと、他人の被害を武器にして、別の誰かを攻撃することの違いをわかってない人もいます。そういうの、いい加減やめましょうよほんとに。


スマイリーキクチさんの件は、だから他人事として揶揄するんじゃなくて、「誰にでも起こりうることだから自分も気を付けよう」って考えたほうがいいと思います


スマイリーキクチさんのように、たとえある件で被害者であっても、それを振りかざす余りに自分が別件で加害者になってしまったりとか間違った時、ちゃんと謝れなくなってしまうと、それは「はあちゅう」さん化する一歩手前だと思う

最初はこれちゃんと読まずに謝罪文だと思っていたのですが誤解でした。すみません。

「今後検察や裁判で冤罪と認めた際に、お許しを頂けたら三名の方に直接謝罪に伺います」ということは、今現在では発言を撤回する意思も謝罪する意思もなく、自分が言ってることが名誉棄損であると確定した後で、謝ったら許されると思っている、という感じですね。

これは思っているよりスマイリーさんアカンやつかもしれません。

正直なところいまのままだとはあちゅうさんと同じ「プロ被害者」の路線に行くことになりそうで心配です。

商売の前提として自分が被害者であるというところを武器にしているせいで、自分が加害者になってしまったことを絶対に認められない。これは危険な兆候です。今はまだ「自分がうけた被害」をもとに自分の加害行為を正当化するところまで行ってません(そこまでいったらはあちゅう化完了です)が、ギリギリのラインで踏みとどまってほしいなと思います。

*1:k猫さんやw薔薇さんやq過去さん、rさんなど、他人に悪いレッテルを張るばっかりのコメントを気軽に書き、それをはてなスターで人気コメントにしあって喜んでいる人間の屑たち