たぶんまだ本格的に物語が始まってもいないうちに打ち切りが決まってしまって物語をたたむことを余儀なくされたような印象。「サムライ8」ばりに意味不明。
なんとなくだけれどゼクレアトル(こちらも打ち切り作品。絵がネーム公開だけになっては読んでないから終わりがどうなったかは知らない)のようなことがやりたかったんじゃないかという気はするが、具体的にどうするつもりだったとかぜんぜん読めない。
タイパクことタイムパラドクスゴーストライター、14話で打ち切りなわけですがこれは短期集中連載を除けばジガ以来2年2ヶ月ぶりの大記録です
— 一角(B) (@shimamuraizer) August 30, 2020
2020年8月31日月曜日
— んぺ (@npeofnpe) August 30, 2020
佐々木哲平作画版「ホワイトナイト」連載開始号発売
「タイムパラドクスゴーストライター」連載終了号発売 pic.twitter.com/A05Mqckzex
#タイムパラドクスゴーストライター
— まいそら家は10年後のアイノイツキ (@ayonagike) August 30, 2020
1話から最終話までの私の感想を画像で伝えます(1/4) pic.twitter.com/dwmTrzfBsL
タイムパラドクスゴーストライター、藍野さんを可愛く描くことにとにかく全てを振ったような最終回だったと思う
— 何にも無い子 (@fkgwmyk) September 1, 2020
タイムパラドクスゴーストライター、最後はありきたりすぎて…。
— ロポポ (@dawndawnhat) August 31, 2020
楽しんで漫画を描いても読者がついてこないと続けられないのでは…。
映像研の水崎氏の言葉のようにわかってもらいたいじゃなくて、認めてもらうために作るほうが熱量違うし、磨きがかかるのではと独り言。 pic.twitter.com/R4ZvqRm7kO
タイムパラドクスゴーストライターの原作の人、
— かじめ焼き (@kajime_yaki) September 1, 2020
マンガワンで漫画書いてたのね。
最初の4話を読んだ感じだと「掴みが強めのWeb漫画」って感じだが、
最初だけ過激で途中で軟化する作品をたくさん見てきたので、
もう少し先まで読んでみてから結論を出そう。 pic.twitter.com/oD5Qh4md3x
逆にタイパラはやりたいことが明確で構成もしっかりしていた、という意見
この漫画、エンタメとしての面白さほぼ全てと引き換えに異常なまでに布石伏線の張り方が丁寧なのだ。
やるべきことを殆ど全部事前に口にしている。怖い。殆ど自己言及だけで構成されていると言ってもいい。異常に高い(そして悲しいことに面白さにあんま寄与していない)構成力を持った作品だった訳だ、TPGWは。
おそらくタイトルの「ゴーストライター」とはこの「本来作家が持っているべきである、内から湧き出る作家性が存在していない空っぽの作者」というニュアンスを込めたワードであると見ている。
漫画を以って衆生を退屈から救いあげるのだという欲に取り憑かれている。多分この時点の佐々木はそういう漫画狂人なのである。
藍野伊月の過去回想に出てくる謎の漫画ジジイ、あれは衛宮切嗣(概念)です。
なんでこの漫画衛宮士郎が二人もいるんだよ……片方は英霊エミヤにしておけよ……UBWしてお前は歪んでいると突きつける役になれよ……!
なるほど、このnoteの著者は主人公の佐々木をエミヤになぞらえてるが、私的にはこいつ「空の境界」のアラヤみたいなやつなんだなと理解した。
この主人公に言い知れぬ嫌悪感を催した理由が良くわかったのでありがたい。
なんというか、タイパラについてはもうこのnote読んで十分満足したからこれ以上語ることあんまりないかな。
・・・て思って読み進めてたら、このnoteの作者もゼクレアトルを思い出して草生えるw
だよね!
ゼクレアトルを読んだことがある人はやっぱり同じこと思うよね。
あの作品は「オーシャンまなぶ」からの流れを引き継ぐ壮大な実験作だったと思う。
私はこのnoteの著者ほどタイパラをちゃんと読みとれなかったけれど「フィクションをフィクションで倒す」という構造からゼクレアトルがやりたいんだなというのは最終話前から思ってて、未だにこの作品においてこの形で納得させてくれた作品ってほとんどないんだよね。
ドラゴンクエストユアストーリーは完全に失敗したし。
fate stay/nightのセイバー編ルートにおけるヘラクレス戦は「物語の幻想強度」を戦わせた数少ない成功例だと思うがあれはバトル描写に逃げすぎだと思うし。
となると、やっぱり成功したのはランス10しかないと思う。
ランス10はゼクレアトルのやりたかったことをほぼ完璧に達成した物語だ。
「クジラ」という圧倒的暴虐により打ち切られることが決まっていた世界を救うために、「彼女」は物語ひとつで立ち向かった。「その世界を舞台にクジラが望む物語よりも面白い物語を提供する」ことで一時の勝利を勝ち取った。「彼女」の存在は間違いなく「物語の勝利」を高らかに歌い上げている。
だからランス10は「ランスの物語」としてはパーフェクトである。
もっといえば、ランス10は1995年に発売された「鬼畜王ランス」という自分が生み出した大作を越えるために23年も戦い続けた作品であり、これはタイパラにおいて元の「ホワイトナイト」も「ANIMA」も打ち破るという展開と重なる。フィクションじゃなくて、現実でタイパラより面白いことを達成しちゃってるんだよね。
一方で、ランスの物語としてパーフェクトな物語を描くために「彼女」は「うしおととら」の母親みたいなことになってしまった。
だから、ランス10は「彼女」の物語としてはパーフェクトではない。
そういう物語があるのかどうかは知らないけれど、私は彼女すらも救うようなパーフェクトな物語が読みたい。
というかそもそもがランスシリーズ終わってからランスロスなんだよ私は。
タイパラは一応期待はしてたとは思う
タイパクはそういう私が好みの類型のお話ではあった。明らかにつまんない作品だったけれど、わざわざブログで取り上げる程度には注目してた。わざわざジャンプで連載させたのだからそのあたりジャンプ編集部もちゃんと考えてるんだろうなと思ってた。
いわれてみれば、タイパクの佐々木は、まぁエミヤシロウというよりは「彼女」に近かったかもしれない。連載漫画じゃなければ、佐々木がなにかと出会って本当に変化(覚醒)する瞬間を描いて、本当に自分たちを納得させてくれる作品になったのかもしれない。
でも、結果としては全然だめだったなぁ……って感じですね。 さすがに最終話はふざけんなよお前って言いたくなった。
タイパラが終わってしまったので、かわりに「赤のグリモア」に期待していく方向で。
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