フィールオーライの死から立ち直りJCD,東京大賞典を経てフェブラリーSに挑むことになったヒノデマキバオー。
まだまだ上への道は険しいが……。
本作では馬だけでなく騎手の役割がはっきりと描かれていて良い。
「マキバオー」シリーズのウマは人間と同じように人間と意思疎通ができるものの
ウマ娘と違って「人馬一体」がテーマであり「騎手」と「馬」の相性をすごく重視した作品です。
騎手と馬の関係がほぼ固定だったみどりのマキバオーと違い、
たいようのマキバオーになってからは騎手と馬がそれぞれ独立した存在として個別に成長し、
その後に個別に相性を合わせるという展開が多くなってきます。
騎手乗り替わりの描写も出てきましたし、ジョッキーであるハヤトがマキバオーと離れて修行したりします。
その集大成なのかどうなのか。
このパートではハグワールという最強の騎手(デッドーリ?)が登場します。
以前マキバオーが下した馬がマキバオーを上回ってくる展開も描かれることで騎手の重要性がしっかり伝わってくるのが良いですね。
いよいよマキバオーだけでなくハヤトも正念場を迎えます。

たいようのマキバオーW 7 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者:つの丸
- 発売日: 2014/07/18
- メディア: Kindle版
フェブラリーSにて王者アマゾンスピリット&ファムファタール&ミドリマキバオーの弟子と対決
①フェブラリーS(1600m)
・1番人気はファムファタール。アマゾンスピリットは2番人気、マキバオーは3番人気。
・ドバイから参戦したアテチトカックも不気味な存在。
・最初の100m芝部分ではファムファタールが先行
・4コーナーカーブではアテチトカックが大外から一気にまくってくる。
・マキバオーはキツツキ戦法で一気に首位を奪うもアチテトカックは根性でくらいついてくる。
・しかし残り200mでアマゾンスピリットが一気に追い込んで抜き去り勝利!マキバオーは2位。ファムファタールは4位。
マキバオーは、善戦は続くも未だにG1勝利は帝王賞の奇跡の勝利1回だけの状態。
このままくすぶり続けるのかと思いきや、転機が訪れる。
ドバイゴドルフィンマイルの挑戦権を得る
①ブロックバスターはドバイ遠征。まず前哨戦のマクトゥームチャレンジに出走して勝利
②アマゾンスピリットもドバイWC(G1)から参戦。
③ファムファタールも芝のドバイシーマクラシック(G1)に参戦。ドバイデューティーフリー(G1)には天皇賞馬バッドフィッシュが挑戦。
④マキバオーにもドバイゴドルフィンマイル(G2)の招待が来る。
・ハヤトはパスポートを持たないため現地入りが遅れ、その間は山本管助が騎乗する。
・ハヤトは黒船賞で7着。調子が出ない中どんどん焦りが強くなっていく。
・あまりに調子が悪いハヤトを見かねて、本番でも山本が騎乗することに。
⑤ドバイゴドルフィンマイル(1600m)
君が今走っているのは光輝く道だけれど、
傷つき失うものも多い険しい道なんだ。
たれ蔵くんや親分さん、カスケード。そしてフィールがすべてを賭けて走った道。
いつまでも仲良しごっこを続けてるお前なんかが走る道じゃない!
ハヤト不在で調子を崩すも、奮起して後半怒涛の末脚で見事に勝利!
ブラジル人騎手ハグワール・フェルナンデス登場
①DFでは天皇賞馬バッドフィッシュは4着。ハグワールの騎乗するソシエゴに敗れる。
②Cクラシックでファムファタールは2着。ハグワールが騎乗するヴーヴに僅差で敗れる。
③最後のWCではブロックバスターとアマゾンスピリットが挑戦。
・ハグワールの騎乗するメランジュールをマークしてブロックバスターとWC王者デカロゴスが先頭に。
・後方からアマゾンスピリットが一気にまくるが、デカロゴス・ブロックバスターともに食いつく。
・アマゾンスピリット完全勝利と思われたところでデカロゴスが捨て身のジャンプで逆転。
・デカロゴスは無理をしたことでケガをして凱旋門賞を断念。また、この試合を最後にアマゾンスピリットは海外挑戦を断念することを表明。
こうしてドバイ遠征は終了する。
ハヤトは騎手としてのレベルアップのためにミドリマキバオーのいるモンゴルを訪れることに
①ミドリマキバオーとツァビデルに一から鍛えなおしてもらう
体温とか、汗とか。まずは馬を感じるところから。
技術は感覚を鈍くさせるから……
・狼から群れを守る訓練も行う。
②一方、ハグワールが来日して日本競馬を荒らしまくる
・高知競馬で6連勝
・グランドコブラに乗ってかきつばた記念にも出走して勝たせる。
・東海Sではプレミアムタイムに騎乗。現王者であるブロックバスターも倒してしまう。
・さきたま杯ではジオーハチマンに乗って勝利。
・日本優駿でもシックオンユーに騎乗して勝利。
これまでの集大成として帝王賞が決戦の場になる
①帝王賞を控えて他の馬も準備万端
・トータルケイオスは京都アンタレスSを優勝。
・かしわ記念ではアマゾンスピリットが完勝→しかし鼻出血で帝王賞回避。
・東海Sではプレミアムタイムがブロックバスターを下して勝利。
・マウンテンロックは帝王賞が引退レースになるので気合十分。
②いよいよハヤトも帰国
・ハヤトがなかなか帰ってこれないので、マキバオーは山本が調教を務める。
・ハヤトもようやく帰国し、マウンテンロックと併せ馬でお互いに高めあう。